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小保方先生の記者会見 ~彼女以外には見えない「ガレージの中のドラゴン」でないことを願う~

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詰問口調の記者も多いのですねえ。
彼女の健康面のこともありますが、
問題は「事実」であるはずです。
記者は客観的な第三者でなくてはなりません。
ニュートンの人間性を私は尊敬しませんが、
彼が彼の力学を唱えたことについては尊敬しています。
事実があればこそ。
それを知るための努力がなされなくてはなりません。
記者もその責任を負っているはずなんです。
今回の会見では、若山先生が指摘されていた、
違うマウスの件が気になりました。
それも錯誤で説明可能なのかどうか。

STAP細胞、STAP現象については、
論文掲載の時点からたくさん記事にしてきていて、
このPCのIMEにも"スタップ"で登録していたりもします。
これを消去する日が来ないことを願っている訳で、
それは、つまり小保方先生が
とんでもなく杜撰で、テキトーであることを
願っている訳なんですが、
そうであれば、何とかまだ可能性があると思っています。
いい言い方をすれば、自己流ですね。
会見で彼女自身もそのように仰っていましたが、
おそらく、彼女は論文の執筆、研究ノートへの記録、
データの管理などが苦手な方であると期待しています。
実験の手を止めて、記録を作るよりも、
次のステップへと急いでしまうような。

彼女が着想等に優れていると仮定しても、
論文の作成に不向きな可能性もあります。
それは、研究者として学んできているはずですが、
その点に彼女は問題があったようです。
だから、発表段階で、理研なり、
共同著者なりがちゃんと査読をしなかったのかがよくわかりません。
第一に彼女の過失(であると思いたい)が原因ですが、
これら査読すべき人、組織の問題があろうかと思います。

今回の会見では、理研に捏造とされたことについて、
彼女は反論された訳ですが、
いろいろ説明に違和感はありつつも、
会見の趣旨としては、科学としてどうなのかというよりも、
国語的な問題、法律的な問題になってくるのでしょうか。
実際のところ、私自身、この問題においては、
あまり興味のないところですので放置しますけれど、
ただ、論文の撤回について、私は反対の意見です。
まだ可能性のあるSTAPであるのに、
論文がなかったことになると、
どこかの国の誰かが新たにSTAP細胞を作成し、
真正な論文を発表した場合、
小保方先生の功績はなくなってしまいます。
これは国益にも反することです。
また、彼女には何らかの優れた才能をお持ちの可能性もありますので、
人材として、国内に留めておく努力も必要ではないかと。
理研は4月からの契約を更改したのは良かったと思います。

あとはどうでもいい話なんですけれど、
この騒動から、明治の頃の「千里眼千鶴子」のことを思い出しました。
どうやら、他にもそう思われた方々が多かったらしく、
検索してみますと、多数の記事があることがわかりました。
箱などの中が透視できるという女性でしたけれど、
詳しくは「千里眼事件」「御船千鶴子」で調べていただくとして、
彼女は、見えると主張していたんですね。
ただ、それを客観的に証明することが出来ませんでした。

科学、というか、論理的に物事を理解しようと考えるなら、
他者による検証が欠かせません。
それが不可能であるなら、
合理的には、それは否定するべきだという判断がなされます。
STAP現象について、
小保方先生は200回以上成功させているとしていますが、
彼女以外にそれが確認出来ていないことも、
今回の騒動の要因の一つとなりました。
カール・セーガンはこの中で



「このガレージの中にドラゴンがいる」
と主張している人物がいるとして、
それは透明なので見えない、飛んでいるから足跡もない、
だから、わからないだけなんだと。
私たちにはそれが「いない」ことを証明することは出来ませんが、
このガレージにドラゴンはいるのでしょうか?
いないんですよね。
合理的には「いない」という判断になります。
似たような話では「宇宙のティーポット」の話がありますね。
太陽の周りを公転しているティーポットがある
と主張していると人がいても、
それが「ない」ことを証明できません。
だからといって、ティーポットがあると信じる人はいないでしょう。



だからこそ、第三者による再現性が求められている訳で、
そのためには、まずは小保方先生がまたSTAP細胞を作成し、
その模様をつぶさに記録するのが一番の近道であろうかと思います。
丹羽仁史先生がSTAP細胞を作成されるそうですが、
その実験には、彼女が認識していない
彼女ならではの個性が関わっている可能性があります。
現在まで再現されていない理由にそういう可能性があるために、
やはり、彼女自身にその答えを求めるべきだと考えます。

小保方先生の主張にあるとおり、
彼女に現象そのものを捏造する動機はない訳で、
論文で嘘を書いたところで、
すぐに発覚するでしょう。
だから、ES細胞論文不正の黄禹錫事件と
同じような展開にはならないと思いますが、
彼女の精神面でのサポートを行いつつ、
彼女が研究の現場に戻れるように
周囲は努力すべきだと考えています。

ES細胞、iPS細胞の再現性の確認は
論文発表から半年~1年後。
彼女に問題があったのは事実ですが、
可能性があるなら、それに期待すべきではないかと思います。
理研の不正認定にも疑問があります。
批判されるべきではあっても、
事実検証を妨げ無駄な批判は控えるべきではないかと。



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