植木理恵先生特集#2 ビーバップ！ハイヒール 本当は怖い恋愛心理学 悪用禁止！正しい幸せの掴み方

先々週の「ビーバップ！ハイヒール」です。

今は女性向けの「モテ本」がたくさん出版されています。
中には、

元カレと復縁するためのマニュアル本も。
たしかに、一度は好意を持ってくれた相手ではありますが…

これらの本には、どのようにして
男の心を掴むかが書かれていると思うんですが、
そこに書かれている技法を誤って用いられていることもあるらしく、
そこで登場するのが心理学者で臨床心理士の植木理恵先生。

昨夜の

「ホンマでっか！？TV」 小悪魔女性の(秘)テクニックを心理学的に徹底分析
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-11431436680.html

に続き二晩続けてとなります。
そして、「ビーバップ！ハイヒール」には
これが3回目のご登場です。

先生は、少し前までは心理学者が依頼される本といえば、
男性向けのものばかりだったけれど、
今は女性向けのものばかり頼まれていると仰います。
恋愛において、男性がなかなか能動的にならないこの時代で、
いかにそんな男性の心を動かす方法が求められているのでしょうか？


ある日の合コンに



23歳の愛子は参加しました
早速、目を付けた



タカシの隣の席を確保。
そして、もう一方の隣には愛子と同じ歳の



心見が座ります。
彼女に先を越されてはいけないと、
すぐに彼へのアプローチを開始する愛子は、

笑顔で相手を見つめる

という手段に出ました。
これは、素早く好印象を持たせる術です。
支配欲の強い男性を笑顔で見つめると、
「自分に釘付け」という意識が芽生え、
そこからその女性に対して好意を持つというものです。
見つめる愛子に対して、タカシは笑顔。
しかし、心見もタカシを見つめていました。
タカシも心見のほうを向きます。
すると、すぐに心見は目をそらしてしまいました。
内心、タカシがより強く興味を抱いたのは、
心見のほうでした。
愛子のように、打ち解ける前にこのテクニックを使うと、
「何か魂胆がある」と警戒されることがあり、
逆に心見の場合は、視線を合わせたのは一瞬だけ。
これは二人以外知らない共通の秘密となります。
この希少性の価値により、
対象である心見の評価も高くなります。
視線を利用するにしても、
効果が大きく異なります。


タカシの気持ちが心見に向いていることに気付いた愛子は次に

男が喜ぶさしすせそを使え

というテクニックを。
男性というは持ち上げられると
気持ちよくなるものということで、

さすがですね(熱く語り始めたら)
しらなかった～(うんちくが出たら)
すご～い(自慢話を始めたら)
セクシーですね(一撃で誉めるなら)
そうなんですか(言葉に尽きたら)

といった

さしすせそ法則

で、自分に対する好感度を上げようと考えます。
愛子はタカシに

さすが、タカシ君、セクシーだね

と褒め言葉を。
すると、彼は照れくさそうに首の辺りを掻いていました。
その反応に、気をよくする愛子でしたが、
またここで心見が口を挟んできました。

たしかにタカシ君って、なんかセクシーだけど、
実は意外と寂しがり屋なんじゃない？

そう言われたタカシは体まで心見のほうへ向けてしまいました。
明らかに、愛子が劣勢です。
実は「さしすせそ方則」は、
男性を喜ばせることは出来るものの、
これだけでは心を掴む決め手にはなりません。
一方の心見は

フォアラー効果

を利用。
「だけどの法則」として知られるこれは、
見た目を誉めて「だけど意外と○○」と内面を評価、
これを付け加えることで、
相手に対し、自分の事を深く理解してくれていると錯覚させ、
強い親近感を感じさせ、その距離が縮まります。


挽回を図る愛子は、
タカシのメールアドレスを訊く事にしました。
ほとんどモテ本には、

アドレスはさりげなく

とありました。
これは女性が男性のアドレスをこっそり聞くと、
自分を安売りしていると思われることを避けるためです。
タカシにあまり意識させてはいけないということで、
愛子は

みんなでアドレス交換しない？

と提案…、した矢先、
心見は

ねえ、タカシ君、アドレス交換する？

と、深い意味を感じさせず、
さりげなく訊いています。
男性はワンアンドオンリーという評価を単純に喜び、
そして心見は「交換する？」という言葉で、
二人の立場を同等にし、
タカシだけにさりげなさを演出したのでした。


敗色濃厚の愛子には打つ手が思い浮かびません。
そんな時、誰かが

なあ、そろそろ二次会行く？

と。
渡りに船とばかりに

はーい、行く、行く！

と、参加表明。
しかし、心見は

ごめん、もう帰らなきゃ

と、申し訳なさそうに席を立って店を出て行ってしまいました。
これまで負けが続いていた愛子は、
ようやく訪れたこのチャンスを逃しては、と。

私、あなたの事、もっと知りたいから…
二人でどっか行かない？

と切り出す事に。

モテ本によれば、

本能で恋をしろ

が最終兵器となっています。
計算や駆け引きを捨て、
男性に対し、自分の本能に従います。

タカシの返事はYesでした。
しかし、彼の内心は

心見ちゃんにはフラれちゃったし、
今夜はこの子でいいか

という思いが。
本能に従うにしても、
時と場合での使い方が重要で、
それを誤ると
お持ち帰り女子になってしまうことになりがち。

そんなことは露知らず、
二人っきりで夜道を歩けて浮かれる愛子でしたが、
タカシの携帯にメールが着信。

たかしくん♪
今日は楽しかった(*^_^*)
次は帰らなくていい時に、二人っきりで会いたいなー***

というメールにタカシは有頂天。
直前まで心見はタカシに対し、
好意を寄せていると思わせていました。
しかし、突然その帰ってしまい、
その期待を裏切ってみせています。
これは

ザイガルニック効果

を期待したテクニックで、
連続ドラマの「次週に続く」と同じで、
中断された物事は強く印象に残るという効果です。
タカシは心見からの次回予告が気になって仕方がありません。

愛子ちゃん、ごめん。
やっぱり、俺、心見ちゃんの事が…、ごめん

と、タカシは帰ってしまいました。

モテ本に書かれている事でも、
状況や使用法を誤ると、
思ったような効果が得られない、
あるいは逆効果になる、というお話でした。


ここで番組はスタジオトーク。
ゲストの鹿沼憂妃さんに



「気になる男性の心を掴むテクニックは？」
と質問してありましたので、その回答が。



素直に思うがままに行動！
そして最初の方に自分の性格はこんな感じだっていうのを
何となく伝える。笑
基本は押しますね。


これについて植木先生は、

これは自分のことを可愛いと思っている人の答えですね

と評価。
人によっては、安売りか押し売りになるので、
一般的にはおすすめできません、とのこと。


…、と、番組ではドラマ形式で解説していましたが、
もう一話ありまして、今夜は心折れました。
それはまた明晩(？)にでも。