10歳若く見せる(秘)科学ということで始まった番組、
まずは街の"アラフォー女性"に、
年齢を感じる場所として多く挙げられていた、
シワについて考えます。
最近の言葉で「美魔女」というものがあります。
そんな美魔女の一人が斉藤芳恵さん、
特に美肌美魔女であるそうです。
年齢は49歳。
美肌をウリにされているだけあって、
法令線(鼻唇溝)も目立ちません。
彼女はどのようにして、シワ対策をしているのでしょうか?
彼女が取り出したのは医療用テープ。
包帯やガーゼを止める時に使用するありふれたものです。
彼女はこれを就寝前に、
シワの出来やすい箇所に貼っているんだそうです。
これで睡眠時に知らず知らずのうちに出来るシワを防いでいるんだとか。
また、朝食の料理の時に出た
卵の殻についた白身、これを顔に塗るんだそうです。
これらの方法が有効なのかどうかはわかりませんが、
手軽だとはいえない方法です。
他に何かよい方法はないでしょうか?
宇部フロンティア大学福祉心理学科の酒木保教授によりますと、
髪型を変えるだけでシワを目立たなくすることが出来ますとのこと。
実験で確かめます。
メイクと照明は同じの状態で、
43歳の彼女のヘアスタイルを
A. 内巻きのロングヘア
B. サイドねじりヘア
C. アップスタイルヘアこの3パターン作ります。
それをパネルにして、街でどれが一番若く見えるかを尋ねます。
あくまで第一印象の感想ですので、
見てもらうのは5秒間です。
10人の回答は、
A. 内巻きのロングヘア 1人
B. サイドねじりヘア 0人
C. アップスタイルヘア 9人と、アップの髪が一番若く見えるという意見が多数。
また、このCが何歳に見えるかを尋ねてみますと、
「35歳」「30歳」なんていう声も。
同様の実験をモデルさんを変えてみましても、
A. 内巻きのロングヘア 1人
B. サイドねじりヘア 2人
C. アップスタイルヘア 7人と、アップスタイルの圧勝です。
なぜ、これほどの差がついたのでしょうか?
それぞれを見た時の視線の動きを見てみます。
これが内巻きのロングヘア。
視線の流れは、まず髪の先端に行き、
そして顔の中央へと向かいました。
サイドねじりの場合も、
これも髪の先端から顔の中央へ。
しかし、アップスタイルですと、
顔の中心部分へ視線は向かいませんでした。
まずアップの髪の部分へ、
顔のほうへも向かいますが、
髪のほうへと戻ってしまうようです。
結局、一度も法令線を見ることはありませんでした。
酒木先生によりますと、
人間は他人の顔を見る時には、
髪型から認知するもののようです。
髪型でシワを目立たなくするためには、
視線を上へ向かせるためのボリュームを作り出す、
アップが有効だということがわかりました。
しかし、ヘアスタイルを限定するというのも、
女性により問題があるかもしれません。
それ以外で、シワが目立たなくなる方法はないでしょうか?
目立った色があると、色の方に注目をして
顔の方を注目しないということが起こりえますと、酒木先生。
まず番組のオーディションと偽り、
若い男性を集めます。
そして、面接官にメイクで特徴的なほくろをつけて、
それがどこにあったかを回答してもらいます。
一方には目立つ色として、赤のネクタイを。
他方はスーツと同系色の紺色のネクタイが締められています。
10人で実験した結果、
ほくろを認識していたのは、
紺のネクタイ 5人だったのに対し、
赤のネクタイ 1人しかいませんでした。
しかし、彼らのうち、
面接官のネクタイの色を憶えていたのは、4人もいました。
赤色の印象で、顔へ向かう意識が薄くなったものと考えられます。
誘目性という言葉があります。
一般に赤、オレンジ、黄色などの暖色系は
人の注目を集めやすいとされています。
したがって、顔や顔の周りにこれらの色を用意すれば、
顔そのものへの注目を抑えることが出来るということです。
スカーフやヘアアクセサリー、
帽子類などの他に、
眼鏡なども使えるかもしれません。
次に街の"アラフォー女性"が年齢を感じる時として挙げたのが、
猫背でした。
姿勢が悪くなり年を感じるというのです。
今度は同じく美魔女の永山朱美さん(42歳)に
姿勢を保つための方法を尋ねます。
彼女は毎朝、10種類のトレーニングを行っているそうです。
要する時間は1時間。
さらに1時間のウォーキング。
もちろん、完全防備です。
これを毎日続ければ…、
続けるのはたいへんそうです。
桜美林大学スポーツ健康科学センター長、
阿久根英昭教授によりますと、
歩き方を変えるだけで
10歳若く見えますとのこと。
ますは20代と40代の女性、
それぞれ3人ずつに集まってもらいます。
彼女たちには
この衝立の間の10mを歩いてもらいますが、
服装等で年齢がわからないように、
6人全員ギャルスタイルとカツラ、大きなサングラスを着用。
これで25m離れたところから見てもらいます。
彼女たちを見るのは、
普段から街で女性に声をかけているという男性たち3名。
前を歩いている女性が20代か40代かを答えてもらいます。
いつも女性を見ているので自信があるとのことですが…
まず歩くのは20代の女性。
男性たちは、彼女が20代であることを簡単に見抜きました。
次の女性も20代だと回答して正解、
しかし、20代の最後の女性では、
40代だという回答が。
続いて40代の女性たち。
最初の女性を40代だと回答して正解、
次の40代女性、最後の40代女性も、
40代と正解されてしまいました。
この40代だと判断された4人を
ウォーキングインストラクターが1時間指導、
彼女たちの歩き方のあるポイントを改善していきます。
別の男性3人に、同じように歩いている姿を見て、
年代を答えてもらいます。
40代女性が歩きますが…
彼らは20代だと判断。
歩き方で若返って見えたということになりました。
今回のウォーキング指導の酒向信次さんは、
しっかりと爪先を上げて
かかとから体重を移動していくことですと指導した模様。
阿久根先生は
爪先を上げるためには、
正しい姿勢、それが一番大事になってくるんです。
ですから、年配の方々もしっかり爪先を上げて歩くことによって、
若々しい歩き方が出来るんですね。と解説されます。
爪先を上げて歩こうとすると、
自然と背筋が伸び、より若く見られるという訳ですね。
加えて、手の振り、歩幅を大きくすることでも、
若く見えるそうです。
最後は写真。
今は携帯電話でのいわゆる写メが一般的になり、
自撮りも含めて被写体になる機会が増えていると思います。
そのぶん、今の世代の女の子たちは、
自分が可愛く見える撮り方を持っているようです。
そんな世代の女性たちに、
自分の写メを撮ってもらいますと、
一様に、腕を伸ばして自分の斜め上から撮影しています。
40代女性の写真で実験してみます。
写真は3枚。
上から撮ったものと、
正面、下からのものです。
街の人10人に5秒間見てもらい、
どれが若いかを尋ねます。
すると、
10人全員が上からの写真が若く見えると回答。
写真家の友寄英樹さんは、
顎の下のシワの影が薄くなり
目立たなくなるというメリットがあります。
さらに上目遣いで目が大きくパッチリ見えて、
若さにあふれた印象にする効果があります。と説明。
また、レフ板代わりにハンカチなどの白い物を
顔の下に置きますと、
シワやクマを飛ばす効果があります。
また、やや話は違いますが真正面よりは斜めに写った方が、
小顔に見えるかもしれません。