日韓通過スワップ協定の見直しについて、
日本政府が言及したのは当然で、
このカードを使用しないことを早速明言していた事が
どうかしていた訳です。
竹島、尖閣、そして北方領土と、
こう立て続けに我が国の領土が侵され続けているのは、
何か理由があると見てよいでしょう。
ここまでそれぞれの問題を放置していたのは、
長期間に渡り政権を担っていた自民党に
最も大きな責任があるのはもちろんですが、
この短期間に全てで大事件が起こるのは、
中韓露各国は日本の現政権の終わりを感じ取っているのでしょうか。
各国にとって、前政権よりも都合の良い政権の終了を。
そういえば、BSの2局で宋一国(ソン・イルグク)が出演していた
ドラマの放送を延期したようですね。
彼が竹島の上陸を目指す水泳によるリレーに参加していたということで。
(正確にはそれで抗議が殺到することを恐れて)
竹島の件もありますが、
李明博の天皇陛下に対する無礼がありましたので、
もしかすると、韓国の有名人は出来る限り、
来日しないほうがいいのかもしれません。
面倒な人たちを刺激しましたから、
安全面で問題が出るかもしれません。
その1 ~竹島に触れる前に、大韓民国政府の成立から~
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-11329587949.html
さて、昨夜の記事の続きです。
昨夜は韓国の現代史をお書きしていて、
竹島について全く触れていなかったんですが、
あの部分が現在の竹島の問題を生んでいるように思うんです。
李承晩(リ・ショウバン/イ・スンマン)。
彼が韓国の「建国の父」とされる初代大統領です。
その彼が引いた軍事境界線が「李承晩ライン」。゛
この基準に従えば、竹島は韓国側に属することになります。
元々は「マッカーサー・ライン」というものがありました。
その内側でなら、日本の漁船は操業してもよいという基準でした。
我が国が連合国相手に敗戦した直後の9月27日に定められています。
これは日本にとって、極めて制限された海域ではありましたが、
何らかの根拠があって引かれたものではなく、
当初から便宜上の一時的なものとして考えられていたようです。
このマッカーサー・ラインは、1950年までに段階的に拡大され、
1952年の日本と連合国の間で、
サンフランシスコ講和条約が締結されたことにより、
マッカーサー・ラインは廃止されることとなりました。
しかし、その前年の1951年、
サンフランシスコ講和条約が発効する前にということで
李承晩は連合国に対し、在朝鮮半島の日本資産の移管と、
韓国は戦勝国であるので、
竹島と波浪島を韓国領とするように求めています。
アメリカは韓国のこの要求に対して「ラスク書簡」にて回答、
在朝鮮半島の日本資産の移管は認められましたが、
韓国は連合国軍に加わっていた訳ではなく、
戦勝国でもなく、
かつて朝鮮の一部として取り扱われたことも、
領有権の主張がなされた事実もないとして拒否され、
竹島と波浪島の領有は認められませんでした。
それなのに、1952年1月18日、
朝鮮戦争下の韓国政府は、李承晩は独自に境界線を設置、
それが「李承晩ライン」で、
この基準では竹島は韓国側に属することになっています。
余談ですが、あらためて勉強してみて、
「波浪島」という島の名前に気付かされたんですが、
こんな島、ないようです。
どうもよくわからないので、また調べてみましょう。
ともあれ、韓国のみの基準で設けられた李承晩ラインですが、
日米は「国際法上の慣例を無視した措置」とこれを非難するものの、
韓国は全く応じず、多数の日本漁船が拿捕され、
日本人の死傷者44人、抑留者3929人、拿捕船舶328隻が
この李承晩ラインの被害に遭いました。
抑留者は10平方メートルに満たない(6畳程度)部屋の中に、
30人も押し込められるなど、極めて劣悪な処遇を受けています。
この李承晩ラインが解消されたのは、
1965年の日韓漁業協定の成立を待たねばなりません。
その間、13年間に多くの日本人が犠牲になりました。
日韓漁業協定は日韓の国交が樹立されるにあたり、
締結されたものですが、締結後もトラブルが絶えず、
竹島領有権問題が議題に上り決裂したことから、
1998年に日本側が協定の終了を宣告しています。
それに代わる新たな協定は翌1999年から。
竹島問題では日韓双方が領有権を主張し続けたことから、
その海域に竹島はないものとして、
中間線を境界線として暫定水域を決定しました。
またまた余談ですが、この暫定水域の漁業資源が希薄になるにつれ、
