ロンドンオリンピック、
今大会はいろいろと物議を醸す事柄が多いですねえ。
開会式ではインド代表団の先頭を
誰だかわからないオネエさんが誇らしげに歩いていたり、
日本選手団が入場行進後、外へ出されたり、
逆に外へ出ることになっていた国の選手団がそのまま居続けたり。
柔道では「Jury」なんていう存在も勉強させられました。
ボクシングでも何度もダウンしている選手が勝ったり、
そして、判定が翻って、レフェリーは追放だとか。
フェンシングでも、1秒間が10秒以上もあって、
その間に逆転された韓国代表が1時間座り続けることに。
バドミントンでは、意図的に負けようとして
無気力試合を演じた3ヶ国、4チームが失格となりました。
そして、その影響からか、
サッカー女子日本代表にも「意図的な引き分け」が問題視されるかも、
なんて話も聞かれました。
まあ、これを咎め立てしてしまいますと、
オリンピック以外、ワールドカップでも
強豪国になればなるほど、
「引き分け狙い」「引き分けでいい」というような戦い方をしている訳で、
1次リーグから決勝トーナメントという形式をとる限り、
付きものではあるようです。
ただ、バドミントンとサッカーという競技で大きく違うのは、
タイムアウト
があるかないかでしょうか。
サッカーは時間が過ぎれば、
同点でも試合は引き分けで終わりますが(1次リーグなら)、
バドミントンは終わりません。
ただ、佐々木則夫監督が2位通過、
引き分け狙いをしたが如く話していた事については
大きな疑問がありました。
2位通過であれば、カーディフに残って準々決勝へのいい準備ができる。選手はつらい思いだっただろうし申し訳なかった。僕自身の責任です
1次リーグ第3戦の南アフリカ戦では、
このように話しました。
佐々木監督思う一体感でブラジル戦勝利
http://sankei.jp.msn.com/london2012/news/120804/soc12080417560012-n1.htm
ブラジル戦勝利後の朝刊1面で読んだ記事です。
たしかに、この南アフリカ戦の前に、
なでしこが2位狙いだという報道があったんです。
選手たちの中にも、それが動揺をもたらしているとも。
ブラジル戦で勝った後、
監督の気持ちは伝わってきた。責任をすべて負って本当にいい人、いい監督です
とは、石清水梓選手。
選手への影響がないように引き分け狙いを指示した責任を全て背負ってくれた。『勝って(周囲に)何も言わせないぞ』という気持ちだった
これは安藤梢選手。
監督が全てのことを背負ってくれた。ノリさん(佐々木監督)の思いを無駄にしたくないという気持ちはみんなにあった
宮間あや主将。
監督があのコメントを出すことで、
選手への風当たりは軽減されるでしょう。
逆に監督の責任問題に発展する可能性を生みます。
それでも、2位通過でチームが強行軍を経ずに
決勝トーナメントで戦える方法を選んだとすれば、
佐々木則夫監督、カッコイイですよね。
間もなく準決勝、フランス戦です。
準々決勝・ブラジル戦では、
FIFAランキングで3位と5位の試合とは思えないほど、
日本の完勝だと感じました。
おそらく、あの試合で見られたほど、
両代表に力の差はなかったと思っています。
日本代表がブラジル代表を凌駕していたのは、
気概
であったろうと思います。
それは、日本の代表であるという自覚の他に、
全てを被ろうとする佐々木監督のこと、
日本の女子サッカーの未来のことが根底にあるように思います。
難敵相手に、
今夜もその気概を見届けたいですね。
↧
なでしこ フランス戦 間もなくキックオフ ~引き分け狙い"公言"の佐々木監督の真意は?~
↧