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シャーロック研究のような『五等分の花嫁』の楽しみ / XBB.1.5対応ワクチンの接種を

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久しぶりに名張の友人のところへ出かけまして、
彼が『五等分の花嫁』を読んでいたことがわかり、
ようやく、リアルタイムで読んでいた人と出会いました。
当時の読者の気持ちが少しわかりました。

読むたびに『五等分の花嫁』の怖ろしさを感じています。
この作品はラブコメなのですが、ミステリーでもあるわけです。

・五つ子姉妹のうち、誰が花嫁なのか
・主人公が小学校の修学旅行で出会った「写真の子」は誰なのか


を考えることになりますが、それ以外にも謎が散りばめられていて、
よく観察していないと、その謎の存在すら気付かないことも。

最近、気づいたのは、第1話の時点で既に花嫁候補は5人ではなく、
4人だったということです。よく読めば、早々に1人を除外できたわけです。
主人公と5人の出会いは同時ではなく、時間差があり、
それがその1人が花嫁である可能性をゼロにしていたのでした。

私が気づいた、この種のよく読んでいないとわからない印象的な台詞に
「この天然キス魔!」というものがあります。

主人公は学園祭で五姉妹のうち4人からキスをされるわけですが、
それぞれ、キスした当人と主人公以外は知らないことのはず。
ただ、最終話、"花嫁"の披露宴の控え室で主人公に姉妹の1人が
「この天然キス魔!」と罵っているとすれば、
それは、主人公にキスをしたという、少なくとも4つの事実が
姉妹の間で共有されていたことを示します。
5人の間でどんな会話がなされたのか。
実に恐ろしいです。

キスといえば、3年生になる前の春休みの旅行先で、
主人公はキスをされているわけですが、
全員が五女の姿なので誰なのかわからないという謎もありました。
これは主人公自身、最終話でようやく"当人"から打ち明けられ、
驚いているようなのですが、「写真の子」の件についてはどうか、
その点を考えています。
主人公は気付いていたのではないか、そんな気もしています。
気付いていたとすれば、どこなのでしょうか。

あとは中盤に17歳になったと思しき「写真の子」が登場します。
あれが誰だったのかのも、どこかで気付いていたのではないでしょうか。

だとすれば、主人公の心理描写の読み方も違ってきます。

別の仕掛けの話になりますが、2年の時に主人公は入院し、
ベッドサイドの姉妹の1人に小6の修学旅行の話をするシーンがあります。
この5巻を最初に読んだ時には、まず気付かないのでしょう。
ただ、読み返すと、ある「小さな1コマ」の存在に気付くかもしれません。
読者は気にもとめないコマで、
最初は、そこに描かれているのはベッドサイドの彼女だと認識することでしょう。

しかし、11巻の「写真の子」の回想シーンで、
「写真の子」が病室のドアの向こうでその話を聞いていたことが判明します。
つまり「小さな1コマ」で描かれていたのは、
ベッドサイドで話を聞いている彼女ではなく、
「写真の子」だったという仕掛けです。
実に恐ろしいです。

そうして、いろいろな謎の存在に気付くべく、
読み返すわけですが、最大の怖ろしさは、
何回読んでも、ストーリーに引き込まれてしまい、
観察が疎かになってしまう点でしょうか。

自分の理解力のなさを嘆きたくなったのは、
謎でも何でもない点で、
披露宴の朝、姉妹のうち2人が飲食店をやっている描写があります。
場所は2階建ての1階で、
看板には姉妹の姓である「なかの」と書かれています。

連載開始間もない段階で、主人公は

・母が亡くなっている
・1階がシャッター閉まりっぱなしの店舗の2階に住んでいる
・建物には主人公の姓である「うえすぎ」と書かれている看板


という状況が示されています。
これで気付かなければならないのですが、
さらに、披露宴の朝、姉妹の1人が


こんな設備の整った場所を貸してくれたお父さんのためにも…


と話し、披露宴会場で主人公は花嫁の父に向かって


親父が(姉妹のうち2人)にあの空き店舗を貸したのも


と言っています。
説明はありませんが、これほどわかりやすく示唆されてるのに、
姉妹たちの店舗がどこなのか、3回目まで気付きませんでした。
私はなぜか姉妹たちが言った「お父さん」が、
姉妹たちの父だと誤読してしまっていたのです。
情けない話です。

シャーロキアンのシャーロック研究に通じる楽しみですが、
残念ながら、アニメ版にこの種の楽しみは薄いです。
ラブコメ、主人公と姉妹らの成長物語としては原作の8割、
ミステリーとしては6割ほどの楽しみとなるでしょうか。
ただ、絵が動く、声がつく、
五姉妹声優による歌などの楽しみはアニメにしかありません。
逆に髪にずっと色がついているのは、ミステリーにマイナスに働くでしょう。
しかし、最初に触れるとすれば、原作、
それもオリジナルのモノクロ版がおすすめです。

 

 

 

 

 

 

 

 

鳥居言人(五代目清忠)「夜の梅」

 

 

さて、SARS-CoV-2、
新型コロナウイルスが免疫系にダメージを与えるとお書きしてきましたが、
こんな話があります。

 

 

新型コロナのパンデミックの後の
麻疹の流行を懸念しているもので、
2021年当時は、あまり相手にされなかったようです。
その後、世界中で麻疹が大流行して、
特に子どもたちが危険にさらされています。

 

 

当時の懸念が現実になっていると考えるべきでしょう。

 

全身症状の話では、

 

 


新型コロナ後遺症の患者の体内で、筋肉の損傷や、筋線維の構成の変化、エネルギー代謝の乱れなど、さまざまな変化が起きていることを示唆している

また、こういう話もあります。

 

 

入院した患者の80%に神経学的症状が現れたという報告

JN.1株が流行中ですが、後遺症のリスクも心配です。
後遺症がある中、再感染ということもありえます。
その場合、その症状が悪化するリスクが高まりますし、
後遺症が治ったと思っていても、
そのうちの6割は、前回と同程度の後遺症の心配があるようです。

 


急性期で入院している人の多くはワクチン接種していないか、
年単位で接種していない人です。
軽症、無症状の感染者でも、後遺症に苦しむ人もいます。

ワクチン接種は後遺症のリスクを下げます。
3月中で、公費による接種が終わる予定で、
現行のXBB.1.5対応ワクチンの接種をご検討ください。

治療薬の補助もなくなりますので…。

 


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