韓国漁船が日本側の水域に出現して漁をすることが常態化しています。
水産庁や各漁協は韓国側に抗議し続けていますが、
韓国側は聞く耳を持ちません。
韓国人にとって特別な二つの場所 2012
(English version)
Two Special Places for Koreans 2012
(한국어판)
한국인에게 특별한 두 장소 2012
李明博の竹島への不法上陸に対抗する措置の一つとして、
日本政府は国際司法裁判所に訴えることを検討していると報じられています。
しかし、韓国は既にそれを拒否すると公言済みです。
オランダのハーグにある国際司法裁判所は、
国際紛争を裁判によって解決する場所です。
しかし、これは当事者国双方の同意が必要ということで、
今回も韓国が応じない限り、
裁判は始まらないことになります。
上の動画は、韓国人があらゆる手段を用い、
まるでそれが韓国の全国民の義務であるかの如く、
あらゆる場所で竹島が韓国領であることをアピールし続けていて、
それなのに、国際司法裁判所でだけはその運動をしようとしないのは
なぜだろうかと問います。
オリンピック憲章を踏みにじってまで、
それをアピールするのに、
国際的権威である国際司法裁判所で決着を着けようとしないのは、
韓国で、自国の主張が認められるとは考えていないからに他なく、
ハーグに出たが最後、全世界中に、
竹島が日本領であることが知れ渡るからなのでしょう。
あのサッカーの試合後の行為は愚かなものではありましたが、
よい機会にもなったでしょう。
こうして、私もあらためて竹島の領有権問題について
考える機会にもなりましたし、
なぜ、韓国がそこまで必死になって非公式な手段で訴え続けているのか、
世界中が知る機会にもなったでしょう。
そして韓国が国際司法裁判所に出てこないのであれば、
それも良い機会にしていかねばなりません。
日本は国際法上の公式な場で決着を着けようとしているのに、
韓国はそれを拒否し続けていることを
世界中に知らせねばなりません。
以下、参考動画です。
韓国に竹島を描いた古地図は存在するか: 日韓古地図の比較
竹島はなぜ日本領なのか: サンフランシスコ講和条約とラスク文書
韓国人によるJ.Crew日本支援妨害事件: 日本海呼称問題と韓国の小中華思想
制作 - すばらしき日本よ、永遠なれ。: WJFプロジェクト
http://wondrousjapanforever.cocolog-nifty.com/
領有権での争いは、個人の判断ではなく、
自国のための意見を疑ってはならないという考えもありますが、
私はそれに賛成しません。
それが認められるならば、中国国民における尖閣諸島、
韓国国民における竹島領有の主張と同じです。
イデオロギーではなく、合理的に竹島が
日本固有の領土であることを納得出来たからこそ、
私は私の結論に従い、
このような主張を展開しました。
あらためて韓国の現代史に触れてみますと、
隣国におけるいくつかの問題が
極めて重大であることに気付かされました。
李承晩以降植え付けられた「反日」精神、
そして、韓国人が李氏朝鮮時代を含めて、
自国の歴史を教わっていないことです。
我が国が朝鮮半島を植民地としていたことを
正当化するつもりはありませんが、
李承晩の就任直後の2年間に政治犯として投獄された人数が
30年間の日本植民地時代のそれよりもはるかに多いというのは、
如何に当時言論の自由が奪われていたかがわかります。
こうして「親日派」が姿を消していき、
現在も韓国に影を落とし続けています。
韓国国民は、日本国民よりも、
外国に出て活動する人数が多いように認識しています。
それならば、外から見た自国の姿を、
国内へ伝えなくてはなりません。
おそらく、知識を持っている韓国人の多くは、
竹島が韓国領であるという主張に合理性がないことを、
とうの昔に気付いているはずですから。
2夜にわたり竹島問題の歴史についてお書きしてきました。
もしも、誤りがございましたら、ぜひ、ご指摘下さい。
また、コメントはいつものように大歓迎ですが、
他者を侮蔑するような書き込みはご遠慮下さい。
その場合は適時削除させていただきますので、
ご了承下さい。
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20世紀の竹島の歴史 その2 ~戦勝国として振る舞う・李承晩ライン~ -日本領である根拠-
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