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「和風総本家」に見る「日本をアピールする」ということ

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私の好きな番組の一つに「和風総本家」があります。
テレビ東京は他局とは違う視点を持っており、
ここで当たったアイディアの模倣が他局で行われることも
珍しくありません。

正確には「和風総本家」テレビ大阪制作なんですけれど、
伝統的な職人の仕事の映像もあり、
現代の世界随一の機械類が紹介されることもあります。
先週の番組は



日本という名の惑星

の6回目。
テレビ大阪が海外のテレビ局に

日本を取材しませんか?

と呼びかけ、
それに応えてくれた取材に協力、
テレビ大阪は彼らの取材に同行し、
その様子を取材、
また、完成した番組と現地でのれを見た人の感想などが放送されます。

この日の放送はバヌアツから取材陣が来日、
東京や鎌倉で数日間の取材を行っていました。
スタジオの回答者の中に、草野仁さんがいらっしいましたが、
彼は「世界ふしぎ発見」の司会者で、
あの番組においては、
こちらから外国へ取材する側の人なんですよね。
しかし、この「日本という名の惑星」では、
日本が取材される立場であり、
番組は海外クルーが取材している様子を取材する立場となります。
テレビ東京製作の「YOUは何しに日本へ?」でも、
外国人が日本の何に興味を持つのかというのは
非常に興味深いものです。
各局、番組のアイディアで苦しんでいるとは思うんですが、
こういう番組を見ていますと、
まだまだ新しいと感じる番組は充分作ることが出来ると感じます。

今回のバヌアツからの4人のクルーが
自身の放送時間のうち最大の時間を割いたのが、
日本のゴミ分別とゴミ処理についてだったようで、
バヌアツではゴミを唯一のゴミ集積所に掘られた穴に、
全て埋めているんだとか。
日本の現在を本国のゴミ問題に生かすことは出来ないか、
考えを改めるべきではないか、
そういう意図で、そういう編集にしたのでしょう。
もしも、日本政府が「日本」という国をアピールするのであれば、
そういう需要に応えることが重要ではないかと思います。
現地では、日本が無償で架けた橋が認知されていました。
ゴミ処理でも協力出来ることはするべきだと思います。
それに、この番組がもしも「見て欲しいもの」を
予め用意して、それをバヌアツ側に見せていたなら、
そういう取材はしなかったでしょう。
今回、番組を見ている限りでは、
取材プランはバヌアツ側に主導させているように感じました。
これも重要なポイントかもしれませんね。

そしてもう一つ、このように

日本を取材しませんか?

という呼びかけは、日本政府が行ってもいいように思います。
日本は観光立国を目指していて、
海外で数々のアピール活動を行っていますが、

日本を取材してもらう

という考え方もあっていいのではないかと思いました。
JAPAN EXPOなどが米仏などで行われてきていて、
もちろん、それらは意味のある活動であると思うんですが、
如何せん、そこに足を運んだ人と、
それを伝えるわずかのメディアに触れた人にしか効果はありません。
しかし、もしも、多くの人が見るであろう番組で、
「日本」を取材して放送してもらえたならば、
その効果はより大きいものになるのではないでしょうか。
JAPAN EXPOとは方向性が違い、
こちらは特に、先進国向けというよりは、
放送局数が少ない途上国向けとなるかもしれませんが、
対外イメージ戦略としての意味があろうかと思います。
途上国にはチャイナマネーが大量に流れ込んでいます。
歴史においても、中国に都合のいいものが
伝わっていくかもしれません。
日本の存在をアピールすること、
各国との距離を縮めることは急務であろうかと思います。



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