このオフの巨人は、清武さんを追い出してから、
村田だ、ホールトンだと、
なりふり構わずの補強ですね。
清武さんは内部戦力重視の姿勢でしたから、
また、以前の巨人に戻った感があります。
そこへさらに杉内を獲得して見せました。
ホークス球団事務所で涙の会見をした杉内。
昨オフに杉内はソフトバンクから
FA宣言をしても、誰も君を獲るところはない
と言われたそうです。
これを聞いた時、球団の人間が本当にそういう事を言うのかと、
この時点では、杉内サイドのみの言い分なので、
球団側の言い分も聞きたいと思っていたところへ、
小林至球団取締役が辞任しました。
…ということは、言ったと考えるべきなのでしょうねえ。
考えてみれば、昔は近鉄なんかで、
酷い話はよく聞こえてきましたね。
選手を選手と思わない、
人を人と思わないような言葉が漏れ聞こえてきたりしていました。
関係ないんですけれど、小林至さんのお名前を目にして、
どこかで見覚えがあると思ったら、
昔、東大野球部からロッテ入りした時に、
騒がれましたよね。
彼の発言が杉内の移籍に関わっているんですねえ。
ただ、よくよく調べてみますと、
この問題はそう単純なものではなく、
「年俸変動制」というものが影響しているようです。
ソフトバンクは新たな査定法を導入、
この新しい査定は成果報酬型で、
成績次第での査定にしようというもので、
良ければ大きく上がるものの、
悪ければ下げ幅も大きいというシステム。
有力選手の複数年契約が増える中、
選手年棒の圧縮を図る意味で、球団が導入したようです。
プロですので、当然ともいえるのかもしれませんが、
選手側から見ますと、怪我のリスクの事もあり、
単純に呑める話でもないようです。
こういう前提があって、昨オフの交渉時に、
代理人・酒井弁護士は
そういうシステムを用いられるならば、来年FA宣言するしかなくなる
と杉内サイドが言ったら、
球団は
獲りに行くところがありますか？
と返してきたという話みたいです。
(そりゃあ、あるでしょう。彼なら)
あとは小林取締役が、酒井弁護士の言葉を
録音しようとしてきたことを問題視しているとか、
そんな話もあります。
詰まるところ、信頼関係の問題なんですけれど、
それ以前に、頭が悪いというか何といいますか、
腹の中でそう思っていても、
口に出すことではないでしょう。
どこぞの国の大臣もそんなのばかりですけれど、
人格とか信頼とか以前に、
頭が悪すぎるじゃないですか。
録音の問題も、録音しようとする前に、
することがあったと思うんですけどねえ。
ソフトバンクは完全なる日本一で終えたシーズンでした。
ファンにはこれ以上の喜びはなかったでしょう。
2011年といえば、この完全優勝のことを、
ずっと思い出すに違いなく、
それなのに、最後にこんな厭な記憶を残すことになってしまいました。
セリーグ5球団にとっては、
迷惑な話でもあるんですが、
こういうつまらないことでのゴタゴタは、
一選手に愛想づかしされるだけではなく、
ファンも愛想を尽かすということになることを
肝に銘じておかないといけないと思うんですよね。
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FA杉内俊哉投手巨人入りの悲しさ…
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