男女問わず、髪に対する悩みはあるもので、
どの時代でも対策商品が売られ続けています。
だいたい、髪の毛って一日に何本ぐらい抜けるものなのでしょうか?
番組では、近ごろ抜け毛が気になるという
20代と40代の男性2人、女性2人に協力してもらい
24時間で髪の毛が何本抜けるかを数えます。
番組で用意した部屋で、6時間ごとに抜け毛を採取。
抜け毛のみを集めるということで、
毛根がついているもののみをカウントします。
もちろん、浴室の排水溝でも抜け毛をキャッチします。
20代男性 193本
40代男性 100本
20代女性 72本
40代女性 128本
これが4人の1日に抜けた毛髪の本数です。
3人が100本超えです。
番組が頭髪専門医療機関5施設に尋ね、
その数の平均はだいたい60~100本程度だそうです。
この4人の中でも、
平均の倍ほども抜けている193本の20代の彼は、
やはり、抜け毛が多すぎるのでしょうか?
日本育毛協会・毛髪蘇生士の
生沼清道さんにその彼を見てもらいました。
生沼さんが見るのは、彼の頭皮ではなく、
抜け毛のほうでした。
抜け毛の毛根をマイクロスコープで確認しています。
その結果、生沼さんはこの20代男性の抜け毛について、
理想的な抜け毛
だと言い、問題ないと判断していました。
そもそも髪の毛は、毛母細胞の働きで生えてきます。
健康な髪の毛は伸びると同時に、
毛根も太くなっていきます。
そして、約5年間成長し続けると、
毛根ごと抜けて、新しい髪の毛が生えてきます。
薄毛が心配された193本もの抜け毛があった20代男性、
彼の抜け毛には
しっかりと太い毛根が確認され、
抜けた後に新しい髪の毛が生えてくるだろうということで、
問題なしとされたのでした。
この観点で抜け毛の毛根を確認したところ、
2人の女性の毛根にも問題はありませんでした。
残る40代男性の場合、
毛根が小さいことから、
成長途中で抜け落ちたことが想像出来ます。
小さな毛根は毛母細胞が弱った証拠。
毛母細胞が弱っていきますと、
やがて新しい髪の毛が生えてこなくなります。
どうやら、薄毛になるかどうかで重要なのは、
抜け毛の数よりも、毛母細胞の状態、
それを知ることが出来る抜け毛の毛根のようですね。
それはルーペでも確認できるそうです。
次に考えるのは、薄毛と遺伝の関係です。
番組が調査のためにやってきたのは、
東京都品川区の戸越銀座商店街。
ここには代々続く商店がたくさんあります。
まずは不動産業の渡辺さん、53歳。
頭頂部から後ろには髪がありますが、
前頭部と側頭部の前部にはありません。
渡辺さんのお父さんのお写真を見せていただくと、
同じような髪の生え方でした。
ならば、お祖父さんのお写真をということで
確認しますと、お祖父さんも同様でした。
次は牛乳屋さんの成瀬さん、46歳。
坊主頭ですが、短い毛があるのは、
後頭部と側頭部後部のみ。
お父さんも薄毛で、
お祖父さんも薄毛だったようです。
続いては魚屋さんの岡本さん71歳。
はちまきを取りますと、
前頭部中央、後頭部、側頭部後部に髪があります。
しかし、彼のお父さんは薄毛ではありませんでした。
お祖父さんも薄毛ではなかったらしく、
彼の代になって初めて薄毛だという訳です。
番組で薄毛の10人の男性に確認したところ、
5人が代々薄毛で、
5人が本人だけが薄毛という結果に。
これをどう評価すべきでしょうか?
2005年ドイツで興味深い研究結果が発表されました。
40歳以前に薄毛になった男性の遺伝子を調査したところ、
母親から受け継ぐ遺伝子に共通する特徴を発見、
このことから、薄毛は母親由来で遺伝するという
可能性が指摘されるようになりました。
端的に言いますと、母方の祖父が薄毛であれば、
本人も薄毛になる確率が高くなるということなのでしょう。
そこで先ほどの戸越で、
自分の代で初めて薄毛だとした5人に確認。
母方の祖父の頭髪について尋ねてみたところ、
5人中4人の母方の祖父が薄毛でした。
これだけでは断定できませんが、
そういう可能性があるということですね。
もちろん、遺伝だけが薄毛に関わっている訳ではなく、
戸越でお父さんと父方、母方の祖父の3人が薄毛ではなかったのに、
自分だけという5人のうちの1人は
生活が関わってきているのかもしれません。
一般にストレス、喫煙、夜更かし、
食生活が不規則だと、頭皮の血流悪化で、
薄毛になる可能性が高まります。
ここで、薄毛にまつわる疑問を2つ。
白髪の人は薄毛にはならない?
