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雁屋哲と井戸川克隆、小学館を非難する ~「美味しんぼ」がバラ撒く嘘八百の風評~

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昨夜、次号のスピリッツの中の「美味しんぼ」のうち、
2ページがTwitter上に流れてまして、
これまた、前号同様、
あるいはそれ以上の明確な嘘が含まれている酷い内容でしたので、
ここでこの問題について非難しておきたいと思います。
ストーリー担当の雁屋哲は、
全責任は自分にあるので、スピリッツ編集部への抗議は
お門違いだなどと言っているようですが、
小学館が発行権を行使している以上、
小学館にもこの問題の責任を負うべき義務があります。
小学館といえば、元々は教育図書を扱う出版社で、
それがデマをまことしやかに広めようとするとは。
子供たちに絶対に見せるべきではないものを出版するんですね。
また、雁屋哲が全責任を負うと考えているのは、
自分がその責任を負いきれるという驕りであり、
加えて、自分がそう書くことで、
誰がどれぐらいの迷惑を被るかという事実を
過小評価しているということでしょう。
要するに、彼の傲慢に過ぎません。

前回では、ややエクスキューズの表現も見られましたが、
今回は断定に近い形で、
多くの福島県民が被曝による健康被害を訴えていることになっています。


小学館発行『スピリッツ』の『美味しんぼ』(第604話)に関する抗議について
http://www.town.fukushima-futaba.lg.jp/item/5924.htm
PDF http://www.town.fukushima-futaba.lg.jp/secure/5924/20140507_kougibun.pdf
画像 http://www.town.fukushima-futaba.lg.jp/secure/5924/20140507_kougibun.jpg

 平成 26年4月28日に貴社発行の「スピリッツ」の美味しんぼ第604話において、 前双葉町長の発言を引用する形で、福島県において原因不明の鼻血等の症状がある人が大勢いると受け取られる表現がありました 。
 双葉町は、福島第一原子力発電所の所在町であり、事故直後から全町避難を強いられおりますが、現在、原因不明の鼻血等の症状を町役場に訴える町民が大勢いるという事実はありません。第604話の発行により、町役場に対して県外の方から、福島産の農産物は買えない、福島県に住めない、福島方面への旅行は中止したいなどの電話が寄せられており、復興を進める福島県全体にとって許しがたい風評被害を生じさせているほか 双葉町民のみならず福島県民への差別を助長させることになると強く危惧しております。
 双葉町に事前の取材が全くなく、一方的な見解のみを掲載した、今般の小学館の対応について、町として厳重に抗議します。

平成26年5月7日 福島県双葉町


双葉町の抗議文によれば、
雁屋は双葉町に取材していないといいます。
編集部は「綿密な取材」と述べているのに。
それで、何が「福島の真実」か。
前回では井戸川克隆元福島県双葉町長が
自身の鼻出血と疲労感について、

福島では同じ症状の人が大勢いますよ。言わないだけです

と言っています。
たとえば、この大阪府でランダムに1000人にアンケートしたとして、
「最近、鼻血が出たことがありますか?」
と訊いた場合、10人やそこらが「はい」と答えるかもしれません。
福島県内でこの質問をしたとすれば、
どれぐらいの人数になるでしょうか?
鼻出血は何らかの病気や、
もちろん、放射線による症状以外にも出るもので、
それどころか、たいした理由もなく、
鼻出血は起きるものなんです。
だから、チョコレートを食べ過ぎるととか、
性的に興奮すると、というような迷信も生まれてきました。

仮に上のアンケートを福島県で行ったとして、
どれぐらいの人数が「はい」と答えれば、
「大勢」いることになるのでしょうか?
また、私は「最近」としましたが、
どの程度の期間の質問にすれば、
それは放射線による症状と考えるべきでしょうか?
疲労感の場合だとどうでしょうか?
大阪人の多くにも、それを感じている人は
かなりの数の人がいるはずですが。

