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ビーバップ!ハイヒール「食の方言を探れ!関西食べ物ミステリー」 その1 -肉まんではなく豚まん-

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先週の番組は食べ物にまつわる地域ごとの違いのお話でした。
お話は日本経済新聞特別編集委員の野瀬泰申さん。
日経のサイトで

食べ物新日本奇行
http://waga.nikkei.co.jp/play/kiko.aspx?i=MMWAh3003003072009

10年以上、食文化の違い、
食の方言のお話を連載されています。






豚まん

です。関西人はそう呼びます。

肉まん

とは言いません。

みんなでニホンGO!「肉といえば?」
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-10612270092.html



地図での分布を見ると、
このように分かれているそうですが、
関西では単に「肉」といえば「牛肉」を指すために、
豚肉の場合はあえて
「豚」を使用していることを明示している訳です。

私たち日本人が一般的に獣の肉を食べるようになったのは
明治になってから。
その時、「肉」といえば「牛肉」でした。
特に東京では洋食屋が相次いで開店、
牛肉を使用したカツレツが大人気となっています。

しかし、日清、日露戦争の時に、
牛肉の缶詰が大量に戦地に送られ、
国内は牛肉不足となります。
その時に目を付けられたのが、
不潔だとされあまり好まれていなかった豚肉でした。
豚肉を使用するカツレツはヒットメニューとなり、
東京を中心に「トンカツ」が流行します。
東京に多数存在した洋食屋を中心に、
関東一円に「肉=豚肉」のイメージが広がります。
一方、関西では東京ほど洋食屋があった訳ではなく、
以前のままの「肉=牛肉」が継続していました。

そして日本に大陸から「それ」が入ってきた時に、
中身が豚肉であることから関東人は

肉まん

だとし、
関西人は一般的な肉である牛肉とは区別するために、

豚まん

と呼んだのでした。

さらに、関西人が関東などへ行って、
豚まんを頼むと辛子が付けられていないことに気付きます。
関西人は辛子が付くものだと考えているからです。

昔、"そのお店"の豚まんは分厚い皮も魅力の一つとなっていました。
美味しいことは美味しい、
ある一人の客はそう感じたものの、
思いつきでテーブルの上にあった辛子入れに手を伸ばし、
豚まんの皮に少し付けてみました。
すると、豚まんがさらに美味しく感じられ、
やがてそのお店ではお持ち帰りの豚まんには
辛子が付くようになりました。
そこは551蓬莱。
豚まんは売れに売れて、
そこから関西で豚まんが売られる時には、
他の店でも辛子が付けられていき、

豚まんには辛子

という関西の文化が定着したのでした。


彼がこのような食文化の地域差に関わるようになったのは、
昭和50年頃、大阪であるウスターソースのラベルを
目にしたからだそうです。
一番上のリンク先でご覧になれますが、
そのラベルには天ぷらの盛り合わせの写真が使われていて、
つまり、そのラベルは天ぷらを食べてくれと言っている訳で、
たしかに、当時の大阪では天ぷらにはソースが使われていました。
私もサツマイモの時にはトンカツソースを好みます。
ただ、一般的には天つゆで、



彼はネットでアンケートを実施、
その結果、このように色分けされました。

ウスターソースは明治の半ば頃、
関西で誕生しています。
当時は「洋式醤油」などのキャッチフレーズで売られ、
使い方を知らない人たちには、
醤油と同じように使用すると説明されていました。
この事から、私たち関西人は
天ぷらにウスターソースを使用するようになったのでしょう。


ところで、



これは何でしょうか?

明晩はそんなお話と、
「あめちゃん」についてもお書きしたいと思います。







ねてしてタペ

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