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軍師官兵衛 第13話「小寺はまだか」 ~半兵衛が焼いた秀吉書簡が無傷で現存している?~

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やはり、両兵衛のやりとりが見ものですね。
黒田官兵衛を弟と同じように思っているという
羽柴秀吉の書簡。
これに感激し有り難がる官兵衛を
その書簡を焼いて竹中半兵衛が諭しました。



官兵衛のその意味を理解して、
完全に焼き捨ててしまうというお話でしたね。

秀吉は「人たらし」といわれるように、
人の懐に入り込むという格別の才能を持っていますが、
後の出来事を見ても、
心変わりの結果が凄まじい人物でもあります。
千利休然り、秀次も然りです。

現実にはあの書簡は、
秀吉の姫路入りよりも少し前に書かれたもので、
その中に

其方のきハ、我らおとゝ小一郎とうせんに心やすく存候

とあります。
弟・小一郎とは、秀長のことで、
官兵衛を弟同然のように考えているとしています。
三木城攻めの時に、官兵衛が半兵衛に見せる訳なんですが、
半兵衛はそれを破ってみせています。
主従を弁えよ。過剰な信頼は後に禍をもたらすと諭しました。
この時の半兵衛の言葉を、
半兵衛は終生忘れなかったとされています。
また、この手紙については、別の話として、
官兵衛は秀吉から加増の約束されていたのに、
それが実行されないことを秀吉に不満を述べたところ、
秀吉の側にいた半兵衛は、
こんなものがあるから、と焼き捨てたという話も。
破ったのか焼いたのか、
実際のところよくわかりませんが、
失われたはずのその手紙は


(天正五年七月二十三日官兵衛宛秀吉書状)

福岡市博物館が収蔵しています。

まあ、出来過ぎた話のようにも思いますので、
これらの話はほとんど後から作られたものなのかもしれません。
似たような話は、半兵衛自身が秀吉から受けた書簡にもあって、
その功績に報いようと、秀吉が加増の書状を渡したところ、
それを破り捨てた、と。
「父はこんなに懇意にされていたのに、自分はと、
我が子が恨みに思うようなことがあってはなりません」
後々この手紙が禍根を生むかもしれないというのが、
その理由だそうです。










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