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ステルスオミクロンという言葉に釣られてはいけない

数日前からニュースメディアなどで
「ステルスオミクロン」という言葉を見かけます。
毎度のことですが、こういう煽情的な名前、好きですよね。

以前、TBSが世界陸上の中継で、
選手に番組独自のニックネームを付けていて、
競技には無関係の容姿や私生活に関するものが多く、
日本陸連などから苦言を呈されたことがありました。
そんな感じかな、と思います。
ただ、ワシントンポストなどにも“stealth omicron”という表記があり、
日本のメディアから始まったものではないようです。

このコロナ禍でコロナウイルスが変異しやすいというのは、
世界中が学習したと思うのですが、アルファやデルタ、オミクロンなどのように、
名前が付けられているのはごく少数です。
変異は無数に起きているため、ほとんど名前が付けられていません。

オミクロンの中でも、いくつかの派生系統のようなタイプが確認されていて、
現時点では「BA.1」「BA.2」「BA.3」の3種があります。
現在流行中なのは「BA.1」で、
「BA.2」が今話題の「ステルスオミクロン」としているものです。
検査で見分けづらいから、
こう呼びたがっているのではないかと思います。

 

ポール・ジャクレー「パリの婦人」

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注目すべきは、数理疫学の数少ない専門家・西浦博先生が
感染力が18%ほど高いと評価している点でしょうか。

デンマーク、イスラエル、インド、イギリスなどでは
既に「BA.1」から「BA.2」への置き換わりが見られ、
国内でもちらほら見つかっています。
ただ、現時点では重症化リスクについての指摘はありません。
デンマークからの報告では、
入院率と死亡率に「BA.1」「BA.2」で差は見られません。
一般ができることは従来と変わりなく、
今、騒ぐことではないかと思います。

イングランドのデータでは、オミクロンに感染した人のうち、
過去に新型コロナ感染症に罹った人の割合は65%とかなりのものなのですが、
「BA.2」においては、「BA.1」に感染したことがある人でも、
「BA.2」に感染する可能性があるという点には注意が必要かもしれません。

一方、「BA.2」は「BA.1」よりもワクチンの効果が高いというデータも出てきました。
少なくとも、既存のmRNAワクチン3回接種時の効果が

低下するということはなさそうです。
おそらく、2回接種でも重症化予防効果は変わらないと予測されます。
「BA.2」に関する評価はこれからですので、
適時、情報をアップデートしておきましょう。

「BA.2」もPCRでそれがオミクロンであることはある程度検出でき、
正確な評価はこれからですが、
新型コロナウイルス「SARS-CoV-2」かどうかの判断に変化はないでしょう。
ただ、その検査キットが不足しています。
原因は「誰でも検査」なんかをやっているからでしょうか。
いつまで経っても、あらゆるものが有限であることを学びません。
世田谷区、杉並区なんかが行っていますが、
こういう検査では、ほとんどが陰性です。
世田谷区なんかは買い占めて

「抗原検査キットを区民に無料配布」

なんてやっていますからね。

クズな保坂区長はずっとクズなままです。

こいつの思いつきと思い込みのおかげで

医療崩壊と死亡リスクが上がるというのに。
しかも、政府もその方向性を打ち出しはじめ
臨床に必要な検査ができない状況を作り出しました。
「BA.2」かどうか以前の問題です。
 

 

 

 

 

 

 


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