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ダーウィンが来た!「寝袋でグッスリ!?眠る魚の秘密」~魚たちの睡眠事情~ -別動画付き-

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番組開始時の質問でした。

魚は眠ると思いますか?

こういう話になると思い出すのがどうでもいい話。


こういう木魚で、
これは禅宗で見られる

ダーウィンが来た!生きもの新伝説「寝袋でグッスリ!?眠る魚の秘密」~魚たちの睡眠事情~

このような魚鼓(魚板)が変化したものなんですけれど、
なぜ、仏教でこのようなものが用いられているかといえば、
「魚は目を閉じず眠らない。それに倣い寝る間も惜しんで修行せよ」
という発想からなんだそうです。

実際のところ魚は眠ります。
目が閉じなくても睡眠は取っています。
ただたいていの場合、その環境には流れがありますので、
ある程度はヒレを動かしていないと、
どこかへ連れて行かれますので、
最小限の動きをしていたりします。
ただ、睡眠時が危険な時間帯になることは間違いなく、
サンゴや岩の間で眠る種も多いです。
これはハイアナゴの寝姿。

ダーウィンが来た!生きもの新伝説「寝袋でグッスリ!?眠る魚の秘密」~魚たちの睡眠事情~

大胆不敵にも海底に寝そべっています。
海底に擬態しているんですね。
2匹いるんですが、わかりますか?

クマノミは、

ダーウィンが来た!生きもの新伝説「寝袋でグッスリ!?眠る魚の秘密」~魚たちの睡眠事情~

毒のあるイソギンチャクの中で眠ったりしますよね。

たいへんそうなのが

ダーウィンが来た!生きもの新伝説「寝袋でグッスリ!?眠る魚の秘密」~魚たちの睡眠事情~

このクロマグロなどで、
彼らは口から新鮮な海水を取り込んで、
鰓へ流すことで呼吸しています。
そのためには常に泳ぎ続けなくてはなりません。
水槽で観察しますと、
泳ぎながらも体が少し下方向へ
落ちていっている時が見られるそうです。
それがマグロの睡眠。
ただし、その時間はわずか5秒ほど。
魚の脳は小さいので、それで充分だとかなんだとか…?


ここで東京海洋大学客員准教授のさかなクンによる
「オモシロ寝姿ベスト3」をご紹介。

第3位
 アミメハギ


ダーウィンが来た!生きもの新伝説「寝袋でグッスリ!?眠る魚の秘密」~魚たちの睡眠事情~

全長5~7cm程度の小型のカワハギです。



番組では同じ色の海草を口にくわえて、
ゆらゆらと海草に擬態していましたが、
この動画では睡眠中に流されないためにくわえているようですね。
睡眠時は絶対に海草を話さないんだとか。

第2位
 コクテンフグ


ダーウィンが来た!生きもの新伝説「寝袋でグッスリ!?眠る魚の秘密」~魚たちの睡眠事情~

20cmほどのこのフグ、
狭いところに体を押し込んで流されないようにして、
サンゴの枝分かれしている部分に体を預けて
眠るんだそうです。

ダーウィンが来た!生きもの新伝説「寝袋でグッスリ!?眠る魚の秘密」~魚たちの睡眠事情~



これは寝ているのでしょうか?

第1位
 マンボウ


ダーウィンが来た!生きもの新伝説「寝袋でグッスリ!?眠る魚の秘密」~魚たちの睡眠事情~

最大級で3mもある独特の魚体の持ち主です。
その寝姿がこれ。

ダーウィンが来た!生きもの新伝説「寝袋でグッスリ!?眠る魚の秘密」~魚たちの睡眠事情~

海面に横たわっています。
昼寝中なんだそです。
なぜ、巨体を横倒しにして昼寝をするのかについては、
一つには体に付いた寄生虫を鳥に食べてもらうためで、



あとは体温を上げるための日光浴の意味もあるのでは、
ともいわれています。


今回の番組は、海の魚たちの睡眠事情を取り上げていましたけれど、
中でも主役扱いだったのが、

ダーウィンが来た!生きもの新伝説「寝袋でグッスリ!?眠る魚の秘密」~魚たちの睡眠事情~

このハゲブダイでした。
ブダイの中には寝袋の中で眠る種がいます。
ハゲブダイもそのうちの一つ。

ダーウィンが来た!生きもの新伝説「寝袋でグッスリ!?眠る魚の秘密」~魚たちの睡眠事情~

これがその寝姿。
ハゲブダイには鰓のところに粘液を出す特別な器官があり、
それを放出することで寝袋を作っているらしいです。
この寝袋は使い捨て。
そして、寝袋とはいうものの、
実際は薄い膜ではなく、
厚みのあるゼリー状の物質が詰まっています。

しかし、なぜ、ハゲブダイはこのような眠り方をするのでしょうか?
特殊な寝袋のための粘液を出すためには、
他の魚よりも余計にエネルギーが必要です。
それを消費してでも寝袋があったほうがいいという
理由はなんでしょうか?

まず考えられるのが、
彼らが眠るのが岩の隙間などであることから、
岩肌に体が当たった時のクッションの役割があるのではないか、
というもの。
次に天敵除け。
ハゲブダイにとってはウツボは危険な存在ですが、
ウツボは寝袋を作るブダイと作らないブダイでは、
寝袋を作るブダイをあまり襲わないことがわかっています。
ということは、睡眠時の匂いを
ウツボに感知されないための役割が考えられます。

…ということだったんですが、
2010年、新しい説が発表されました。

ダーウィンが来た!生きもの新伝説「寝袋でグッスリ!?眠る魚の秘密」~魚たちの睡眠事情~

それがこれ。
魚にとっては安全なはずのサンゴの中に、
これは住んでいます。
大きさは1mmぐらい。
ウミクワガタの仲間です。
クワガタの名前がありますが、
エビやカニに近い種です。
その幼生が魚たちにとってはとても厄介な存在で、
取り付かれると血を吸われてしまいます。
だから、ブダイも毎日、ベラの仲間などに
寄生虫を食べてもらっています。
しかし、夜にはそれが出来ません。
だから、身を守る寝袋を持つブダイ

ダーウィンが来た!生きもの新伝説「寝袋でグッスリ!?眠る魚の秘密」~魚たちの睡眠事情~

この膜に付いている白いもの、
多くは寄生虫なのでしょう。
しかし、寝袋の中に寄生虫は入って来られません。
寝袋を持つブダイのうち、
90%の個体が1ヵ所も寄生虫に取り付かれていなかったというデータが、
この寝袋の価値を示しています。


(ナンヨウブダイの寝袋)

つまり、こういうことですね。


私たちの蚊帳とは違い、
ブダイたちの中にはその機能を
生まれながらに持っている者たちがいるというお話でした。




ねてしてタペ







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