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決め手は今も人との接触を減らす「3密」回避・誤ったメッセージを止めよ

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「雪の宮島」

川瀬巴水の新版画です。
特に意味はありませんが、Twitterでは日付が変わる前に
美術の中でも特に好きな新版画を多数tweetしていて、
こちらでも1枚ご紹介しておきます。
まずは新版画の中でも特に人気の高い川瀬巴水から。

なお、Twitter上で「#art #新版画 #shin_hanga」と検索していただければ

私のtweetした新版画などが見られるかと思います。

 

さて、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県で、
7日から緊急事態宣言が発出されます。

今回の主な対策は飲食店の営業時間短縮などですが、
飲食店で感染拡大が起きやすくなっているのは事実だとしても、
それだけで感染者数を減らすことができるかは疑問のあるところです。

しかも、4都県だけが対象ですし、
もしかしたら、国が用意する飲食店に対する給付金、協力金は4都県のみかもしれず、
現在は各自治体が、自らの予算で給付を行っているものの、
本来は国の仕事です。
そのほか、飲食店以外についても強く言及しておくべきでしょう。

昨夜、京都大学大学院医学研究科教授の西浦博先生をテレビなどのメディアで
立て続けにお見かけしました。
先生は厚生労働省新型コロナウイルスクラスター対策班として、
感染症の数理モデルを用いた予測を含む情報を提供されていました。
今、先生が仰りたいことは以下から知ることができます。

緊急事態宣言が効果を上げるか鍵を握る2つの変化 8割おじさんを悩ませる変数
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/emergency-declaration-nishiura-1

緊急事態宣言が効果を上げるか鍵を握る2つの変化 8割おじさんを悩ませる変数
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/emergency-declaration-nishiura-2

東京の感染者数シミュレーション 十分に減少させるには 新型コロナウイルス  NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210105/k10012798521000.html

西浦先生は第1波の時に、第2波、第3波の到来を予測していて、
現時点でその予測は概ね正しかったと評価すべきでしょう。
ただ、国としての対策は政治マターであり、

西浦先生の予測は充分に活かされませんでした。
当時も今も
「(財務省の顔色をうかがいながらの)経産省主導」の対策が続きます。
だから、先日の予算についても、
規模は大きいものの、その対策の多くは「コロナ後」のものが目立つ次第です。
今、必要なのは「コロナ後」にたどり着くための予算なのに。

何が駄目で何が問題ないのか、その切り分けを明確にする必要があります。
たとえば、緊急事態宣言前からパチンコ店の営業が批判されました。
私も「パチンコなんて」という主観の持ち主ですので、擁護しませんでした。
しかし、現実にパチンコ店で大きな感染拡大が起きたという報告はありません。

飲食店では感染拡大が起きやすいのに、
なぜ、パチンコ店では起きないのか、
また、満員電車で感染拡大が起きているなら、
今の英国のような感染爆発が起きているはずです。

飲食店ではマスクを外します。正面や隣の人と話します。
パチンコはマスクを着けたまま行えます。
ほぼ正面の台の方を向き続けて、長時間無言か独り言が多いでしょう。
満員電車でも、話し声が聞かれることはあまりありません。

パチンコ店や満員電車が安心と言い切ることはできませんが、
リスクの大小は考えておくべきかと思います。

現時点でも、各自治体は飲食店に対し、時短営業を要請しています。
夜の街での感染が目立つからで、
それは事実なのですが、感染が起きるのは「夜だから」ではありません。
そこで会話が交わされることがリスクになっていて、
飲食店でなくても、職場内での昼食でもクラスターは発生しているのです。
時短営業、時短営業と言い続けることで、
飲食店ばかりが悪者扱いされ、
夜でなければ問題ないという誤ったメッセージになりはしないでしょうか。

続いて、話の中身はどうでもいいので再生しなくても結構ですが、

 

 

ずっと言い続けているこのマウスシールド。
改善されるどころか、右側から抜け放題の
より意味のないものに変化しています。
これに何の意味があるのでしょうか。
テレビ番組出演者のそれと同じく、
明らかに誤ったメッセージになっています。

政治家発信の誤ったメッセージでは、
管総理が反省の言葉を口にした会食の件。
二階幹事長は「遊びじゃないんだ」などと反論。
およそ、問題発生から10か月を経験した政治家の発言とは思えません。
その会食が遊びかどうかなんて関係ありません。
会合を持つ必要があるなら、リモートで行うべきで、
遊びでないなら、尚更リモートで可能なはずです。

自民の中枢がこんなのもアレなんですが、
立憲民主党の枝野代表もこんなことを言う始末。


日本共産党の志位委員長も
「国民全員にPCR検査して、残った国民で経済を回す」などと
誤ったメッセージを連発。

街角の野良検査で得た陰性の結果に安心した先に起きること、

それが想像できないなんて。

メディアも酷いもので、
現新型コロナウイルス感染症対策分科会長の尾身茂先生は、
ゴールデンウィークの時点で
「静かに落ち着いた食事・旅行」を訴えておられました。
それをろくに伝えず、よくわからない自称専門家を連れてきて、
GoTo批判を繰り返し、GoTo中止になったら

「経済がー」「経済がー」

緊急事態宣言が出るとなったら
「経済がー」「経済がー」とか。

尾身先生のお話なんて、何をさておいても
ある意味で管総理の会見よりも優先して時間を割くべきものでしょう。


テレビ局は「対策をしているフリ」を止める。
それができないのであれば、昔のドラマでもアニメでも
そういうものだけ放送しておいてください。
 

メッセージを出すなら、

「同居家族以外との食事は避けて」

「同居家族以外との食事で会話するならマスクを」

あたりにしてください。

飲食店そのものは、その多くで対策されています。

飲食店を悪者にしているのはメディアなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 


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