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軍師官兵衛 第19話「非情の罠」 その背景 ~小寺政職はバカ殿様か?~

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黒田官兵衛の前半生の山場となりましたが、
小寺家にとってはクライマックスとなりました。

小寺政職を演じる片岡鶴太郎さんによりますと、
この役を演じるにあたり、
どのような人物として演じるかの話になった時に、

「仁義なき戦い」の金子信雄さんのイメージでお願いします

と言われたとか。
わざわざ赤鼻にして、馬鹿っぽさを見せつつ、
官兵衛を謀って闇討ちしようとする、
そんな怖いキャラクターにしたかったようですね。



小寺家は元々赤松家の家臣の家系。
別所、櫛橋、浦上、明石などもそうですね。
一度は当主が討たれた赤松家でしたが、
その再興に尽力した一人が小寺家でした。
以後、赤松家の中で彼は重く用いられますが、
下剋上の時代となり、
独立しての領主となりました。

小寺政職は御着を拠点に、周辺の小領主たちを制圧、
守りを固めると同時に勢力を拡大していきました。
将としても優れていたのでしょう。
そして、彼はその時点では氏素性のよくわからない
黒田職隆を重用し、その子官兵衛の能力も高く評価して
彼の意見を重く捉えていました。
だからこそ、毛利と織田の戦いになった時、
大半が毛利方につくべしと口を揃えたのに対し、
少数派の官兵衛の考えに従い、
織田方につくことにしたのでしょう。

ただ、最後の最後、
荒木村重が謀反に及ぶと、
毛利方についてしまったんですね。
そして、ドラマで鼻を赤くされてしまう訳です。
ただ、これも最初に織田方につくと決めた時とは
状況があまりにも違うわけで、
この時点だと周囲は毛利か反織田ばかりですから、
致し方ない判断なのかも。



ドラマでもああいう役回りですけれど、
見た目どおりの馬鹿っぽい人ではないとは思います。










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