昨夜までにお書きしたタイムスクープハンターは、
娯楽作品ですので、
沢嶋雄一の取材先で必ずトラブルが起きます。
よって本来の屁負比丘尼の職分よりも、
大活躍してしまうこととなりました。
まあ、当時から特に女性は放屁の音について、
恥ずかしいという意識が強かったのでしょう。
あの描かれかたですと、現代以上だったのかもしれません。
それに、ああいう商売があるということが
世間に認知されていたとすれば、
本音では誰が放屁の主かはわかっていても、
建前上は比丘尼というのも面白かったです。
さて、こういった下の事に関する羞恥心というのは、
この放屁に限らず、放尿時の音など、
現代でも気にしている女性は多いようですね。
トイレが水洗になり、
最初から水を流して小用の音を紛らすという方法が生まれました。
1999年のTOTOの方のお話では、
90%以上の女性が2回以上水を流すとのこと。
しかしそれでは水の無駄遣いだという問題が生じ、
やがてこのような商品が生まれました。
トイレ用擬音装置と呼ばれるもので、
TOTOではこの
TOTO トイレ用擬音装置「音姫」(乾電池使用) YES400D/TOTO
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TOTO音姫[トイレ擬音装置][オート・露出・AC100Vタイプ]YES402R/TOTO
¥31,290
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音姫を開発し、
INAXでも同様の商品が発売されています。
これをトイレに備え付ければ、
この機械により流水音に相当する音を流すことが出来るようになります。
江戸時代にもこういうアイディアはありまして、
音消しの壺
なんていうものがありました。
この壺は厠近くに備え付けられるもので、
底の近くにノズルが付いています。
なかなか意匠を凝らしたものが多かったようで、
それは龍の姿をしていたり。
そして、その龍の口から水が流れ出るようになっていました。
主が用足しに厠へ入ると、
お付きの人が栓を抜いて水を流し、
排尿音を紛らすという訳です。
しかし、これは備え付けのもの。
現代社会でも、タカラトミーアーツが、
TOTOの商標を使用して、
携帯用の音姫を発売しています。
また、スマートフォン向けアプリには、
流水音を再生するものもありますよね。
昔にも持ち運べるものがあったようです。
小さな砂糖壺ぐらいの大きさの壺に水を入れて、
侍女たちに持たせ、野外で尿意を覚えた時には、
壺を傾けて水を流し落として、
音をごまかしていたようです。
あとは、手水盥(ちょうずだらい)のような容器の中の水を
使用人にかき回させるという方法も行われていたようです。
もちろん、こういう方法は、
お姫様とか良家のお嬢様しか行えなかったでしょうけれど、
欧米文化にはないこの種の羞恥心も、
グローバリズムの中で、変化していくのでしょうか?