http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-11823834865.html
こちらからの続きです。
岩を突いているのはメスのカクレクマノミ。
お腹に卵を抱えています。
カクレクマノミはオスよりも
メスのほうがひと回り大きく、
現在は夫婦で産卵のために岩の掃除をしています。
卵が産み付けられました。
流されないように丁寧に産み続けます。
数は500個ほどになります。
カクレクマノミは孵化するまで卵の世話をしますが、
それはお父さんの役目。
お母さんは近寄ってくる他の魚たちを
追い払うという仕事があります。
カクレクマノミが暮らすイソギンチャクを観察しますと、
夫婦の他に小さなカクレクマノミが見られることが多いです。
数は1匹から数匹。
これはまだ生殖能力を持たない幼魚たち。
しかし、そこの夫婦の子供たちという訳ではなく、
孵化して2週間ほど海流に流されつつ、
それぞれが住処となるイソギンチャクを探します。
この動画では親子とありますが、
血縁関係はないでしょう。
イソギンチャクには住める数が限られていて、
しかも、餌の量の都合で、
住めるイソギンチャクに辿り着くのは至難の業のようです。
イソギンチャクの大きさに余裕があっても、
先輩幼魚が受け入れを拒否します。
先輩が新入りを拒否するのは、
自分の順位を守るため。
一つのイソギンチャクで繁殖できるのは、
ひと組の成魚だけ。
幼魚たちが子孫を残すためには、
成魚たちがいなくならなければなりません。
その時に、順位が重要となりますので、
新参者には来て欲しくないのです。
こうして新参者と戦いつつ、
順位を守っていれば、繁殖の機会が訪れます。
たとえば、成魚のメスが死んでしまった場合、
成魚のオスがメスへと性転換します。
魚類には性転換する種が珍しくありません。
すると、幼魚の中で最も順位の高い個体が
オスとなります。
実は、カクレクマノミの幼魚は、
この時初めて性を持つんですね。
幼魚はオスでもメスでもないんです。
こうして、ようやく
子孫を残す機会がやってくるという訳なのでした。
カクレクマノミにとってみれば、
より大きな個体に卵を産んでもらうほうが都合が良く、
そのためにまずはオスになり、
さらに大きく成長した個体がメスとなります。
幼魚たちにもしも性別があると、
成魚たちに追い出される可能性が高くなるため、
始めは性を持たず、おとなしく
チャンスを待つという戦力となりました。
お父さんが卵の世話を続けています。
卵にはもう幼魚の目が確認出来ます。
孵化も間近。
ヒレで卵に水を送り続け刺激を与え、
孵化を促します。
両親に似ていないのは、
これからしばらくイソギンチャクに辿り着くまで、
出来るだけ目立たない方がいいから。
生き残り、住処を見つけたものだけが、
あのオレンジ色の体に変化することになります。
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