今夜は少しだけ。
今日明日と積ん読の山を減らすことにしている訳ですが、、
ようやく、和田彩花さんの「乙女の絵画案内」に辿り着きました。
スマイレージリーダーによる美術の本です。
表紙には
女性アイドルによる、女性アイコンを巡る、魅惑的な旅の書。
(作家 村上 龍)
とありました。
絵画の鑑賞は知識がなくても楽しめるものですが、
この著作の中にもあるとおり、
知識があれば、また別の楽しみがあり、
時代背景であるとか、その画家の人生であるとか、
宗教観であるとか、
そういったことを把握しておくと、
何倍もの楽しみになるものです。
和田彩花さんは大学に進まれて、
美術史を学ばれています。
今は2年生でしょうけれど、
この時点では1年生ですね。
彼女が絵画に興味を持たれてから、
十年とかのそんなに時が経っていない訳で、
実際、そんな彼女が絵画のことを
文章にしてもいいかという悩みはあったことと思います。
それでも、今の彼女が記した言葉は、
1年後の彼女には書けない言葉であることは間違いありません。
今の彼女が書いているからこその意味が
彼女自身以外やファン以外にもある訳です。
美術の本といいますと、
それこそ、時代背景や印象主義や古典主義などを理解しておかないと、
読めない本が多く、美術の知識のない人は、
あまり手に取らないと思います。
ただ、この本は
かわいい
に主眼が置かれていて、彼女が「かわいい」と感じたもの、
感じた絵を中心に紹介されていて、
中には、その絵が描かれた背景等などを知らない時期に
受けた第一印象なども書かれてあります。
そういうものも、間違いではないんですよね。
たとえ、それがその絵の事実とは異なっていても。
本のタイトルも女性、女の子が描かれている絵画、
「乙女の絵画」を和田彩花さんが「案内」するという意味で、
「乙女の絵画案内」となっているのであって、
「乙女」の和田彩花さんが「絵画案内」するというのは、
二次的な意味だと思います。
全体としては、印象派の画家の作品が多いものの、
他の時代、主義、日本の作品も取り上げられています。
各章の表題に挙げられている画家は、
マネ、ベラスケス、ドガ、カサット、
ボッティチェリ、ルブラン、フラゴナール、
レンブラント、フェルメール、アングル、
クリムト、ミュシャ、スーラ、モネ、ルノワール、モリゾ、
菱川師宣、黒田清輝、小林かいち。
あとは薬師寺の麻布著色吉祥天像なんかもありますね。
今まで美術には縁が薄かった方にこそ、
読んでいただきたい一冊だと思います。
ぜひ、手にとってみて下さい。
新書コーナーか美術関連の棚にあろうかと。
この本は元々、PHPビジネスオンライン衆知
【連載:和田彩花の「乙女の絵画案内」】 第1回/フェルメール『手紙を書く女』
http://shuchi.php.co.jp/article/1615
で連載されていたものが元となっており、
まずはこちらなどをご覧頂くのもよろしいかと思います。
好評につき、増刷もされるようです。
ちなみに、アイドルの著作らしく、
彼女のお写真も掲載されています。
私が和田彩花さんを知った時には、
動物と話が出来る、宇宙と交信できるというキャラでしたけれど、
今は、絵画が好き、仏像が好きというキャラになっています。
事務所に命じられて無理矢理設定されたキャラ付けよりも、
今のほうがずっと魅力的ですね。
個人的には、美術史に進まれたことを嬉しくも思っています。
ただ、ファンの前で、
中宮寺弥勒菩薩半跏思惟像の美しさを熱弁されても、
ほとんどの人はわからないとは思いますが。
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