阪神淡路大震災の後、
大地震の爪痕は出来る限り
取り除くようにするべきだと理解しました。
今、生きている人はこれからも生きていくわけで、
生きていかねばならない以上、
そうそう足を止めるわけにもいかないでしょう。
記事タイトルでは、あのようにお書きしましたが、
震災はまだ続いていて、
亡くした大切な人もいて、
実際には忘れることなんてあり得ない訳で、
ただ、普段、動かしている手を度々止めてしまうようでは、
日々の生活と復興に差し障りが出てきます。
ですから、節目節目はともかくとして、
あるいは、生きていく力となるもの以外は
視界に入らないようにしておいたほうがいいと思うんです。
だから、今でも更地にさえ出来ていない
津波の影響で建物の土台ばかりが見えるような所、
そんな中にポツンと建っている壁だけの建物は取り壊して、
更地にしてしまうべきだと思うんです。
打ち上げられた大型船、
骨組みだけの建造物などの「震災遺構」を
残すべきかどうかという議論があると聞きますが、
災害危険区域、原発事故の影響を受けている地域でなければ、
今とこれからのために、出来る限り早く
取り除くべきだと思います。
以上は被災地について考えることで、
被災地以外の私たちは忘れるべきではありません。
私たちは普段、大地震の爪痕を目にすることはありません。
おそらく、意識の低下は起きているのでしょう。
そうでなければ、
昨夜お書きした堺市役所や川口市市役所のような恥知らずは
もっと非難されていたはずです。
もしも、被災地で人々が、
多くの時間、手を止めずに、
足を止めずに生活出来るようになるとすれば、
それを可能にするのは、
私たち、被災地以外の人間が如何に、
あの日から現在までを忘れないことが大前提だと思います。
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「2年」 ~忘れるべき人々、忘れてはならない人々~
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