えっ!? がれき処理検討だけで復興予算約86億円 堺市
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130309/waf13030921310029-n1.htm
10日朝刊の1面のこの記事を見てあきれてしまったんですが…
日本全国で被災地に山積みになっている震災瓦礫を処理するために、
環境省が各自治体にその検討を促しました。
その瓦礫処理のための費用を復興予算として、
自治体に交付する訳なんですけれど、
その交付の条件というのが、
瓦礫処理
ではなく、
瓦礫処理の検討
だったんですよね。
だから、瓦礫処理もしていないのに、
大阪府堺市は86億円もの巨額の交付金を受け取ることになりました。
今、総務省統計局のサイトから、
2009年の全国市町村のデータ見ているんですが、
宮城県南三陸町の歳入決算総額が86億円、
福島県浪江町が81億円ぐらいのようです。
これと同等の額を堺市は受け取ろうとしている訳です。
国が認めているわけですから、
法律上は問題ありませんが、当然、堺市でも
・本当にもらっていいのか
・一部を被災地への義援金とするべきでは
・道義的におかしい
などの異論が出ていて、
しかし、竹山修身市長は
財源の確保は首長の責務。ありがたくいただきたい
と、そのお金の意味は無視して、
同市東区のごみ処理施設の改修事業費とするらしいです。
元は私たち国民が被災地のために納税したものなんでしょうけれど。
厳密にはどこに行くのかはわかりませんが、
このブログ右には寄付先のバナーが貼ってあったりして、
クリック1円募金のものもそのままにしてあります。
あと、わずかのアフィリエイト収入は、
被災地に行くようにしています。
ちまちました話ですが、
同様に行動している人が多数いれば、
多少の意味にはなるかと思い、
そのようにしてきました。
この堺市の86億円坊主丸儲けの報道を読んで、
馬鹿馬鹿しく思いました。
堺市に限らず、同様の交付は、
埼玉県川口市の約36億円の他、
6市町3組合あります。
震災では港湾周辺の魚介類の加工工場も被災しました。
零細企業のこれらの工場の場合、
再建するためには、
1億~数億円ぐらいが必要でしょうか。
補助金を受けながら、
なんとか工場建屋を建てて、
機材を購入してようやく、
あるいは、そこにも辿り着けない被災企業が多いことでしょう。
86億円もあれば、どれだけの工場の再建が可能でしょうか?
もらえるものは何でももらっておけ
それは生活保護費の不正受給者の意識と変わらないのでは?
被災地のための事業を大義名分にしてでも
手にしたい交付金で、
それが全く被災地のためになっていない
現実であっても、それを被災地に還元しようとはしない訳です。
政令指定都市の市長がこんな意識しか持てないというのが悲しいです。
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震災瓦礫処理したわけではないのに、86億円が交付され、それを臆面もなく受け取る堺市
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