15日の京都府福知山市の屋台爆発事故では、
60人が重軽傷となっていましたが、
重体だった女性が亡くなってしまいました。
楽しいはずの花火大会で、
楽しいはずの露店でこのようなことになるとは
想像だにしていなかったことでしょう。
現時点での報道によりますと、
ガソリンの取り扱いに不注意、
誤りがあったことは間違いないようです。
クルマなどのガソリンエンジンで考えてみますと、
エンジン内部では気化したガソリンと空気を混ぜて
爆発させることでエネルギーを生み出しています。
ガソリンというものは(結果的に)複数の物質の混合物ですので、
明確な沸点はありませんけれど、
30℃でも気化する可能性があります。
今回の事故では携行缶の中のガソリンの取り扱いに問題があったようで、
私はこの携行缶というものを使用したことはなくて、
考えたことがなかったんですが、
考えてみますと、携行缶の中でも
ガソリンは気化する可能性があるんですよね。
そして、気化したガソリンは見えないというのも意外と厄介です。
ところで、セルフ式のガソリンスタンドで
エンジンを切らずに給油している人がいると聞きます。
引火する可能性がありますので、
絶対にエンジンを切ってから給油してください。
エンジン停止
全てのセルフ式ガソリンスタンドに
こんな文字が大きく目立つ文字で書かれていると思います。
何かいい動画がないかと探していましたら、
ちょうどいいものがありました。
この動画では、まず左にある金属の箱に
ガソリンを染みこませたウエス(布)を投入しています。
この箱からは箱よりも低い位置へと伸びるガラス管が伸びていて、
その先で火花を発生させると、
気化したガソリンに着火、
火はガラス管を登り箱の中の炎となりました。
気化したガソリンは空気よりも重いため、
ガラス管の中を下へ降りていったんですね。
ガソリンスタンドという場所は、
こういったガスが溜まりやすい場所です。
そこにエンジンの火が引火しない保障はどこにもありません。
給油中にはエンジンを切りましょう。
自分が扱っているものが、
どれほど危険なものなのかの認識が必要です。
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給油中にはエンジンを切る!! セルフ式GSでエンジンを切らずに給油している人がいるそうですが…
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