先週の番組からフラミンゴを。
フラミンゴと聞いて、どうな姿形なのか
イメージ出来る人は多いとは思うんですが、
その生態を知る人は少ないように思います。
アフリカ南部、ボツワナ共和国マカディカディ低地、
この低地の東部は草原で、
その西には塩湖が広がっています。
乾期には水はなく、乾いた塩の地面となりますが、
11月、雨期になると、東部には池が、
西部には塩水の湖が出現することになります。
そこに30万羽のフラミンゴが飛来。
雨の少ない時にはここに訪れず、
雨量の多い年の大きな塩湖が出現する時にだけ、
ここに現れるといいます。
ここに飛来するのは体長80cmと
フラミンゴの中では最小のコフラミンゴ。
そして、その倍ほどの大きさのオオフラミンゴの2種。
アフリカ南部全域から、
遠くは1000km以上遠くのマダガスカルから、
この低地にフラミンゴたちが集結する訳ですが、
なぜ、彼らは真水ではなく、塩水の湖に集まるのでしょうか?
お目当てはこの藍藻。
塩分を好む植物プランクトンです。
フラミンゴのくちばしには、
細かい家が櫛のように密集して生えていて、
上を下にして水の中に入れつつ、
下を引っ込めることで水とともに藍藻を吸引、
舌を膨らませつつ、くちばしを閉じることで、
藍藻だけを漉し取って食べています。
この種の藍藻を食べるのはフラミンゴだけ。
この藍藻を食料にしたことで、
その食料を独占できている訳です。
食料面では楽園のこの塩湖ですが、
塩湖にいては、水も飲めず、
体が汚れやすく、汚れた体も綺麗に出来ません。
そこで、時々、
このマカディカディ低地の東部の池に飛んでいきます。
しかし、この水辺は他の動物たちも集まる場所で、
このようなアヌビスヒヒたちの
狩りの場にもなっています。
フラミンゴには飛ぶための翼がありますので、
飛んで逃げれば良さそうですが、
フラミンゴが飛び立つためには
長い助走が必要で、
そのために逃げられずに餌食になってしまうことに。
真水を得るためには、
命賭けになってしまうフラミンゴたちでした。
逆にいえば、だからこそ、
普段は塩湖にいるのというのが彼らの選択なのでしょう。
次はフラミンゴの体がピンクである理由と、
子育てなどについてのお話へと続きます。
タイトルには「行進」とありますが、
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