この1~3月ドラマは「Dr.DMAT」と「S-最後の警官-」、
あとは「鼠、江戸を疾る」を見ています。
今のところ、「S-最後の警官-」がいいですね。
ただまあ、どこの局も刑事物、医療ものばかりになりましたね…
「明日、ママがいない」は番宣番組を見ていて、
予め子供たちの演技が凄いという触れ込みがあって、
番宣の中の芦田愛菜ちゃん、鈴木梨央ちゃん、
子役さんたちのお芝居に目を見開きました。
それでも私が見ることにしなかったのは、
これに野島伸司さんが関わっていたからです。
私個人の印象に過ぎませんが、
どうもいい印象がないんですよね。
彼の脚本のドラマを続けて見ていた時期もあるんですが、
ある時、煽情的な展開に嫌気がさしたんです。
そう思い始めると、主要人物の"殺し方"のイヤらしさが目につき、
以後、見なくなりました。
彼の作品が他よりも煽情主義的であるというのは、
私だけの偏見ではないと思うんですが、
今回のドラマでも、そのあたりが問題視されているのでしょうか。
見ていないので偉そうなことはいえないんですが、
ひと口で児童福祉施設といっても、
いろいろあるように思うんです。
養い親を見つけたいということもあるでしょうし、
そこで独り立ちするまでということもあるでしょう。
さらには、親御さんに養育の意志はあっても、
環境的、経済的な理由で
一時的に預かってもらっているということも。
もちろん、そこに子供たちが暮らす理由も、
虐待ばかりであるはずはありません。
制作側はどの程度、こういった施設の取材をしたのか、
もしも、不当に虐げられている子供たちがいて、
それを題材にドラマにすることで、
「愛」を描き、実社会にフィードバックすることが狙いだとしたら、
それ以前に、そういった施設の存在を
然るべく通報すべきでしょう。
まず、救われるべきはそこの子供たちであるはずですから。
第1話が問題視されたため、番組スポンサーである
エバラ食品工業、JX日鉱日石エネルギー、キユーピーの3社は、
第2話ではCMを控えました。
そして、第3話では富士重工業と日清食品が
CM放送を見合せることを決定しました。
残るは3社。
おそらく、苦情が寄せられていると思います。
見ていない人からのもののほうが多いでしょうけれど。
8社の今後の判断はどうなるでしょうか。
古い時代劇などを見ている身としましては、
あまり言葉狩りが進むのも面白くないんですけれど、
このドラマを企画した段階で、
極めてデリケートな部分に触れようとしているという
自覚はあったと思います。
おそらく、作中に何らかの配慮があり、
それは私のような見ていない人間よりも、
見た人にしか伝わらないものも多いと思います。
そして、それは回を重ねるごとに、
制作側の意図を見せていこうとしているのではないでしょうか。
ただ、映画や舞台とは違い、
連続ドラマは話が一回一回途切れるんですね。
全体として評価すべきという面と、
各回で評価すべきという面があって、
それぞれの回で、次は見ないという人が出てきます。
「半沢直樹」や「あまちゃん」のように、
徐々に視聴者が増えていくようなケース以外では、
最終的に、全話通して評価してくれる視聴者は、
そんな多くないのではないでしょうか。
ここまで話題になるのであれば、
見ておけばよかったと後悔しているんですけれど、
日本テレビは放送継続とアナウンスしているものの、
流れとしては、打ち切りなのでしょうか?
仮に、全スポンサーが降りたとして、
もしも、それでもなお、放送局として、
このドラマを通して伝えたい、訴えたいことがあるのであれば、
その信念を以て、大赤字でも放送し続ければと思います。
むしろ、これまでの放送を
さらに再放送するぐらいの意気込みが欲しいです。
逆に、それほどの信念がないのであるなら、
その程度のドラマだということなのかもしれません。
ただ、打ち切りになった場合、
多くの子役さんたちが可哀想ですよね。
既にこんな風にネガティブな話題になっている時点で
気の毒だと思うんですが、
打ち切りの場合、親御さんたちはどう説明するのでしょうか?
今の子役さんたちなら、
そのあたりの大人の事情を
すんなり理解出来たりもするのでしょうか?
それはそれで、大人として悲しいですよね。
そのためにも続けて欲しいとは思いますが、
批判された部分をそのままでは苦しいでしょうし、
色を薄めて継続ということになるのでしょうか。
それで、描きたかったものが描けるのか、
脚本が途中から曲がってしまったドラマって、
だいたい、よくわからない
背骨のないものになってしまうんですよね。
ともあれ、これまでの2回を見てみたいです。
多くの批判が尤もなのかどうか見てみたいです。
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「明日、ママがいない」騒動をどう考えるべきなのか?
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