道重さゆみさん、モーニング娘。12年間を完走 ～今後の道重さんに期待すること～

しかし、まァ何といっても、わしらの世界で一番うまいのは豆腐で、古来『豆腐百珍』といって百通りの料理がある。昆布を敷いて湯豆腐を生醤油で食べるのもうまいが、醤油の中へねぎを切り込んだりするのはいけないことじゃ。

豆腐の一番うまいのは生のまま醤油をかけて食べるのじゃが、豆腐が出来るのを待っていて、水へ入れずにすぐ皿にとり、温かいうちにすぐ食べるのじゃ。

わしは金物で豆腐を切るのは絶対に禁じている。あれは木のしゃもじのようなもので切らなくてはいけない。水へ入れておくのは愚の至りじゃ。

たまたま、昨日読んでいた本にこのような部分がありました。
著者は子母澤寛、彼がまだ新聞記者の頃で、
語っているのは道重信教増上寺第79代法主です。
増上寺といえば徳川家の菩提寺の大寺院ですし、
当時は室町時代の頃の一休宗純禅師になぞらえて、
「今一休」と呼ばれていたカリスマなんですね。

丁度、彼女のモーニング娘。最後の日に、
道重法主の言葉に出くわすなんてと驚いたんですが、
元々は2007年7月21日放送のMBSヤングタウン土曜日で、
リスナーから道重さゆみさんが彼の子孫ではないかという質問があり、
自信がないとしながらも、
聞いたことがあると彼女は答えておられたあたりからですね。
そして、今年の1月にヒット祈願ということで、
メンバーと増上寺にいらっしゃったと。

8m25s～


道重信教法主の兄の玄孫ということですね。





法主が関東大震災から3年の日に、
慰霊のために空から供養したという話ですね。
当時の69歳で、もし大僧正に何かあったらと、
周囲が必死に止めるのにもかかわらず、
彼は決行したもようです。


昨夜、横浜アリーナの公演にて、
道重さゆみさんがモーニング娘。'14、
ハロー！プロジェクトを卒業なさいました。
その活動は"業"だったのかと疑問があるため、
私は"卒業"という言葉があまり好きではないので、
ここは「完走」という表現にしたいと思います。

無事、モーニング娘。としての12年間を完走されましたが、
やはり、今後については未定のまま。
この日までにいくつかの番組で彼女のお話を伺いましたが、
本当に何も決めておられないのでしょうか。
ヒャダインさんの番組では、
「歌手になりたいと思ったことはない。芸能人になりたいと思ったことはない」
そんなことを仰っていました。
モーニング娘。になりたい、ただそれだけだったようです。
ということは、「今がかわいさのピーク」という言葉もあり、
休業のままという可能性もゼロではないのかもしれません。

以前から、モーニング娘。のオーディションについて

かわいいから

受かるだろう、そんな考えだったとも話されていましたね。
そういえば、彼女は中学受験を経験されていて、
不合格だったそうなんですが、
勉強のほうに自信があった訳ではないのに、
合格するものだと信じておられたとか。
その理由が

かわいいから

だったと。
よくわからない理由ですが、そのように話されていました。
あと、地元での中学の頃のお話だったのか、
彼女がテニス部に所属されていた話も憶えています。
特にテニスが好きでもなく、
そもそも運動が嫌いで、それでもテニス部に入ったのはスコートが

かわいいから

だと。しかし、試合に出られなかったため、
スコートは履けずじまいというお話でした。

そういえば、「かわいい女の子」が大好きですよね。
そもそも、深田恭子さんや小倉優子さんが好きだと仰っていましたし、
ハローの中でも、ご自身がかわいいと思っているメンバー、
たとえば、菅谷梨沙子さんや前田憂佳さん、
和田彩花さんに対する表情は違っていました。
モーニングの後輩の中でも、鞘師里保さんはずっと好き好き仰っていましたよね。
この間、ステージ上で頬にキスされたという話を伺っていたんですが、
このラストステージでは口を狙って成功させたということで、
本当に訴えられたらアウトかもしれませんねえ。
最後なので、ストッパーが外れてしまったのでしょうか。

