昨夜放送の「明石家サンタ」を
レギュラー出演されていた八木亜希子さんがお休みされました。
急なことで驚きましたが、
さんまさんのお話では、以前から症状があったのでしょうか。
急遽ご出演の中野美奈子さんもたいへんだったでしょう。
番組の色を変えないように気を配っておられたように感じました。
番組でも話されていたように、
八木さんはニューヨークで生活されていた頃でも、
この番組のためだけに帰国されていたような方で、
思い入れのある番組なのですが、
それを休まれるということは余程のことではないかと思います。
線維筋痛症は女性、特に中高年に多く、
性別だと、女性のほうが男性よりも5倍ほど患者数が多いです。
英語では「Fibromyalgia」で
あえて「Fibromyalgia Syndrome」と表記されることもあるらしく
「Syndrome」とあるように症候群と呼ぶにふさわしく、
様々な症状があります。
全身の耐え難い痛み、関節のリウマチ症状、
微熱、過敏性腸症候群、膀胱炎のような身体症状に加え、
四肢のしびれ、手指のふるえ、めまい、視力障害のような神経症状、
抑うつ、不眠や過眠などの睡眠障害、集中力低下などの
精神症状が現れることもあるようです。
線維筋痛症の原因は不明で、患者それぞれに複数の要因が考えられ、
ただ、患者が更年期の女性に多いことから、
ホルモンバランスの変化が関係していると考えられています。
また、交通事故や手術、出産、離婚、近親者との死別などを経験した人に多いことから
ストレスも重要視されています。
根治する方法は確立されていません。
ただ、症状に対しては疼痛に効果のある新薬が保険適用となるなど、
進歩が見られます。
こういう病気の難しい点の一つに、
診断が難しいというものがあります。
血液検査でわかるものではなく、CTもMRIのような画像診断も無意味。
症状が多岐にわたるため、
診断が更年期障害、自律神経失調症、
うつ病などとなることも。
世間にもあまり認識されていない病気ですので、
家族や職場で理解されにくいという問題もあります。
線維筋痛症の診療を経験した医師が少なく
様々な医療機関、診療科を転々とする患者も少なくないようですが、
もしかしたらという場合には、
膠原病内科、リウマチ内科などで診てもらうのがいいようです。
以下で日本線維筋痛症学会の診療ネットワークに
参加している医療機関がわかるようになっています。
参加医療機関マップ - 日本線維筋痛症学会
http://jcfi.jp/network/network_map/index.html
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