今夜も寂しいニュースがありました。
西武の平尾博嗣、佐藤友亮両選手の引退が発表されています。
平尾選手は昨年からの故障で今年、
あまり一軍にいられませんでしたね。
チームの力になれないと感じたからです
と引退の理由を語っています。
4年前のの日本シリーズで大活躍したことを憶えています。
「チャラ男」と呼ばれていたのが昔のことのようで、
そういえば、この日本シリーズの年、
彼はフリーエージェント権を獲得しての記者の前で、
浦和レッズに移籍することにしました
なんてネタがありましたね。
これからはもう少し、大好きなサッカー観戦ができるでしょうか。
佐藤友亮選手は1日、
イースタンの試合の第2打席で2点タイムリーを放ち、
第3打席では涙を流しながらの三振。
正直、涙でボールが見えなくなるとは思わなかった。僕が長くできるなんて思ってなかった。気持ちだけで、持ちこたえてきた
とコメントしています。
阪神、城島健司捕手の引退試合もありましたね。
球団は1軍で打診したそうですが、
それは失礼だとして、2軍で行われました。
この日は用のない選手たちも集まる中、
試合前には藤川球児投手とキャッチボール。
彼も故障中なので、城島捕手は断りましたが、
藤川投手が押し切る形で実現したようです。
キャッチャーボックスへと久しぶりにしゃがみます。
彼が引退するのは、キャッチャーが出来ないと感じたから。
ファーストベースを守るのは、
あくまでもキャッチャーに戻るまでの
一時的なものだということだったのでしょう。
大好きな野球を、大好きなままで居続けるために、
引退のこの日、キャッチャーとして先発しました。
彼が以前、いつもしていたように、
ホームベースに手を置きます。
いつもは「怪我をしないように」と願うそうですが、
この日はその心配はしなかったようです。
プレイボール前、若い秋山投手の投球を受けます。
その最後のボールを受けると、
いつものようにセカンドへ送球。
城島バズーカ
と讃えられていたた強肩で座ったままで。
打席のほうではセンター前タイムリーヒット。
プロ初ヒットもセンター前だったそうです。
ここで代走が送られて、
彼のプロでのプレーは終わりとなりました。
そして、試合中にもかかわらず、
仲間たちに胴上げされていました。
試合後、座ったままセカンドへ送球したことについて
投げた結果、激痛です。これじゃ釣り竿も持てない。向こう1年はボールを持ちたくない。
右肘の故障で引退を決意した彼ですが、
野球人の血…、野球終わったのに手術するかもしれない。
と、最後まで彼はずっと彼らしいままでした。
30日の夜のマツダスタジアムでの試合は、
見逃すことは出来ないとCSで見ていました。
スタンドには、石井、金本両選手に対する
感謝のプラカードがたくさん見られ、
彼らのユニフォームを着ているファン、
掲げているファンも多く、
それも、広島の#25、阪神の#6はもちろん、
横浜の#5と広島の#10を着ている人がいたのには驚きました。
所属するチームによらず、
彼らがどれだけ愛されていたかがよくわかりました。
石井琢朗選手は7回の打席で、
初球の外の甘い球に全く反応しませんでした。
これがプロ最後の打席…、と、
彼の目には涙があり、投球が見えていなかったのでしょう。
しかし、次のストレートにを見事に一二塁間へ。
一塁を軽くまわりながら、
まだその表情は泣き顔だったように思います。
この打席が最後かと思いきや、
最終回に打席が廻ってくる可能性が。
6番からの打順。
2人出れば、1番の石井琢朗選手に廻る勘定です。
サード・堂林選手から。
若い彼に石井選手は一緒に特守をするなど、
自身のプレーを見せ、また指導してきていました。
説教もあったようです。
その彼がレフト前ヒット。
石井選手の引退が決まった時から、
引退に花を添えると誓っていた彼が一塁キャンバスへ。
この後、送りバント、四球と続き、
1死一二塁。
テレビでの解説の達川さんは、
バントでいいですよ。バントで
と仰っていましたが、
東出選手にはそのとおりのサインが出て、
見事その大役を果たして、2死二三塁に。
打席には石井琢朗選手。
ここで打てば、サヨナラ勝ち。
彼にこの場面を作るために、
皆がここまで繋いできていました。
顔を歪めてはいましたが、
今度は彼の目に涙はありません。
初球、高めのスライダーにバットを出すものの、
中途半端なスイングでファール。
打ち損じたというような表情に変わります。
2球目、ストレートをファール。
ノーボール2ストライク。
また顔を歪めます。
それは、この打席に集中するためだったのでしょうか?
3球目は外へ大きく外したストレートのボール球。
カウントは1-2。
4球目、外高めのストレートを叩き、
三塁線わずかに切れるファール。
この日の阪神先発のメッセンジャーもあと1アウトで完投勝ち。
最後の力を込めた速球は150km/hを超えていました。
5球目。
外の高めを強打し、打球はライトへ。
球場中が総立ちになるも、
ボールは中谷選手のグラブの中へと収まりました。
金本選手にしても、城島捕手にしても
石井選手にしても、打撃は充分なんですよね。
まだまだ続けられる選手だと思います。
石井選手は走攻守の正三角形が維持できなくなったことが、
引退を決意させたそうで、
それは脚が問題になったということなんでしょうが、
そこを曲げて、まだまだ後輩に背中を見せてもらいたかったですね。
最後の打席、あの三塁線の強い当りがフェアならば、
なんて思いますけれど、
さらには、広島がクライマックスシリーズに進出できていれば、
堂林選手もそれを「花道」とする決意だったようですし。
広島の選手、関係者、ファンは無念でしょうけれど、
ぜひ、来季、その無念を生かして欲しいものです。
今年もまた、こんな寂しいニュースを知る季節となりましたが、
今年は特に好きな選手がたくさん引退するような気がします。
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石井琢朗選手引退式と、金本知憲選手最後の地元広島 城島健司捕手胴上げ… -動画付き-
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