まずはこの話題から。
"健康茶"「ジャムー・ティー・ブラック」に、
ステロイドが"混入"していたという件。
花粉症の症状を緩和するということで話題のようですが、
ステロイドが入っていれば、そりゃあそうですよね。
デキサメタゾンが1gあたり3µg検出されたようです。
(本当に混入?)
医師らはステロイドの処方についてかなり気を遣っていて、
受診の上で処方されたステロイドについては、
指示どおり使用するぶんには問題ないか思います。
ただ、こういう形での摂取では健康を害するかもしれません。
ラジオ番組を中心に、情報が拡散されたらしく、
アルコ&ピースの平子祐希さん、
マヂカルラブリーの村上さん、
サンプラザ中野くんなどが番組で紹介、
謝罪と訂正が行われました。
ただ、こちらの記事について
パンサーの向井慧さんは
ちょくちょく怒りのメッセージ頂くので言わせいただきますが、そもそも俺花粉症じゃ無いし、これ飲んだ事ないし、勧めた事ないっす!
適当な記事、勘弁!
ちょくちょく怒りのメッセージ頂くので言わせいただきますが、そもそも俺花粉症じゃ無いし、これ飲んだ事ないし、勧めた事ないっす!
— パンサー 向井 (@panther_mukai) April 14, 2023
適当な記事、勘弁! https://t.co/AhZ6uD7FQ7
と、完全否定されています。
あと、数週間以上、これを飲んでいた人は、
急にやめてはいけないとという注意喚起もされています。
デキサメタゾンは副腎皮質ホルモン剤ですが、
体外からこれを摂取していると、
体内にステロイドが増え、体は「ステロイドが充分に足りている」と判断、
副腎皮質からのステロイドの分泌を抑制します。
この状態で、急に体外からのステロイドの補給が止まると、
血圧や血糖が低下、意識混濁が起きる可能性があります。
医師もステロイドを処方していた患者で、
ステロイド投与を中止する際には、
徐々にその量を減らしていくようです。
副腎クリーゼと呼ばれ、命に関わりますので、
常飲されていた方は、かかりつけ医か、
診療科だと内分泌内科、糖尿病内科あたりに相談して指導に従ってください。
受診までは飲み続ける必要があるのでご注意を。
竹久夢二「童子」
さて、5月8日に新型コロナ感染症の扱いが5類扱いとなるわけですが、
感染した小中高校などの児童・生徒について、
現在、発症後7日間を療養期間としていたものが
発症後5日間に変更されるとのこと。
療養期間は外出自粛が求められてきましたが、
5月8日からは、発症後5日間が経過すれば、
ルールの上では登校を自粛する理由がないことに。
発症後7日間となった時にも、
この数字がどこから出てきたのかと、
根拠のないことが問題だったのですが、
発症後5日間となりますと、まだまだ感染者はウイルスを排出している時期です。
しかも、ウイルスを排出している感染者が登校するわけです。ノーマスクで。
この5日間は米CDCのガイドラインと同じなのですが、CDCは
「隔離解除後も10日目まではマスク着用」
「5日経過後も有症状なら隔離継続」
という条件が付けられています。
この第一報のあと、
こんな短いニュースがあり、
マスクだけはさせるのかなとも思うのですが、
続報が確認できないのでまだよくわかりません。
感染者は10日間ほどウイルスを排出することがわかっていて、
以下は7日になる時の報道ですが、
ここにある図だと、
発症から5日目で46.5%の患者からウイルスが検出されています。
7日目でも23.9%、10日目でようやく6.2%となります。
「解熱後、児童・生徒は2日、幼児は3日経過した後」
という条件が加えられるようですが、
せめてここだけでも強調してもらいたいものです。
発症を0日として起算するのではなく
症状を基準に考えるべきかと思います。
5月8日以降、各人より一層の理性的な判断が求められるようになります。
最後に、こちらでも批判を続けてきた大幸薬品のクレベリンについて、
消費者庁は景品表示法に違反する優良誤認だとして、
6億744万円の課徴金納付命令を出しました。
景品表示法の課徴金としては過去最高額とのこと。
大幸薬品の株価は、2020年8月に最高値2860円を記録。
クレベリンの品薄に対応するため、
大阪・茨木市に23億円をかけて新工場を建設しましたが、
それが今や株価は389円ですから。
23億円をかけた茨木の工場はどうなったのでしょうか。
どうやら、クレベリンの営業責任者は、
日本アムウェイの営業責任者だった人らしく、
日本アムウェイはマルチ商法で取引停止命令を受けました。
そういう企業なのでしょう。
クレベリンに限らず、この種の商品はフツーに
薬剤師がいるドラッグストアなどにも並んでいます。
景品表示法や薬機法に抵触しないよう、
表記に気をつけていますが、無意味です。
「空間のウイルスを殺すことはできない」
正確には、
「殺すことはできるものの、そのような薬剤は人体の害になる」
と覚えておいてください。