今期、脱落せずに見続けているドラマは
地上波では「グッドワイフ」と「トクサツガガガ」です。
「グッド・ワイフ」は久しぶりの常盤貴子さんが主演で
ご自身、以前から法廷の傍聴にいらっしゃっていたという弁護士役。
彼女の夫で元東京地検特捜部長、収賄罪で拘留中の被疑者役が唐沢寿明さんです。
今期はリーガルものばかりの中で、
これだけ見続けています。
「トクサツガガガ」はNHKがふざけに行ったドラマで、漫画が原作。
小芝風花さん主演、倉科カナさん、木南晴夏さんなどが共演です。
木南晴夏さんは昨年夏のNetflix以降、
ずっと出演作を見続けているような気がします。
「トクサツガガガ」は特撮マニア「特オタ」の悲哀と馬鹿馬鹿しさが見もので、
前回は「ドルオタ」の木南晴夏さんが「追加戦士」にというお話でした。
BSでは時代劇「小吉の女房」がいいです。
主演は沢口靖子さんで信役、夫の勝小吉が古田新太さん。
信の母を江波杏子が演じておられます。
旗本・勝家では男子がおらず、
一人娘の信が縁続きの家から婿を取ります。
この夫婦の間に生まれた男子が麟太郎で、
彼が後に勝海舟となります。
勝海舟といえば、どの作品でも「べらんめえ」口調で、
およそ、幕府重臣となった人物と思えない人物として演じられます。
彼の「
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」などに見る限り、
実際にそういう人物だったらしいようですが、
父の小吉はある意味、市井においては海舟以上の有名人だったようです。
彼の生涯は自叙伝「夢酔独言」に記されていて、
子どもの頃から喧嘩に明け暮れ、
突然、江戸を出て上方へと向かうも路銀を盗まれ、
手ぶらでも可能な伊勢に目的地を変更。
道中、崖から転落して睾丸を片方潰しています。
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麟太郎が生まれていますので、
生殖には問題なかったよう。
江戸に戻った時に座敷牢に監禁されていますが、
なぜか、その頃に麟太郎が生まれるという…
どこまでが事実なんだと疑わなければならない内容ですが、
剣の達人だったことは間違いないようで、
町火消「を組」の頭で、
徳川慶喜の上洛の際には護衛を務めた新門辰五郎は
小吉の腕っ節について「喧嘩で右に出るものなし」と評しています。
息子の海舟も剣の腕は一流だったようですし、
父がずっと無役だったため、
市井の人と広く交わっていたようで、
似たもの親子ともいえます。
似ているといえば、海舟が十にもならない頃に
野良犬に襲われ、片方の睾丸を失っています。
あとは海舟も昔話をする時に「面白いほう」を選ぶクセがあったようで、
「氷川清話」の中にも明らかに事実ではない記述や、
怪しげな内容が記されています。
小吉の「夢酔独言」も、子孫に反面教師として、
自分の生涯を記したというもので、
信憑性が疑われる記述が少なくありません。
剣術の腕にべらんめえ、
誇張癖に睾丸片方と実によく似た父子ではないでしょうか。
なお、勝海舟は少なくとも9人の子どもに恵まれ、
子らそれぞれも子だくさんだったと伝わっています。