昨夜の記事でお書きできなかったことを少し。
先週のラストで一騎打ちに敗れた源義朝は、
源氏相伝の髭切(友切)を残して去りました。
この後、源氏の天下となったのは、
この髭切の精のおかげということですから、
鎌倉幕府成立時には源頼朝の手にあったのでしょう。
大河ドラマでは、平清盛が手渡すのでしょうか?
気になるところです。
髭切といえば、
第二十二話「勝利の代償」 その背景 ~源氏伝家の宝刀 髭切/友切の伝説~
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-11269346742.html
こんな記事を作っていて、
その時には気付かなかったんですけれど、
第一話冒頭の頼朝が父・義朝のための供養塔(?)を建て、
そこに刀を備えているんですけれど、
これ、髭切でしょうか?
だとすれば、フリだったんですよねえ。
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これぞ、父より授かった名刀、抜丸ぞ!
内裏へ斬り込んだ平頼盛が敵をなぎ払ってのひと言です。
源氏重代の宝刀の一振りが髭切なら、
平氏重代の宝刀の一振りはこの抜丸です。
相伝というからには、代々嫡流に伝えられるべきものなのに、
持ち主は清盛の弟・頼盛なんですよね。
この抜丸にはこのような逸話が伝えられています。
ある日、平忠盛が六波羅池殿で昼寝をしていると、
池から五間(9m)もの大蛇が現れ、
忠盛を飲み込もうとしました。
すると、立てかけてあった太刀が独りでに鞘から抜けて、
大蛇に斬りかかろうとします。
恐れをなした大蛇は退散しますが、
また現れて忠盛に襲いかかります。
すると今度は太刀が大蛇の頭を斬り落とし、
また独りでに鞘に収まりました。
これを見て、忠盛はこの太刀を「抜丸」と命名することとしました。
平忠盛はこの抜丸を、清盛ではなく、
弟の頼盛へ授けています。
清盛と頼盛は母親が違います。
そもそも、清盛の父親が誰なのかも今となってはわかりません。
頼盛は正室・宗子(池禅尼)が産んだ子で、
「平治物語」には、清盛と頼盛の間にある溝は、
この時に出来たと書かれています。