今後の芸能活動ですが、やはり演技のお仕事は避けたいようで、
明石家さんまさんは「キスシーンはあかん言うてやなあ…」と仰っていましたが、
あれはあれで、スタッフの頭がおかしかったということで。

「いきなり！黄金伝説。」～1ヶ月1万円生活～


その後、他の全メンバーが舞台に出ている中、
彼女だけがこの一万円生活に。
この映像は印象的でした。
全盛期を知り、そして"今のモーニング娘。"に対する思い。

歌の方もご自身、その歌唱力については自覚されていて、
12年間で上達はあまりなかったようですね。
代わりに、「つんく♂流」のしゃくりを強調することと、
機械の力でなんとかという感じだったでしょうか。
もしも戻って来られるなら、どのようなお仕事をされるのでしょうか？
戻って来られる動機としてはお喋りしたいというものがあるかもしれません。
3年前に、期間限定でUstreamの番組MCを担当されていて、
その時に番組の予定時間過ぎてからも延々お一人で喋っておられたことがあり、
あの時は、たいへんやお喋り好きだという印象を受けましたけれど、
個人のラジオ番組が終わって、
やはりそれを大切にされておられたことでしょうから、
そのお喋りとリスナーの反応を思い返すことがあれば、
そういった欲は出て来るのかもしれませんね。
あとは…、お姉さんを養うため…とか？
それと、かわいい女の子に会いたいとかもどうでしょう？
その意欲を拡大して、彼女にプロデューサー的なことを期待するのはどうでしょう？
歌の指導は無理にしても、
彼女独特の「かわいい」至上主義のような感覚は貴重ですし、
実際、彼女の「アイドル」というものに対する姿勢は、
ファンとそうでない人から評価され、
そして全ての女性アイドルから敬意を払われてきたと思います。

かわいいから

かわいいモーニング娘。のメンバーになれるという
勘違いから始まった芸能活動で、
歌でもダンスでもあまり注目されることなく、
モーニングの中で、自分の立ち位置が掴めないまま、
活路を見いだしたのはヤングタウンだったり、
テレビのバラエティ番組だったと思います。
それも彼女が彼女自身を

かわいいから

と言い続けたからで、
一時はバッシングもされたものの、
今ではアンチもいなくなりました。
そのあたり、今後のアイドルの方向性に影響を与えられないでしょうか。
彼女は女性ですから、女性が見る女性アイドルについて、
何かアドバイスがあればとも思います。
彼女がカリスマ性を帯びてゆく経過は、
今後のアイドルたちにとって価値があろうかと思います。
彼女のアイドルというものに対する考え方を
彼女の後輩たちは継承しようとするでしょうけれど、
それをより具現化したアイドルユニットを見てみたいと思います。

かわいいから

といって、必ずしもそのアイドルが売れるわけではありません。
ただ、売れるアイドルは何なのか、
今の「売り方」が前に出すぎてしまっている現状で、
「売り方」以外の部分ではやはり、

かわいいから

という印象が大切なんだと思います。
道重さんはおそらく、オーディション時に関わった方たちの想像以上に、
美しくなられたと思うんですが、
彼女がカリスマ性を帯びたのはそれが主要因ではないでしょう。
道重さんのの素の部分、人間性含めた部分が

かわいいから

なんだと思います。

砂糖などを使ったり、外のものを入れて味をとったり鰹節をかけたりしては

豆腐について道重信教大僧正はそのように話したそうです。
「売り方」と「作られたストーリー」ばかりではなく、
そのアイドルの素の個性を

かわいいから

と、楽しみたいと思います。
道重さゆみさんの経験と感性は
その方面でも生きるのではないかと思っています。

ともあれ、12年間完走おめでとうございます。
そして、お疲れ様でした。
まずは足をお大事に。