午前と午後に用事があり、網干へ行ってきまして、
その合間に思い立って姫路城へ。
ちょうど12日から姫路城では
大河ドラマがらみの展示スペースが出来るようで、
まあ、タイミングが悪いんですけれど、
それでも、天守の修復工事の模様が見られる
「天空の白鷺」に上がれるのは15日までということで、
そちらは幸運だったかと思っていましたら、
なんとエレベーターが150分待ち。
そんなに待っている余裕もないので、
というか、あっても待ちませんが、
天守は諦めて、西の丸を見てきました。
天守の屋根部分が間近に見られるのは15日までですが、
どうしてもご覧になりたいとお考えの方は、
その覚悟が必要ではないかと思います。
特に12日、13日は。
西の丸のほうは千姫が嫁いできた時に出来たものらしく、
これはこれでとても楽しめました。
ということで、用事で出かけなくてはならなかった訳ですが、
本当はオンタイムで見たかった番組がありました。
やしきたかじんさんの番組です。
関西テレビ「たかじん胸いっぱい」と、
テレビ大阪「たかじんNOマネー」。
ただ、その前にトミーズ雅さんの「せやねん」での
お話も伺いたかったので、
これらを録画しておきました。
雅さんの昔話なんですけれど、
彼とたかじんさんといえば「たかじんnoばぁ~」。
お二人がバーカウンターの中に入って、
ゲストをお客として迎えるという番組で、
本当にお酒を飲みながらの番組でしたので、
2本撮りの2本目にはへべれけの時もあったり、
とても体に悪そうな番組でした。
この番組にビートたけしさんが来られたことがあります。
あの時は昔の恩に雅さんがたけしさんに
号泣されていたのを憶えているんですが、
この時のたけしさんの出演は、
・宿泊ホテル
・大阪の美味しい物
・綺麗なおねえちゃん
・ノーギャラ
が条件でした。
この話はたかじんさんから何度かあったんですけれど、
まだ続きがあったんですね。
最終回の時のお話かもしれませんが、
収録後、たかじんさんとたけしさんで3時半まで飲み歩いて、
そして別れ際にたけしさんのお弟子さんに
たかじんさんが200万円手渡していたんだそうです。
これは「せやねん」での雅さんのお話ですが、
ノーギャラだけれども、
それでは申し訳ないということで、
ポケットマネーで渡されたとのこと。
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これまでたけしさんの出演条件のお話だけを伺っていて、
そのたけしさんのカッコよさは認識していたんですが、
まだこの話にはこんな続きがあったんですね。
ビートたけしさんとのお話では、
「胸いっぱい」のほうでガダルカナルタカさんのお話がありました。
これは「胸いっぱい」にたけしさんが出られた時の事のようで、
また、収録後、北新地に繰り出された訳ですが、
たかじんさんはとにかくお店に入ってから、
会計までが15分とか異常に短かったりした方で、
タカさんによりますと、その夜もそんな感じのハシゴで、
あまりの事にたけしさんもお疲れで、
どうやって帰ろうかと考えていたところ、
たかじんさんがカラオケを歌いつつ眠るという事態に。
実はたかじんさんもお疲れだったんでしょうけれど、
たけしさんは小さくガッツポーズしつつ、
「寝たな」と喜ばれたとか。
それで今のうちにということで逃走、
曾根崎のほうのうどん屋の2階で
30分ほど休んでいたところ、
階下から大きな音が聞こえて、
「やめてください!」という声が。
そして階段を上がってくる足音が聞こえたと思ったら。
見つけたー!
とたかじんさんが登場、
お兄さん! なんで逃げるんですかー!?
と再び捕まったそうです。
大阪人ならおわかりになると思うんですが、
新地と曾根崎の距離って、
探し回って見つけられるようなものでもなく、
たかじんさんが夜の街のネットワークを使って、
「たけしさん見てへんか?」とか、
電話で聞いてまわったんでしょうかねえ。
たかじんさんの遺志で湿っぽくせず、
というのがこの日の2つの番組の方向性でした。
でも、たかじんさんの闘病中の歌声、
奥様へ歌われている録音の「順子」と、
遥洋子さんのお話には泣かされました。
スタジオ中も同じでした。
自分の父親に申し訳ないぐらい泣きました。
この時はほとんど泣いてないので。
いつも(特に男にとっての)イヤゴトをまくし立てるのが
遥さんのキャラですが、たかじんさんがお休みの間中、
特にそれが際立っていて、
それも留守を守るんだという気概からだったと思っていたんですが、
そんな遥洋子さんの姿には理由があったんですね。
やしきたかじんさんは10月5日がお誕生日。
闘病中はほとんどの方と会われていません。
しかし、遥洋子さんは昨年の秋に招かれていたそうです。
遥さんはたかじんさんと飲みに行かれることもなく、
プライベートで話されることもなかったそうで、
この招待について彼女はその事への配慮と思われたようです。
その時にたかじんんの奥様とお会いになり、
彼女曰く小姑のようにチェックされたそうですが、
この奥様なら、大丈夫だと、
今考えれば、この奥様と出会ったからこそ、
それから2ヶ月間、彼の命が延びたのかもしれないのではないかとも。
その奥様を通して、たかじんさんから連絡が。
もっと喋れ。お前はもっと喋ってもいい
そんなアドバイスでした。
たかじんさんからのクリスマスプレゼントも。
ある日、たかじんさんが「茶を飲みたい」と言っていると、
奥様から連絡が。
遥さんはご結婚のお祝いの花束を持参して、
たかじんさんの元へ。
その日初めていらっしゃる新居です。
おめでとー!
奥様を祝福すると、
ありがとー!
と奥様が。
とても天気のいい朝でした。
新居にはとても明るい雰囲気の曲が流れていました。
こんな所に住んでてんねー
と奥様に言うと
「たかじんさんが洋子にケーキを出せ、と言うから」
紅茶は何がいい?
と奥様。
遥洋子さんが
それで、たかじんさんは?
と尋ねると奥様が
会う前に、たかじんさんが
これを伝えてくれって言うから、伝えるね
遥さんに笑顔で、
1月3日に亡くなりました
と。
「なんで?」と遥さんが訊きますと、
洋子だけには、一人で、家で、ニュースで、
俺の死を伝えるな。
洋子だけには家に呼んで、
他のメディアから聞かせるな
それが奥様とたかじんさんとの約束、
それを笑顔で約束どおりに、
たかじんさんの遺言、ご遺志を実行されました。
亡くなられた後も、その日までたかじんさんになりかわり、
奥様が遥さんにメールを送っておられていました。
亡くなる直前まで、
自分の死後の遥さんのことを心配されていたんです。
そして、奥様から手渡されたものがありました。
それは、お小遣い。
自分が亡くなった後にまで、
小遣いを渡そうというのです。
彼の死の公表が遅かったことについて、
それはお正月の目出度い気分を、
自分のことで悲しませたくないので、
お正月を避けられたんだそうです。
遥洋子さんは棺の中のやしきたかじんさんに対面されたそうです。
結果的にキャンセルとなった「たかじん胸いっぱい」1000回記念に
サプライズ出演するために用意していた真っ赤なジャケットをお召しで、
たいへん幸せそうで、穏やかなお顔だったと、
彼女は私たちに伝えて下さいました。
この夜、ラジオで明石家さんまさんが
たかじんさんとの昔話、思い出話がありましたので、
またお書きします。
たかじんさんと一緒だった女性について、
新事実が明らかになりましたので。