さて、どうでしょうか?
答えは
×
です。
毛母細胞とメラニン細胞は別物であるので、
無関係です。
帽子をかぶり続けると薄毛になる?
答えは
(原則)×
だそうです。
帽子は紫外線と寒さ対策として髪の毛によいとされますが、
原則と付けているのは、サイズが小さい場合、
血流悪化による薄毛を招く可能性があるということで、
このように表記されました。
遺伝の問題ではほぼ男性についての考察でしたが、
特に女性で気にされるのが、
分け目と薄毛の関係なのではないでしょうか?
同じ分け目を続けていると薄毛になる
というのは、本当でしょうか?
女性番組スタッフの髪にしっかりと分け目をつけ、
両サイドを縛って分け目を固定、
さらに同じ位置で分けられるように、
頭皮にはマーキングを。
この同じ分け目のまま10日間過ごしてもらいます。
1日のうち、分け目を解くのは洗髪時のみ。
髪を洗った後はすぐに分け目をつけて、
その分け目で就眠です。
10日後、彼女の分け目を確認します。
変化があるような、
ないようなよくわかりませんが、
ヘッドスパのプロが見ますと、
だいぶ、頭皮が張っていますね
とのこと。
頭皮の硬さを硬度計で調べてみますと、
実験前とでは約4倍も固くなっていました。
髪の毛を引っ張っていることで、
頭皮が引っ張られ、
それが皮膚の下の血流の妨げとなります。
髪の毛が抜けやすかったり、
細くなったりする原因の一つといえそうです。
時々は分け目を変える、
また、分け目ではなくとも、
後ろに引っ張り続けると、
生え際が薄くなる可能性が高くなりそうです。
女性の場合、男性よりも髪が長いことが多く、
そのぶんの髪の毛の重量が大きいので、
頭皮の負担は大きくなるはずです。
どの時代でも対策商品が売られ続けています。
だいたい、髪の毛って一日に何本ぐらい抜けるものなのでしょうか?
番組では、近ごろ抜け毛が気になるという
20代と40代の男性2人、女性2人に協力してもらい
24時間で髪の毛が何本抜けるかを数えます。
番組で用意した部屋で、6時間ごとに抜け毛を採取。
抜け毛のみを集めるということで、
毛根がついているもののみをカウントします。
もちろん、浴室の排水溝でも抜け毛をキャッチします。
20代男性 193本
40代男性 100本
20代女性 72本
40代女性 128本
これが4人の1日に抜けた毛髪の本数です。
3人が100本超えです。
番組が頭髪専門医療機関5施設に尋ね、
その数の平均はだいたい60~100本程度だそうです。
この4人の中でも、
平均の倍ほども抜けている193本の20代の彼は、
やはり、抜け毛が多すぎるのでしょうか?
