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群れから外れるマイワシ対策 水槽にマグロを増やす ~名古屋港水族館~ -動画付き-

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名古屋港水族館の呼び物の一つとなっているのが、
たくさんのマイワシで、
彼らは群れを作って巨大な渦を作る習性があり、
この水族館ではそれを大水槽で見ることが出来ます。



ただ、最近は群れの中に加わらず、
1匹で大水槽の中を泳ぐマイワシも出てきたんだとか。
黒潮の環境を再現するために
大水槽の中にはサメやマグロも泳がせているのに、
なぜ、こんなことが起きるのでしょうか?

魚食魚であるサメやマグロをイワシなどとともに展示する場合、
魚食魚には多めに餌を与えておくようにします。
そうしておけば、魚食魚たちが
イワシなどを食べようとすることはなくなります。

しかし、襲われないことの緊張感の欠如で、
群れに加わらないイワシが出てきたようです。
そこで、従来2匹だった大水槽のマグロを11匹に増やすことに。
海中ではマグロも群れて泳いでいるんですよね。



これでこの問題は解決されたもようです。


より自然環境に近づけたということですね。
どこで読んだのかは忘れましたが、
南米から生き魚を運搬する時に、
水槽の中にピラニアを入れておくことがあるんだとか。
それにも似ていますけれど、
今回大水槽にマグロを増やしたことで、
はぐれマイワシが減ったのであれば、
やはり、マイワシが巨大な群れを作るのは、
捕食者対策としての意味があるからなのでしょうか。
実は、この問題は単純ではないようで、
群れにいる個体と、単独でいる個体での生存確率を考えた時に、
はたして本当に群れにいたほうがより生き残りやすいのか、
という疑問があります。
陸上の草食動物などでも、
群れの中の誰かが殺されても自分が生き残る確率が高まるのであれば、
群れることの利益は確実に存在することは明らかで、
その行動は子孫に受け継がれます。



しかし、このドキュメント映画「DEEP BLUE」で
見事に撮影されているように、
魚食魚や歯鯨に群れのイワシが襲われる時には、
1匹だけが食べられることはありません。
そして、それらが一斉に襲ってくることも多く、
さらに上空から海鳥がダイブしてくることも。
巨大な動物に見せかけるために群れているとしても、
こうなってしまってはあまりいい擬態ではないようです。
これで生存確率を高めるための群れといえるのかどうか。

では、なぜ群れるのか?

それを考えてみるのも楽しいと思いますよ。





「DEEP BLUE」は
この「BLUE PLANET」を編集したものなんですけれど、
400分ですか…
Blu-ray版が再発売されれば買ってしまうかも?



ねてしてタペ







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