そんなことも考えずに、
それが放射線の被害であるとして、
福島の人に迷惑をかける。
この井戸川という男、元双葉町長ですが、
国と市町村長を交えた震災復興会議に欠席、
町長不信任決議案を
町会全会一致で可決されたというそんな男です。
復興よりも自分の妄想のほうが大事なんです。
あるいは、我が身が大切なのでしょうか?
そんなに自分の症状を放射線の影響としたいなら、
病院でとことん検査すべきで、
おそらくは、彼はどんな検査結果が出ても、
自分が妄想している結果以外は信じないでしょうけれど、
こういう頭のおかしな人間に、
ずっと福島県は苦しめられている訳です。
あんな事故がなければと同情するべきかもしれませんが、
ここまでくると、苦しむなら一人で勝手に
自分の妄想による身体表現性障害なり心身症に苦しんで
他人に迷惑かけるなと言いたいです。

低レベルの放射線が人体に与える影響については、
わかっていないことが多いのは事実ですが、
わかっていることも多いんです。
それらの知見により、福島県下のほとんどの地域に住んでも
放射線による健康被害は起きませんし、
安全な地域の農産物、水産物などを食べても問題は起きません。

雁屋哲は福島での取材後、鼻出血があり、
疲労感に襲われたといいます。
病院に行き、放射線が原因ではないといわれたのに、
なぜか「あの周辺は人は住んではいけない所になってしまった」と
自分で勝手に結論づけています。
しかも、福島県の農産物を危険視しています。
自身の被曝線量さえ調べずに。
鼻出血があるほど、放射線障害が起きているなら、
この迷惑作は遺作になっていたはずです。
理論から結論を求めるのではなく、
予め設定している結論に合う理論を妄想しているだけ。
それが、風評被害を呼び、
新たな身体表現性障害や
心身症の患者を生み出すことになります。


私は震災半年後の世田谷の事件でこのような記事をお書きしています。

世田谷のラジウム事件で学んだ事。思い出した事。 ~高自然放射線地域ラームサル~
http://ameblo.jp/thinkmacgyver/entry-11048300191.html

このラームサルのような地域に住む人、
あるいは彼の地を訪れた人に、
何も起こらないことについて、
雁屋や井戸川などはどう答えるでしょうか?
冷戦下の米ソによる地上核実験が行われていた時期よりも、
ごくわずかの地域を除いて、
福島県下は低線量であるということについて、
彼らはどう考えているでしょうか?
おそらく、そんなことはどうでもいいんだと思います。
彼らは自分の頭の中にある妄想に
都合の良い話しか聞き入れません。
この問題は、科学による合理的に求められた
真実により考察せねばなりません。
それなのに、こういった輩は、
科学による知見を無視して妄想のほうを優先する。
私は原発再稼働はされるべきだと思っていますし、
即時原発ゼロの考えには賛成しませんが、
中には、真っ当にその考えをアピールしている人たちもいます。
そういった人たちの話は聞くべきですし、
合理的な主張もあるのも事実です。
ただ、そういう人たちにとっても、
この馬鹿どもは迷惑であろうかと思います。


7日のダニエル・カールさんのTweetです。
彼は今まで放射脳たちがバラ撒く
風評被害の種と戦ってこられました。

未だにも関心のある外国人友達へ英語の記事拡散希望:「福島の計算可能な放射線よりもパニックやヒステリアの方が遥かに大きな問題だ」フォーブス誌。 http://bit.ly/1ngPijD 三年以上も前からオラが言ってた事、向こうも認めてくれたような気がする。
https://twitter.com/DanielKahl/status/464054770206900225

海外も少しずつ、福島の何が問題かの真実を、
ようやく認識しつつあるのかもしれません。
日本人が自国の被災地に迷惑をかけ続けているこの恥と
今、この描写に対して怒りの声を上げている福島県民の思いを
この者どもは思い知らねばなりません。



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