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ダーウィンが来た!生きもの新伝説「大研究!昆虫王者 カブトムシ&クワガタ」 その1

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子供は大好きですよね。
大人の私も今になって知らない話をたくさん知ることが出来て、
興味深い放送でした。
そういえば、クルマほどではありませんが、
こういった昆虫に対する興味にも性差があります。
これにはかつての狩猟採集と関わりがあるのか、
あるいはクルマなどと共通の何かの理由があるのでしょうか?
そんなことはともかく、日本のカブトムシとクワガタムシたちのお話です。


カブトムシとクワガタムシ、
子供たちが一番考えるとすれば、

カブトムシとクワガタ、どちらが強い?

でしょうか。

夜、雑木林のクヌギやコナラに多くの昆虫たちが集まります。



勢いよく飛んでやってきたのはノコギリクワガタ。
体長は4cmほど。
オスの大あごがノコギリのようなのでそう呼ばれています。



カブトムシもいました。
体長は5cmほど。オスはその長い角が特徴です。
カブトムシが飛び立ちました。



カブトムシはこのような体を縦にして飛びます。
カブトムシなどは甲虫目に分類されますが、
この名の通り、鎧をまとっているため、
あまり飛ぶのが得意ではありません。



飛んだカブトムシがやってきたのが
この樹液が浸みだしている場所。
夏の夜はこの樹液が勢いよく出てくるため、
その匂いにつられてカブトムシもクワガタムシも
ここへやって来ます。
あまり目が良くないカブトムシたちは、



この触角で樹液の匂いを探知しているようですね。



そして、この細かい毛のブラシのような口で、
樹液を舐め取ります。




カブトムシのメスがやってきました。
大きさはオスの半分ぐらいです。



こちらはノコギリクワガタのメス。
小さいですが、大あごを備えています。

オスたちにとって、
この樹液がしみ出ている場所は、
食料を確保する場所であり、
メスとの出会いの場でもあり、
争いが起こる場所でもあります。

さて、

カブトムシとクワガタ、どちらが強い?

の疑問ですけれど、
ほとんどの場合、オスの両者が戦えば、
カブトムシが勝ちます。



そのため、カブトムシの成虫が多く出現する
7月後半から8月前半ではなく、
ノコギリクワガタの成虫の数のピークは、
7月前半と8月後半となっています。
カブトムシの成虫がたくさんいる環境では、
なかなか子孫を残せず、
結果、戦いを避ける形でこのようになっているのでしょう。

そもそも、なぜクワガタムシは
カブトムシに勝てないのでしょうか?
それは体重を量ってみればわかります。
ノコギリクワガタの体重を見てみますと、

3g

となっていますが、
カブトムシの体重は

10g

もあります。
人間社会の格闘技でも体重別に戦うことが多いですが、
体重が重いということはそれだけ強い、
負けないということなんですね。
しかし、単純な力の強さではどうでしょうか?



この道具で計測です。

カブトムシは

1070g

でした。
体重の100倍もの力を発揮しています。



ノコギリクワガタも計測します。

921g

と表示されました。
わずかにカブトムシには及びませんが、
自身の体重との比較では、
なんと300倍にもなります。
人間で喩えますと(個人的にはあまり好きな表現方法ではありませんが)
体重65kgの人が合計20tのバス2台を
持ち上げることが出来るほどの力です。

技のほうでもクワガタムシは多彩です。
カブトムシの場合は相手の体の下に、
角を入れて投げ飛ばしますが、
クワガタムシの場合は大きく分けて3種類に分類できるでしょうか。



相手の背中側から大あごで挟んで投げる"上手投げ"。



こちらは体の大きなミヤマクワガタを相手にしています。
体の下から相手を挟んで投げる"下手投げ"。
相手が背中側から挟もうとしている時、
この技で反撃です。
特に他種のクワガタ相手に繰り出すことが多い技なんだそうです。



そして、お互いの大あごが交差している状態での"挟み投げ"。


ところで、カブトムシどうしの戦いは
豪快な投げのイメージがありますが、
実際のところ、実力行使になるケースは少ないのではないかと、
そういう研究があります。




この著書がある立命館大学の本郷儀人博士の論文によりますと、
2匹のオスのカブトムシが出会った場合、
まず行われるのが角の突き合わせです。
これで角の長さを比べているんだそうです。
多くは角で劣るオスが退散し、
無用な争いは避けるシステムになっているんだとか。
実際に戦うのはどちらも退かないケースになります。
オスどうしが組み合って戦えば、
怪我をしてしまうかもしれません。
大事な角が折れてしまうことも。
そうなると、もう子孫を残せる可能性はほとんどありません。
だから、出来る限り争いを避けるルールが出来ていると説明されています。


さて、カブトムシのオスが争うカブトムシはオスだけ。
メスは敵ではありません。
しかし、オスのカブトムシがメスを
投げ飛ばすことがあるいいます。
また、カブトムシのさなぎは
さなぎなのに動きます。
それはなぜなのか、
そんなお話を続けていきたいと思います。




ねてしてタペ





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