日本育毛協会・毛髪蘇生士の
生沼清道さんにその彼を見てもらいました。
生沼さんが見るのは、彼の頭皮ではなく、
抜け毛のほうでした。
抜け毛の毛根をマイクロスコープで確認しています。
その結果、生沼さんはこの20代男性の抜け毛について、
理想的な抜け毛
だと言い、問題ないと判断していました。
そもそも髪の毛は、毛母細胞の働きで生えてきます。
健康な髪の毛は伸びると同時に、
毛根も太くなっていきます。
そして、約5年間成長し続けると、
毛根ごと抜けて、新しい髪の毛が生えてきます。
薄毛が心配された193本もの抜け毛があった20代男性、
彼の抜け毛には
しっかりと太い毛根が確認され、
抜けた後に新しい髪の毛が生えてくるだろうということで、
問題なしとされたのでした。
この観点で抜け毛の毛根を確認したところ、
2人の女性の毛根にも問題はありませんでした。
残る40代男性の場合、
毛根が小さいことから、
成長途中で抜け落ちたことが想像出来ます。
小さな毛根は毛母細胞が弱った証拠。
毛母細胞が弱っていきますと、
やがて新しい髪の毛が生えてこなくなります。
どうやら、薄毛になるかどうかで重要なのは、
抜け毛の数よりも、毛母細胞の状態、
それを知ることが出来る抜け毛の毛根のようですね。
それはルーペでも確認できるそうです。
次に考えるのは、薄毛と遺伝の関係です。
番組が調査のためにやってきたのは、
東京都品川区の戸越銀座商店街。
ここには代々続く商店がたくさんあります。
まずは不動産業の渡辺さん、53歳。
頭頂部から後ろには髪がありますが、
前頭部と側頭部の前部にはありません。
渡辺さんのお父さんのお写真を見せていただくと、
同じような髪の生え方でした。
ならば、お祖父さんのお写真をということで
確認しますと、お祖父さんも同様でした。
次は牛乳屋さんの成瀬さん、46歳。
坊主頭ですが、短い毛があるのは、
後頭部と側頭部後部のみ。
お父さんも薄毛で、
お祖父さんも薄毛だったようです。
続いては魚屋さんの岡本さん71歳。
はちまきを取りますと、
前頭部中央、後頭部、側頭部後部に髪があります。
しかし、彼のお父さんは薄毛ではありませんでした。
お祖父さんも薄毛ではなかったらしく、
彼の代になって初めて薄毛だという訳です。
番組で薄毛の10人の男性に確認したところ、
5人が代々薄毛で、
5人が本人だけが薄毛という結果に。
これをどう評価すべきでしょうか?
2005年ドイツで興味深い研究結果が発表されました。
40歳以前に薄毛になった男性の遺伝子を調査したところ、
母親から受け継ぐ遺伝子に共通する特徴を発見、
このことから、薄毛は母親由来で遺伝するという
可能性が指摘されるようになりました。
端的に言いますと、母方の祖父が薄毛であれば、
本人も薄毛になる確率が高くなるということなのでしょう。
そこで先ほどの戸越で、
自分の代で初めて薄毛だとした5人に確認。
母方の祖父の頭髪について尋ねてみたところ、
5人中4人の母方の祖父が薄毛でした。
これだけでは断定できませんが、
そういう可能性があるということですね。
もちろん、遺伝だけが薄毛に関わっている訳ではなく、
戸越でお父さんと父方、母方の祖父の3人が薄毛ではなかったのに、
自分だけという5人のうちの1人は
生活が関わってきているのかもしれません。
一般にストレス、喫煙、夜更かし、
食生活が不規則だと、頭皮の血流悪化で、
薄毛になる可能性が高まります。
ここで、薄毛にまつわる疑問を2つ。
白髪の人は薄毛にはならない?
さて、どうでしょうか?
答えは
×
です。
毛母細胞とメラニン細胞は別物であるので、
無関係です。
帽子をかぶり続けると薄毛になる?
答えは
(原則)×
だそうです。
帽子は紫外線と寒さ対策として髪の毛によいとされますが、
原則と付けているのは、サイズが小さい場合、
血流悪化による薄毛を招く可能性があるということで、
このように表記されました。
遺伝の問題ではほぼ男性についての考察でしたが、
特に女性で気にされるのが、
分け目と薄毛の関係なのではないでしょうか?
同じ分け目を続けていると薄毛になる
というのは、本当でしょうか?
女性番組スタッフの髪にしっかりと分け目をつけ、
両サイドを縛って分け目を固定、
さらに同じ位置で分けられるように、
頭皮にはマーキングを。
この同じ分け目のまま10日間過ごしてもらいます。
1日のうち、分け目を解くのは洗髪時のみ。
髪を洗った後はすぐに分け目をつけて、
その分け目で就眠です。
10日後、彼女の分け目を確認します。
変化があるような、
ないようなよくわかりませんが、
ヘッドスパのプロが見ますと、
だいぶ、頭皮が張っていますね
とのこと。
頭皮の硬さを硬度計で調べてみますと、
実験前とでは約4倍も固くなっていました。
髪の毛を引っ張っていることで、
頭皮が引っ張られ、
それが皮膚の下の血流の妨げとなります。
髪の毛が抜けやすかったり、
細くなったりする原因の一つといえそうです。
時々は分け目を変える、
また、分け目ではなくとも、
後ろに引っ張り続けると、
生え際が薄くなる可能性が高くなりそうです。
女性の場合、男性よりも髪が長いことが多く、
そのぶんの髪の毛の重量が大きいので、
頭皮の負担は大きくなるはずです。