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万葉集ブーム? 新元号「令和」にお気に入りの和歌をいくつかご紹介 新元号「令和」

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管官房長官の会見をオンタイムで見ていまして、
事前に「漢籍は避けたい」という話は聞いていましたが、
典拠が万葉集だというのは驚きました。

事前の予想としましては、
どのような新元号であれ、
Twitterには文句が並ぶんだろうなと思っていましたが、
意外なほど、そういう声は少なく、
後になって
「令和の令は命令の令だ」などという
自らの不見識を自慢するコメントが目につきましたが、
概ね、新元号は国民に受け入れられたかと思います。

さて、書店では万葉集が売り切れているそうで、
それも、新元号の典拠となった部分が記されている巻だけが
売り切れなんだとか。
うちにも万葉集や関連の書籍がありまして、
私としましては、読むというよりは、
気まぐれにパッと開いて、
そのあたりに面白そうな歌を見つけるというような楽しみ方です。

そんな中で出会ったお気に入りの歌、
特に相聞、恋歌をご紹介します。

恋ひ死なむ後は何せむ生ける日のためこそ妹を見まく欲りすれ

奈良時代の公卿・大伴牛養の子の百代の歌。

待つらむに至らば妹が嬉しみと笑まむ姿を行きて早見む

こちらは詠人知らず。万葉集は庶民が詠んだと思われる歌の方が好みです。
この歌には映像が一切ありませんが、
現代の私たちにも、急ぎ足の男の姿が見えるようです。

しましくも見ねば恋しき我妹子を日に日に来れば言の繁けく

しばらく会わないと恋しさが募るが、
噂が立つことを気にしている男の歌。

うつつには逢ふよしもなし夢にだに間なく見え君恋ひに死ぬべし

現実には会う術はないけれど、
せめて夢の中ではと願う女。
この感情は現代の歌詞にもよく見られます。

直に逢ひて見てばのみこそたまきはる命に向ふわが恋止まめ

万葉集の編纂にはモテ男・大伴家持が関わったとされていますが、
万葉集には彼に贈られた相聞歌も収められていて、
これは彼を巡る女性の一人である中臣女郎(なかとみのいらつめ)の歌です。
この「命に向ふ」という表現、とても新しく感じます。
直に会って顔を見れば「命に向ふ」私の恋は鎮まるでしょうと言っています。
家持やほかの女に対する嫉妬心もあるのでしょう。

ただ、当然、成就する男女仲というものもあり、
夫が妻の下に通う妻問婚では、
男は夜明け前に女の下から帰って行きました。

朝寝髪われは梳づらじ愛(うるは)しき君が手枕ふれてしものを

共寝し起きる乱れ髪の女。
ただ、それを櫛で梳くようなことはしたくない。
「愛しき君」が手枕で触れていた髪だから。

そして、現代と変わらず、別れもあります。

ますらをと思へる我れや水茎の水城の上に涙拭はむ

大宰府長官が栄転で京へと戻ることになり、
城を去る時の思いです。

自分は男だと思っていたが、
別れには涙を拭うことになるのかといったところ。

この頃から、既に
現代と同じような男における涙の価値観があったことがわかります。
大宰府の女と別れに際し、
この歌を詠んだのが大伴家持の父である大伴旅人。
「令和」の典拠となる歌を詠んだ人物です。
 

 

 

 

 

 


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