また、マスコミは発言を脚色して、
自らではなく外の力、
今回ではユダヤ系と国内の野党を焚きつけて
意に沿わぬ人物、団体を貶めようとする手口ですね。
発言内容全てをご覧になればおわかりになると思いますが、
麻生副総理は何も特別なことは話していなくて、
もちろん、ナチス賛美なんてこともないんですけれど、
それに飛びつく野党も野党で何十年もの間、
何も学ばなかったのでしょうか。
別にたいした話ではないので、
謝罪する必要もないんですけれど、
もしも、謝罪する必要があるとすれば、
ナチスとワイマール憲法の話に誤認があるようですので、
そこを訂正、撤回するぐらいでしょうか。
あと、何の話なのか時々わかりづらくなるので、
その点が問題といえば問題です。
奇しくも朝日コムが発言全文を掲載してくれていますので、
ご覧下さい。
麻生副総理の憲法改正めぐる発言の詳細
http://www.asahi.com/politics/update/0801/TKY201307310772.html
さて、ナチスの話題が出たところで、
以前から記事にしておきたかったお話をお書きします。
このブログの記事の中では、
「ミルグラム実験」が示す人間の残酷性 ~体罰を容認する意識~
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-11452071401.html
スタンフォード監獄実験 ~「看守」として振る舞っている人は現実にいるのではないか?~
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-11452770805.html
こういった心理学関係の記事に根強いアクセスがあります。
そこで、少し前に「世界一受けたい授業」で、
茂木健一郎先生が紹介していた「THE WAVE」。
元々はドイツ映画で「DIE WELLE」、
英題が「THE WAVE」となっています。
とある高校での社会科の授業、
「独裁制」について考える授業で、
それがどのように誕生して
確立されていったのかを考えようという時に、
生徒からは自分たちには関係ないというような声が聞かれます。
ドイツで独裁はありえない。時代が違う。
高校教師のベンガーはここで独裁制が生まれる様子を体験させれば
生徒たちもそれを実感出来るのではないか、
そう考えました。
彼は自分のことを「様」付けで呼ぶように
生徒たちに指示します。
そして、発言の際には挙手と起立を義務づけ、
クラスの仲間同士助け合うこと、
あとは白シャツを着ることを命じました。
冗談半分で乗ってくる生徒たち、
メンバーは独自の敬礼を考え出し、
ロゴも作り上げました。
メンバーは他のメンバーを助け、
組織全体を強い一体感が包みます。
白いシャツを着ていない女生徒がいる。
それを爪弾きにするメンバーたち。
女生徒が今の彼らに異常だと言っても、
メンバーたちに彼女の言葉は届きません。
彼女はメンバーではないから。
メンバーであればそんなことを言うはずはない。
自分たちが力を合わせれば何だって出来る。
自分たちは正しい、
正しいから他の意見は間違っている。
耳を貸す必要はない。
他のクラスの生徒たちのメンバーになりたいと志願、
その数は200人を超えていきます。
彼らは今迄に感じたことのない一体感に高揚し…
というような映画です。
THE WAVE‐映画『ウェイヴ』で見る恐怖の心理実験‐
http://www.the-wave.jp/
私自身、何年か前にレンタルで見たっきりなので、
どれが映画でどれが実話なのかよくわからなくなっているのですが。
薄ら寒い話ではあるんですが、
これは1960年代のアメリカの高校で
実際にあった事件をモデルに製作されています。
それはたった5日間の出来事だったらしく、
そんな短期間で、教師が制止するまで、
彼らの独裁は継続されたそうです。
独裁といえば、何か強制的に特定の思想を強いるとか、
そういうイメージがありますけれど、
このように白シャツやごくありふれたルールという形から
独裁が始まってしまうんですね。
茂木先生の説明では、大脳皮質・前頭葉の
ミラーニューロン
に関係があるということでした。
この細胞は他者の行動を見て、
あたかも自分がその行動をとっているかのような反応を示します。
このことから、協調、共感、同調といった感情や
行動に関係が深いとされていて、
だからこそ、私たちは言語を習得し、
他者の痛みを想像出来る訳ですが、
その一方で、物事を俯瞰で評価できるようでないと、
独裁や過度な全体主義を
生み出しかねないということなのかもしれません。