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ギリシャ議会選挙の再選挙です。
世界にとってはどういう結果がいいんでしょうねえ?
緊縮に反対する急進左派が勝った場合は、
これ以上の緊縮財政は望めまないことになります。
これにEUがどう反応するか、
支出を絞らないと支援しないというとですから、
ギリシャへの支援は撤回されることとなります。
ギリシャ政府の財政は涸渇は目前で、
自国で通貨を発行し、ユーロ離脱ということなるのでしょうか。
でも、この反緊縮派も離脱については反対しているんですよね。
そんな都合の良い選択がありうるのかどうか…?
まあ、その前に、金融システムが打撃を受け、
ヨーロッパが、世界が混乱することになるんでしょうが…
…かといって、緊縮派がこの再選挙で勝利し、
EUが求める財政緊縮を遂行する、
あるいは緊縮緩和の交渉を持った後に、
それを遂行するとしても、
ギリシャが立ち直れるか、
EUの庇護なしに健全財政となれるかというと、
これもありそうにないんですよねえ。
こんな状態でギリシャ国内の経済成長は望めませんよね…
さらに複雑なのは、どちらが勝つにせよ、
単独過半数は無理だと考えられている点ですね。
他党との連立しなければ、何も出来ず、
この連立政権が樹立できないと、
再々選挙ということになるのかもしれません。
みんなが思っているでしょうねえ。
なぜ、ギリシャをユーロに加盟させたんだ?
それ以上に、
欧州統一通貨を始めた責任者出てこい
とか。
私も最初は凄いことだと、
世界の変化を感じていたんですよね。
それに負けないために、
東アジアはどうあるべきかとかも考えたこともありました。
この状況では、国家を超えた統一通貨そのものに
問題があったと考えざるを得ません。
二十数年前から、私たちは東側の体制崩壊を見てきたわけで、
それは社会主義、共産主義の限界の姿であったはずです。
今、世界経済を覆う不安や重苦しさ、
そして具体的にこうしてユーロ危機を見ることになり、
もちろん、それが悪化すれば、ユーロ圏だけではなく、
全世界に甚大な影響を与えることとなる訳で、
こういう状況は、資本主義の限界ということになるのかな、
なんて悲観的な考えにもなってきました。
だったら、国家は、社会は、世界はどうあるべきなのでしょうか?
ギリシャ危機をさておいても、
日本の財政の問題でも、行くも戻るも楽観視は出来ず、
消費税増税しても増収はなさそうですし、
かといって、政府や日銀は今のところ、
大規模な量的緩和策を採る気配は見られません。
よくギリシャとは違い、日本の国債を持っているのは、
日本国内だからまだ大丈夫とかいいますけれど、
たしかにそうではあるんですが、
その割合はどんどん低下していっているんですよね。
今年中には9割を下回るのではないでしょうか。
国外から日本の国債は買われていて、
間もなく1割の国債が国外にあるという状況になりそうです。
だんだん、この楽観視も通用しなくなるということですね。
どうにも、暗い想像しか出来なくなっているのが、
辛いです。
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