本題の前に、大阪府の防災訓練、
私の携帯は鳴りませんでした。
私の周りでは、docomoがほぼ全員○で、
auは届かないほうが多く、
SoftBankには届いていませんでした。
これらはフューチャーフォンですけれど、
スマートフォンになりますと、
そのためのアプリが必要だったり、
その機能をオンにしておかないと、とかあるのでしょうか?
大阪880万人訓練
と題された訓練でしたけれど、
実際は350万人ぐらいではないかとのこと。
収穫としては、自分の携帯電話には、
そのメールは送られてこないという事がわかったという点でしょうか。
さて、本題。
先週の番組から幽霊、心霊写真、
金縛り、幽体離脱のお話を。
幽霊なるものの存在を信じるのかどうかについての私の立場は、
いない
です。
いてもおかしくはない
のですが、「いる」と「いない」という意見が対立した時に、
事実上、「いない」ことを証明するのは不可能ですので、
「いる」と主張する側にその証明を行う責任がある訳で、
その合理的な証明に未だ出会えていない以上、
わたしは幽霊について
いない
という立場を取ることになります。
物事を考える時には、結論から理論を捻り出すのではなく、
理論から結論に辿り着かねばならない訳です。
合理的な説明があるかもしれないのに、
それがないと決めつけてかかるのは明らかな誤りで、
そこに霊感商法のつけ込む隙が生まれたりする訳ですね。
講師は東京医科歯科大学の泰羅雅登先生。
脳科学からのアプローチです。
上の椅子の背もたれに人の顔が見えます。
もちろん、これは窪みか映り込みによるもので、
人間の脳は人間の顔に強く反応する性質がありますので、
私たちはあれを人間の顔だと認識してしまいます。
マンホールにしても、クルマにしても、
私たちはそれを顔だと捉えます。
これは、人間が人間になっていく過程で、
他人の顔の表情から相手の心情を読み取らなければ、
相手が味方であるのか、敵であるのかがわかりません。
(近年の研究では狩猟採集生活者よりも
農耕生活者のほうに、この能力がより必要だとされています)
その能力はその人の生存率に関わり、
そして、その能力は一定の確率で子孫に受け継がれていったことでしょう。
足元のこれも現地で見れば、
そこに壁のシミがあることがわかりました。
心霊写真の多くは、現地に行ってみると、
その正体が明らかになることが多く、
また、撮影者も被写体以外の部分について、
認識していないか記憶が薄い場合が多いので、
世の中に心霊写真が溢れることになります。
次に幽霊といえば、なぜか青白いのが定番です。
なぜ青白いのでしょうか?
これは夕刻の交通標識です。
4つのうち認識できるのは3つで、
色まではっきりと確認出来るのは右下のみです。
私たちの眼の細胞(桿体細胞)には、
明るいところで働いている細胞と、
暗いところで働いている細胞があるんですが、
この暗いところで働く細胞は、
青によく反応する性質があります。
逆に明るいところでは、赤を強く感知する訳で、
これをプルキニェ(プルキンエ)現象と呼んでいます。
もしも、暗闇の中で他の物が何も見えなくても、
青いものは見ることが出来るかもしれません。
真っ暗な中に青白いものだけが見えたとしても、
それは当然のことなので、
幽霊云々の話ではないということになります。
次は金縛り。
私は経験していないんですけれど、
話にはよく聞きます。
なんでも、起きているのに体が動かないとか、
そういう現象のようですね。
現在では、人工的に金縛りを起こすことが可能となっています。
複雑なことは必要ありません。
被験者には脳波計と筋電計を着けて眠ってもらいます。
人間の眠りは、夢を見る浅い眠りと、
深い眠りを繰り返していますが、
被験者の脳波計が浅い眠りの状態であることを示したら、
被験者を起こしてしまいます。
これを繰り返しますと、
眠りの波形のリズムが崩れてきて、
眠りに入るとすぐに夢を見るようになります。
この状態でしばらく観察していますと、
被験者は金縛りの状態になります。
被験者はこの時の状態を、
体が動かないなと思ったけれど、
自分では起きているんです
と説明していました。
しかし、起きていたと言っている被験者の言葉とは逆に、
波形はその時レム睡眠の状態であったことを示しています。
その時、被験者は眠っていて、
夢を見ていたんです。
金縛りの時に目を開けて、
たしかに天井を見たということもあるかもしれませんが、
それは夢だということになります。
その時に幽霊を見ても、何かしらの人影が見えても、
それは夢の中の出来事だということですね。
筋電計を見ても、この時筋肉は動いていませんし、
呼吸は少々息苦しい状態になっていることがわかります。
眠りに入った直後に夢を見始めると、
こういうことが起こりうるということで、
それは眠りのリズムが崩れている時に、
つまり、不規則な生活が続くと
起こりやすいということでもあります。
金縛りに似たような話で、幽体離脱というものがあります。
これは金縛りの時に起こることもあるそうで。
私たちにとって、自己と他者を区別することは極めて容易です。
目の前から歩いてくる人を、
あれは自分だろうかなどと考えることはありません。
自分がここにいることは判っているから、
それを考える必要はないのです。
しかし、状況次第では、
目の前にいるマネキンを自分ではないかと認識したり、
そこにある手を、
自分の手だと認識してしまうことがあるんです。
それが自分の手ではないことはわかっているのに、
自分の手だと思ってしまうという不思議な現象を、
自宅でも簡単に体験することが可能です。
テーブルの上に鏡を置いて、
それを垂直に立てて固定します。
そして、このように右手と左手を、
鏡の左右に置きます。
両手は握ったグーの状態がいいでしょう。
次に
鏡の中を覗いて、中の手を見て下さい。
この場合、有田さんは鏡の中の自分の右手を見ています。
この鏡の中の右手に合わせるように、
左手の位置を移動させて下さい。
準備が出来たら、両手を開いてパーの状態にして下さい。
そして、右手だけを握ってみて下さい。
右手だけ開いてみて下さい。
その他、右手だけ自由に動かしてみて下さい。
私も以前実験してみたことがあります。
単純にいえば、鏡の中の右手を
自分の左手だと錯覚しはじめるわけなんですが、
それを理解していても、
鏡の中の"左手"が意のままにならないことに
不思議な感覚を覚えることになりました。
これを続けていると、
虚像である鏡の中の手に、
左手の感覚が乗り移ったかのように感じられると思います。
ぜひ、体感してみてください。
実態のないものに、
意識や間隔が移っていくというこの現象は、
幽体離脱と同種のごく初歩的な現象だと考えることが出来ます。
自分ではないモノに意識が移る脳の錯覚は、
右脳の側頭葉が何かの刺激かショックで、
正常に働かなくなった時に起きることがわかっています。
世の中には、事故などで手首を失った人がいますが、
そういう人がないはずの手の存在を感じたり、
痛みを感じることがあるといいます。
この痛みを幻肢痛と呼びますが、
この鏡の中の手を体験させることで、
この幻肢痛は改善することがあるとか。
また、脳出血、脳梗塞などで半身麻痺の後遺症がある場合、
動かないほうの手に動くほうの手のイメージを合わせれば、
動かなかった手が動くようになるという、
リハビリとしての効果も期待されています。
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世界一受けたい授業 「幽体離脱は脳の錯覚だった!?」
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