昨年3月21日。
選抜第1日、第3戦で両者は対戦、
大谷が本塁打を放ち、投手・藤浪と打者・大谷の対決は、
大谷に軍配が上がりました。
この対戦から1年余り。
27日の甲子園は観客数46512人の超満員。
阪神タイガース・藤浪晋太郎投手がマウンドに登り、
北海道日本ハムファイターズ・大谷翔平投手は右翼手として、
5番で先発出場しました。
投手・藤浪と打者・大谷の直接対決は2回、無死2塁の場面。
初球の直球150km/hは外角高めへ、
これを振り抜いた大谷の打球は三塁側へのファール。
2球目も初球よりもやや内側へ直球149km/h、
これは大谷が見送りカウントは0-2。
3球目は真ん中高め直球152km/hでボール。
4球目、真ん中への直球152km/h、バックネット方向へファール。
5球目、甘めのスライダーに合わせ損ねてライトフライで、
プロでの初めての対戦の打席は藤浪投手が抑えました。
次の対戦は4回、1死無走者。
初球、外角への147km/h直球が外れてボール。
2球目、147km/h直球が膝元へボール。カウント2-0。
3球目、外への147km/hをレフト前へ弾き返し、
左翼手マートンの緩慢な動きを見た大谷は一気に2塁へ。
3度目は6回、二死無走者。
膝元へ142km/hが外れて初球はボール。
2球目の内角球146km/hを打ち返すものの、
一塁線を外れてファール。カウント1-1。
次の147km/hは膝元へのボール。
4球目の真ん中高め145km/hを叩いた打球は
ライナーで二塁手の横を抜け、
右中間へ転がり二塁打となりました。
直接対決の初戦は3打数2安打と、
大谷の勝利といえるでしょうか。
ただ、大谷は
2本打ったが、勝たないと意味がない
と話しました。
この試合は、初回に阪神が大量6点を先制、
その中での対決でしたので、
勝敗に対する影響はあまりない対戦となりました。
その点は残念でしたね。
どちらも非凡です。
どちらも高校生ルーキーだとは思えません。
こんなに名前から楽しめた「対決」は久しぶりです。
いわゆる二刀流、投手、野手の両立に挑戦している大谷ですが、
どう思われますか?
プロに進んでくる選手たちの中には、
プロ入り前には「4番でエース」という選手も多いと思います。
彼に打力があるとしても、
早く投手に専念させるべきという声も多いです。
しかし、この日の野手・大谷を見ていますと、
打者としても一流なんだと思いました。
現時点で打率.325、打数が少ないとはいえ、
成績面で文句を言われる筋合いではないでしょう。
それに、全14安打のうち7本が二塁打なんですね。
この日の第2打席を見ていても、
最初から全力疾走していなければ、
マートンの動きを見た後でダッシュしても
二塁は間に合わない訳です。
そして、当然、判断力も必要です。
そのあたりの感覚といいますか、
心がけといいますか、
駆け出しの選手のすることではありません。
私が"二刀流"で心配なのは、
怪我だけで、この間も守備中に脚の怪我がありましたけれど、
それで投手としての才能が失われてしまうのであれば、
投手に専念したほうがいいのではないかと思っていました。
でも、こんな対決が今後も見られるなら、
彼の野手としての才能が見られるなら、
出来るところまで見てみたい気がしてきました。
いずれ
投手・大谷翔平 対 投手・藤浪晋太郎
で投げ合いを見てみたいですね。
この日の試合のほうは初回の大量点を
藤浪が初の無四球で、7回1失点と好投。
7-1で阪神が勝利しています。
ヒーローインタビューは藤浪と藤井捕手のバッテリー。
「顔しか取り柄がない」と語っていた藤井捕手が
探していた自身の新たな取り柄とは?
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投手・藤浪晋太郎v打者・大谷翔平 ライバル対決 甲子園で幕開け -全3打席全球動画付き-
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