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台風30号による「気象津波」

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フィリピンレイテ島などを襲った台風30号は
8日0時には中心気圧895hPa、最大風速90m/sだったとか。
この風速も 米軍合同台風警報センターによれば105m/s。
竜巻として考えるとF3相当とされ、
どの数字を見ても、
尋常ではない台風だったことがわかります。

フィリピン東の海域の海水温が例年よりも高く、
なかなか下がらないことが台風を成長させ、
あるいは衰退させませんでした。
先日、東北や北海道で暴風雨などの荒れた天気になりましたけれど、
あれも日本の南の太平洋の海水温が高めであることが関係していますよね。
日本列島の南の大気は暖かく、
そこへ北から寒気が降りてきたので大気が不安定になりました。
台風が30号の大台に乗ったのも、
今年の日本に秋があまり感じられないのも。


この台風30号の被害では、

津波ののような"

と表現されていることが多いんですが、
一部では

気象津波

としているものもあります。
一般に津波とは地震により海底の地殼変動により、
海水が持ち上げられて起こるものですが、
潮位副振動、気象津波とも呼ばれるこの現象は、
英語では

meteotsunami

と書かれていて、気圧や風の変化により、
数mの波となることをこう呼ぶんだそうです。
日本でも1959年の伊勢湾台風、
2005年の米フロリダのハリケーン、カトリーナの被害も
それで説明できるとのこと。
気圧と潮位の関係では、1hPa下がると、

吸上げ効果

で潮位は1cm上昇、
台風30号では895hPaが観測されていますので、
この気圧の低下だけでも、海面は1.2mほど上昇したのでしょうか。
そして風の力による

吹き寄せ効果

風速が2倍になれば海面上昇は4倍ということらしく、
上陸時の最大風速65mから最大瞬間風速90mの暴風により、
絶え間ない4~5mの高波にレイテ島は襲われたことになります。


フィリピン襲った恐怖の「気象津波」 「吸い上げ」と「吹き寄せ」で4、5メートル高波
http://www.j-cast.com/2013/11/11188658.html



この台風30号は死者1万人超という予測もあります。





現実問題、今、失われるべきではない命を
失わないようにしなければなりません。
現地の道路は寸断され、
国外からの救援チームが現地入りを始めましたが、
私たちも出来ることはしたいものです。


日本赤十字社 2013年フィリピン台風救援金
http://www.jrc.or.jp/contribute/help/l4/Vcms4_00004046.html

日本ユニセフ協会 フィリピン台風緊急募金
http://www.unicef.or.jp/kinkyu/typhoonhaiyan/2013_1111.html

AMDA
http://amda.or.jp/articlelist/index.php?page=article&storyid=303

検索で出てきたのがこのあたり。
AMDAは主に医療・保健衛生支援です。



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