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新しい高血圧症治療確立へ ~薬では対処しづらい治療抵抗性高血圧に光明~

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高血圧症といえば、
血圧を下げる降圧剤の服用ということになりますよね。
ところが、このような薬を使用しても、
思うように血圧が下がらない患者さんが少なからずいるそうです。
NHKによりますと、100万人もの人が、
日々、脳出血や心筋梗塞の危険性を抱えながらの生活を
しなければならないとか。

この72歳の男性もそのような症状で、
この新しい手術に臨む事になったようです。
大腿部の動脈からカテーテルを入れ腎臓付近の神経へ。
交感神経の一部を焼き切ることで、
血圧を上げる要因となる血管を収縮させる信号を伝わりにくくさせ、
結果、血圧を下げることに成功したそうです。

この男性は、悪い時での最大血圧が250mmHg近くもあったそうで、
平均でも160、それがこの手術の後は130前後という、
正常値の血圧となりました。

兵庫医科大学のグループによるこの手術では、

効果が出るということをしっかり検証できれば、高血圧の治療が大きく変わることになるのではないか

と藤井講師が語っています。


以上が今夜のニュースでの内容です。
驚きましたねえ。
こういう方法があるんですね。

この方法は3年前にオーストラリアで行われたということで、
調べてみますと、見つかりました。
おそらく、これだと思います。

海外の医療情報が読めるサイト「ヘルスデー・ジャパン」の

腎交感神経アブレーションが治療抵抗性高血圧症例に有効(2010.11.29掲載)
http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&task=view&id=2805&Itemid=5

これ。

18~85歳の男女高血圧患者約100人を、この手技を受けて降圧薬服用を継続する群、あるいは降圧薬服用のみを継続する群(対照群)に無作為に割り付けた。研究の結果、手技施行群での診察室血圧は32/12mmHg降下した。対照群では変化がみられず178/97mmHgを維持していた。施行群の一部の患者では収縮期血圧が140mmHg未満となった。理由は不明だが、家庭血圧では診察室血圧ほどの劇的な降圧効果は認められなかったという。

とありますね。

験期間中に腎臓の損傷や凝血塊(blood clot)も認められず、この手技が安全であることも判明した。

ともあります。
副作用もないとすれば、素晴らしいですよねえ。
患者の身体的負担も極めて少なそうですし。

なぜ、そこの交感神経なんだろうか、
というのはさっぱり分かりませんけれど、

これまでの研究で、高血圧症患者ではこれら神経の活性亢進がよくみられることが示されている。

らしく、それが判明していたので
それを抑えようという考え方のようです。
早く安全性が確認されればいいですね。


ねてしてタペ




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