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不安定さを露呈する中国。2つのテロと中国政府の虐殺、城管による殺人

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今まで、中国社会や経済について、
限界説を何度もお書きしてきましたが、
北京・天安門広場、山西省太原・共産党施設周辺での二つのテロ、
彼の国の社会的限界を伺わせる事件が続いております。

中国の国内事情 「維穏」と「殺人ダニ」~尖閣諸島事件~
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-10661922455.html

3年前にこんな記事をお書きしていますけれど、
ここ数年、中国では軍事費よりも
「維穏」、治安維持のための予算が大きくなっています。

治安維持といえば、まだ良心的な物言いで、
国民の監視・統制、情報統制などもここに含まれています。


今年の8月、ボクシングの元世界へビュー級王者、マイク・タイソンが
微博(中国のTwitterのような類)デビューしたと報じられました。

中国で最強のファイターは誰か?

タイソンはそう質問したそうですが、
回答で一番多かったのが

城管

というものでした。
マイク・タイソンよりも強いんだそうです。

「城管」はボクサーではありません。
スポーツ選手でもなく個人名でもありません。
中国では都市のことを城市といい、
「城管」とは文字通り都市を管理するための官職です。
仕事としては軽微な犯罪への対応、
駐車違反の摘発、違法営業の店舗、屋台などを摘発するなど。
しかし、やっている事とといえば、
高圧的、暴力的にトラブルを解決しようとしたり、
合法、違法にかかわらず、店に所場代のような金銭を要求したり、
やっていることはヤクザみたいな感じですが、
肩書きは公務員です。
この市民の嫌われ者は警察官とは違うんですが、
気の毒なことに、警官が市民から城管の所行の報復を受けることも。




何の取り締まりなのかは不明ですが、
実に荒っぽい遣り口です。
これは相手が一般市民ですが、



この例では人民解放軍を打ち負かしています。

実態はこの動画がわかりやすいでしょう。
ブラックジョークのような編集になっていますが、
笑い事ではありません。




これらの事実は日本ではほとんど報じられません。
2011年6月、広州で大きな暴動がありましたが、
そのきっかけとされるのも城管で、
なんと城管が行商人である妊婦の腹を蹴り、
胎児を殺害、妊婦の夫と父親も撲殺したからだというものでした。
今年の夏には北京首都国際空港で
車椅子の男が爆発物を起爆させる事件がありましたが、
彼が脊椎損傷の後遺症を背負わせたのも城管で、
その報復としての行為であったようです。

日本では報じられないということでは、
新聞では見ることがあるものの、
テレビのニュースではまず触れられないのが
中国政府の少数民族への弾圧です。
天安門広場の爆発事件で、少しだけ、ようやくです。
天安門広場と太原の事件はおそらくテロでしょうけれど、
中国政府はウイグルなどでどれほどの数の人を殺してきたでしょうか。
一方を「テロ」と呼ぶのであれば、
中国政府の行為を「虐殺」と呼ぶべきです。

テロを支持する訳ではありませんが、こんな状態の国で、
ただされるがままに身をまかせておくことなんてできるでしょうか?
貧富の差は拡大するばかり。
ヤクザみたいな城管に怯え、
誰が殺されても仕方ない社会、
わずかな儲けを吸い取られて、息を吸えば呼吸器疾患に。

これが今の中国の現実のようです。


※追記
8日報道によりますと、
中国とサウジアラビアが国連人権理事会入りの可能性大だそうです。
これら人権において劣悪な国家が、
世界の人権の監視、調査、改善を行うなんて、
正気の沙汰とは思えません。



ねてしてタペ


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