スカンクといえば、
臭い
というイメージでしょうけれど、
その他のことで知っていることはあまりありません。
どういう生き物なのでしょうか?
まずはその匂いですが、
番組ではこの動画の終わりの部分が流されていました。
スカンクの攻撃を受けたイヌです。
撮影者の笑い声もありますが、それどころではありません。
アメリカ大陸最強のピューマも恐れをなして逃げ出すというのが、
このスカンクの匂いです。
アリゾナ州フラッグスタッフ、
ここでは日常生活でスカンクを見かけるといいます。
街で話を聞くと、スカンクに攻撃されたらしいイヌが逃げ帰ってきて、
寝室に飛び込んだおかげで、
その部屋はひと月以上臭いままだった、など、
このあたりのイヌはその経験を持っていることが多いのでしょうか。
複数回攻撃されている例も珍しくないようです。
シマスカンクです。
2歳のメスで体長は40cmほど、
長い尾を加えればその倍ほどになります。
スカンクが地中の巣穴から出てきて、
活動を始めるのは日没前後。
彼女は幹線道路の傍の草むらで食べ物を探しています。
スカンクは昆虫や小動物、鳥の卵、果物などを食べる雑食性。
このスカンクは民家に現れました。
アメリカでは、自宅の庭に
野鳥の餌やり機を置いていることがよくあります。
このスカンクはその野鳥が落とした植物の種がお目当てのようです。
その他、民家ではイヌやネコの餌が狙われることも。
スカンクの生活は人間ととても身近で、
本来、土中などの穴に暮らすスカンクですが、
この地域では多い時には、
10軒に1軒の家屋の下にスカンクが暮らしています。
さて、また匂いのお話。
番組では
ラジコン自動車にイヌのぬいぐるみとカメラを載せて、
「その瞬間」に迫ろうとします。
先ほどのお庭で待ち受けていると、
スカンクがやって来ました。
ラジコンを発進…、しましたがすぐに逃げられてしまいました。
次にやってきたスカンクも逃げてしまいます。
実はスカンクはとても臆病な生き物です。
そして、いきなり匂いで攻撃してくる訳ではありません。
まず敵に出会うと、彼らは逃げようとします。
次に尻尾を立てて体を大きく見せて、
相手を威嚇します。
その時に、前足を踏みならして音を出します。
また、逆立ちしてさらに体を大きく見せることも。
お尻を向けることもあります。
こうして相手が去ってくれればそれで終わりです。
これだけやって、相手が怯まないときに、
発射
することになります。
それを踏まえて取材班は囲いの中にスカンクを放ち、
それを撮影することにします。
まずスカンクは尻尾を大きく上げて威嚇行動。
砂煙が上がるほど前足を踏み下ろしています。
とうとう発射しました。
周囲には強烈な匂いが立ちこめます。
この時にスカンクは両の前足で強烈に地面を叩き、
その勢いでお尻を反転、発射していることがわかります。
それも、3発。
ほんの一瞬の出来事でしたが、
凄まじい早撃ちです。
ぬいぐるみを確認してみますと、
顔の部分にそれがたくさん付着していました。
どうやら、スカンクは狙いをつけてそれを飛ばしていて、
さらに飛距離は最大3.5mにもなります。
スカンクがお尻から出しているのは
おならのようなガスではなく分泌液です。
肛門の近くに肛門傍洞腺と呼ばれる穴が2つあり、
体内の肛門嚢、臭腺がここに繋がっています。
この袋を絞ることで、中の液体を飛ばしています。
匂いというのは、絶対値を測定しづらいものですが、
番組では納豆、くさやを対照として、
その匂いの強さを比較していました。
なんと、スカンクの分泌液はくさやなどの
16,000倍
だと測定されました。
その分泌液の匂いは硫黄化合物によるもので、
スカンクの臭腺にいる微生物が生成しているものと考えられています。
この匂いをくらっては皆逃げ出してしまうはずです。
彼らに天敵はいるのでしょうか?
その他、子育てのお話などと続いていきます。
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