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軍師官兵衛 第4話「新しき門出」 その背景 ~官兵衛正室「光」の読み方・岐阜のはじまり~

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ドラマでは官兵衛と光との出会いが描かれ、
そして彼女は櫛橋家から黒田家に嫁いだわけですが、
以後、夫は側室を持ちませんでした。



特に掘る部分もないんですが、
彼女の名前「光」については、
私の手元の全ての資料にも「テル」と書いてあるんですが、
昨年、福岡の黒田家菩提寺の一つ、圓應寺にて、
「ミツ」とわざわざ振り仮名が打たれている資料が発見されました。
現在の櫛橋家の方々も「ミツ姫」と呼んでいるという話もあり、
彼女の名前は「ミツ」なのかもしれません。
この時代の女性の名前の音が判明することは珍しく、
何らかの理由で彼女の名前を声にする必要性があり、
そこで間違えないために
あえて振り仮名をしているのではないかとのこと。






1567年、織田信長は井口山、
あるいは稲葉山の稲葉山城を攻め落としました。
「信長公記」にはこのようにあるそうです。

尾張国小真木山より濃州稲葉山へ御越しなり。井口と申すを今度改めて、岐阜と名付けさせられ~

織田信長はここを「岐阜」と改称しています。
そして、これ以後、
「天下布武」の朱印を用いるようにもなっています。



「天下布武」は尾張の僧、沢彦宗恩からの進言だとされています。
そして、「岐阜」。
紀元前中国の周王朝は800年間の太平を保ったと伝えられ、
文王がこの岐山で立ち上がったとの伝説があり、
孔子の生地「曲阜」のそれぞれの文字を取って、
岐阜としたという伝説があります。
この改称に関わったのも沢彦だとされていて、
以後、岐阜県、岐阜市といった
現在の地名に繋がっていることになります。
実際には、信長が来る以前から、
「岐阜」の呼び名はあったのかもしれませんが、
正式にそう呼ばれ、今までそれが続いているのは、
信長あってのことかもしれませんね。





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