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ダーウィンが来た!「水上の“育メン鳥”」 トサカレンカク その1 -動画を少し-

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オーストラリアの世界遺産・カカドゥ国立公園。
雨期のこの地域には巨大な湿地が出現し、
その面積は東京都の3倍相当にも広がります。





ここに住むのがトサカレンカク。
チドリ目レンカク科で、
レンカクを漢字では「蓮角」と書きますね。



鳥なので飛ぶことが出来ますが、
普段は水草の上を歩いています。

スイレンなどの上にいるので、あの漢字があるのでしょう。
トサカレンカクの特徴はなんといってもこの赤いトサカ。



体長は20cmあまりで、
オスよりもメスはひと回り大きいようです。
体重は100g前後、しかし水面の葉は浮いているだけなので、



その体重を支えきれず沈んでしまうことも。



そのために備わっているのがこの長い趾(あしゆび)で、
後ろに伸びた1本は特に爪が長くなっています。
その長さ、体長に相当するほどの18cmほどもあります。
この足のおかげで、体重が分散され、
急激に沈むことが避けられます。



水草を突いているように見えるこの行動は、
彼らの食事。
トサカレンカクは主に昆虫食で、
その他、植物の種を食べることもあるようです。

ただし、オスの場合、
別の理由で水草を突いていることも。



水草を積み上げて巣を作っているようです。



オスが巣作りをしていると、
メスが飛んできました。
すると、オスの求愛が始まり、
トサカの色が変わりました。
トサカの色が黄色くなるのが求愛のサイン。
そして、メスの体の下へ首を出し入れします。
これで、メスが拒否しなければ求愛は成功となります。


数日後のオスのトサカは倒れてしまってました。



今は求愛の必要もなくなった抱卵中だったんですね。
だったら、少しでも目立たない方がいいということのようです。




トサカレンカクの子育てはオスの役割です。
メスは子育てに参加しないので
抱卵中のオスは大忙しです。
巣も水に浮いている葉の上で、
手入れし続けないと沈んでしまいます。
手入れが終わり、再び卵を抱きに戻る時も、
出来る限り揺らさないようにそっと卵に近づきます。

鳥類の中には、木の上などに巣を作る種も多いですが、
ヘビなどの天敵が危険な存在となります。
また、湿地にはイリエワニが住んでいますが、
近くを泳いでいても、トサカレンカクは気にも留めないようです。
イリエワニにとって、魚は食べても、
小さなトサカレンカクはお腹の足しにならないのかもしれませんね。

産卵からひと月後、卵からヒナが孵ります。




以下…、
明晩の抱っこするお父さんトサカレンカクへと続きます。



NHK ダーウィンが来た!生きもの新伝説




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