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いよいよ破裂するのか中国経済 WMPs(理財商品)の限界点

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今夜、テレビのニュースで朴槿恵韓国大統領が
訪中した話題を扱っていましたけれど、
いくつかの番組では、

アジアで孤立する日本

というテーマが話されていました。
韓国大統領はこれまで訪米、訪日という順番だったため、
今回2番目に訪中したからということなんでしょうけれど、
日本にとって何か憂うべきことがあるのでしょうか?
何のために我が国の総理大臣はベトナム、タイ、インドネシア、
インド、ロシア、ベトナムなどを訪問してきたのでしょうか。
そもそも、我が国は孤立などしていません。
たとえ、中韓と不仲でも。

韓国が中国を重視していて、
日本の優先順位を下げたというだけのことでしょう。
経済的にも訪韓する外国人は中国人のほうが多いでしょうし、
貿易量も対中がトップになっていると思います。
中国の顔色を伺うのは当然です。
中韓関係といえば、韓国のEEZ内で
違法操業している中国漁船とやりあった韓国海洋警察に
死人、怪我人が出ても、
加害者である中国から賠償請求されるような関係です。
韓国は外交関係に気遣って「遺憾」としか言えませんでした。
後にその時のビデオが公開されて(この点は民主政権の対応よりいい)、
中国の態度が軟化しましたが。
尖閣、竹島などで反日仲間として連携するかもしれませんが、
今までと何かが変わることはないでしょう。



中国の話題ではそんなことより、
もっと大きく報じなければならない問題があるのではないでしょうか。

そろそろヤバい

中国の経済について、
何年にもわたって過去何度も見聞きした言葉で、
私自身も口にしたり、
ここで同様のことをお書きしたことがあります。
しかし、今回はその中でもとりわけ、
ヤバそうなんですよね。

上海株式市場が下落し続けています。
とても落ち着く様子が見られません。
最悪、世界経済はリーマンショックと同じような
打撃を受けるのではないか、そんな心配があります。

中国には「理財商品」なる金融商品があります。
今はWealth Management Products(WMPs)などと言っているようですが。

4年前のデフレ下の中国、
日本の国家予算規模の財政出動が行われました。
その中には中央政府が地方政府に命じた支出も含まれています。
とはいっても、地方はお金を持っていないので、
どこかから調達しなけれはならない訳ですが、
それを

影の銀行

に頼ったんですね。
シャドーバンキングといわれる通常の銀行ではない金融機関、
組織からお金を融通してもらった訳なんですけれど、
元々、お金もなければ担保もありません。
ただ、地方政府が借り主なので疑いなく貸しているだけです。
つまり、ここに怪しげな債権が生まれてしまいました。
6年ぐらい前にどこかで聞いたような資産の根拠のない債権です。

この債権を元に、銀行などにより財テク商品が売り出され、
それを「理財商品」と呼んでいます。
これがとんでもなく高い利息で、
低いものでも4%、高い物ですと13%もあるとか。
インフレ下では物価は上昇していきますので、
銀行の金利が物価上昇率を下回っている場合、
ただ預けているだけの預金は目減りしていきます。
そこで、皆この高金利の商品に皆が飛びついたんですね。

大ヒットしたこの理財商品ですが、
日本の詐欺事件、出資法違反事件など見ていても、
異様に高率の利益を謳う商品は危険であることがわかります。

元を正せば、なんだかよくわからないけれど、
地方政府が借り手なので大丈夫だろう、
という根拠のない安心感から生まれた債権です。

やがて高い金利を維持するためには、
新たな顧客を獲得しなければならなくなり、
顧客は顧客で銀行が売り出している商品なので、
一定の安心感があり、
中国全体でこの理財商品の取り扱い残高は
昨年末までに12兆2500億元(≒190兆円)にまで
膨れあがりました。

本当にどこかで聞いたような話です。
6年ぐらい前のアメリカ、
サブプライムローンの時と同じ構造です。

影の銀行は地方政府が支払えなければ、
中央政府が支払ってくれるだろうと考えていました。
地方政府も中央に押しつけるつもりだったのかもしれませんが、
中央は中央で影の銀行への金銭の流入を抑制しようとしています。
この20日、銀行間の貸出金利基準は
13.4%にもなりました。
こんな金利では、銀行はおいそれと、
他の銀行から融通してもらうわけにはいきません。
そうなると、市場の金銭の動きは停滞し、
先行きも見えないため、
上海市場が混乱したということになります。

本当に危ない状態のようです。
もしも、中国のバブルがはじければ、
世界経済も打撃を受けてしまいます。
日本への影響も覚悟しなければならないでしょう。
それでも、中国共産党が反日運動を煽動してくれたおかげで、
日本では中国離れが少しは加速出来たのかもしれません。
ただ、韓国は中国とのFTAを積極的に推進する方針を発表しています。
アベノミクスにより、韓国経済の強みであったウォン安が崩れ、
しかも、内需は冷え込んだまま。
貿易に依存する韓国経済は、
もしも、中国経済が破綻した場合、
真っ先に共倒れになるかもしれません。
そうすると、中韓2国の悪影響を
日本も被ることになってしまうことにもなります。




ねてしてタペ


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