1983年のソビエトによる大韓航空機撃墜事件以来の大惨事となりました。
ウクライナ領空で起きた旅客機墜落事件は、
まずウクライナ内の親ロシア派が軍用機と誤認、
地対空ミサイルにより撃墜したと見て間違いないようです。
乗員乗客298人全員死亡。
民間機を撃墜したことが非難されるべきなのは当然の事ながら、
素人の私には、なぜこのマレーシア航空機が
紛争地域上を飛んでいたのかが疑問です。
報道での航空評論家の意見によりますと、
「この地域に高高度を攻撃するだけの兵器があるという
情報がなかったのではないか」
「戦場の上空でも飛ぶこともある」
ということのようです。
しかし、ロシア軍が高度1万m以上上空を攻撃できる
地対空ミサイルを保持していることは私でも想像出来、
現在のウクライナを戦場にしている一方の勢力は、
親ロシア派と呼ばれ、
その戦力にはロシアからの兵器と技術、
知識も用いられているとされています。
ウクライナ正規軍も同様で、元々ロシアの影響力が強かった国であり、
兵器もロシア由来のものばかり。
親ロシア派の兵器にしても、
ウクライナ正規軍から奪ったものもあるでしょう。
ここまでは誰でも想像出来ます。
つまり、情報があろうがなかろうが、
戦争状態、あるいは準戦争状態にあるウクライナの両軍が
使用しているのは、ロシアの兵器であり、ならば、ウクライナの地上に
高高度用対空ミサイルが存在している可能性は
想像出来るはずなんです。
マレーシア航空機はアムステルダムから、
クアラルンプールへの最短距離を航空路とする予定だったようで、
その一部がウクライナ上空だった訳ですが、
仮にその空域に飛行制限情報が出ていなかったとしても、
航空会社の判断でその空域を
飛行することは避けるべきだったはずです。
もしも、それでもそこを飛ぶというのが、
民間航空会社一般の常識だとすれば、
その常識もこの大惨事の原因の一つといえます。
マレーシア航空が異常だと思いたいですが、
燃料費が高くなっても、最悪欠航にしてでも、
そこを飛ぶべきではないはずです。
それが航空業界の常識であることを願います。
そうでなければ、同じような犠牲者が出るかもしれません。
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ウクライナ上空旅客機撃墜事件に対する違和感 -それは航空業界の常識なのか-
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