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理解は進んだのか? 自ら事実を知ろうとする意識を -新安保法制-

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8月27日から、国会正門前でハンガーストライキが行われるとのこと。
新安保法制反対の意味で行われるもので、
この情報が出た当初、その時間があまりも短いことから
「昼飯抜きストライキ」と揶揄されましたが、
実際は"国会前で街宣などの行動をしている時間"とのことで、
それ以外の時間もハンストは続けられるとのこと。
ただ、弁護士費用、医療関係者への謝礼、熱中症対策として
寄付を求めているともされていて、こちらはいかがなものでしょうか?
医師が食事を勧めれば食べるのでしょうか?
もしも、生命の危険となったとしても、
それは政権の責任ではありませんけれど。

こういった活動は自由ではあるんですが、
こういう連中に共通して言えるのが、

現状の安全保障に問題があると考えているのか?

について触れないこと、また、

現在の東アジア情勢をどのように考えているのか?

そして、

有事の際にはどのようにして国民・国土を守り、解決を図るのか?

も示されません。
安倍政権がどうとかは一切関係ありません。
どのような意見も出て然るべきですが、
その意見も、まずは現在の事実を踏まえねば
その意見は価値がないだけでなく、
国家と国民それぞれにとって有害なものとなり得ます。

北朝鮮が「準戦時状態」に入ったと宣言しました。
この事実はどうでしょうか?
以前から繰り返し何度もお書きしていますが、
朝鮮半島は終戦していないんです。
戦闘再開となれば、日本がただでは済まないことなど、
子供でもわかることです。
日本単独で守るのであればそう主張すればいいのです。
防衛費が十数倍に膨らむこともその主張に加えつつ。
核兵器の問題もあります。
北朝鮮は実用レベルの核兵器を保有し、
韓国と日本はそれを持っていません。
それでも、北が核兵器を使用しないであろうと期待できるのは、
日韓が米の核の傘の下にいるから。
集団的自衛権を否定するのであれば、
米国の軍事力を戦力には出来ません。
タブー視されている核兵器開発について考えなければならなくなるでしょう。

尖閣諸島には日米安全保障条約が適用されると米政府が表明した時に、
日本側は喜びましたけれど、
現実には米の関与は最小限にしたいと考えているはずです。
これは日中の問題なのですから。
「世界の警察」を自認していた米、
それが正しいのかどうかはともかくIS(ISIL)とシリア問題、
ウクライナのクリミア半島問題、
そして南シナ海問題と、多方面で問題を抱えています。
日本で出来ることは、日本自身が主体となるべきだというのが、
米の考えなんです。
それどころではないというのが米の実情です。
米国民も「世界の警察」であることに嫌気が差しています。

自国は自国で守る。
そして、力が及ばない部分を同盟国に頼るというのは、
世界各国共通の認識です。
この常識にどのような問題があるのか、
あるとすれば、いわゆる「平和憲法」の存在でしょうか?

多数の憲法学者がこの新安保法制について
違憲だという会見を行いましたけれど、
憲法学者の多くは自衛隊を違憲だという考えです。
憲法9条遵守だというのであれば、
自衛隊は解隊されるべきで、
日米安保も破棄されるべきです。
なぜ、会見でこの主張はなされなかったのでしょうか?
彼らも国を守るための軍事力の必要性を認めているからでしょう。
現在の日本共産党のように。
国防のための軍事力が必要で、それが憲法違反だというのであれば、
結論は一つしかありません。改憲です。
憲法学者の中にもそういう人がいますが、非主流派ですね。
憲法を守れと言いつつ、その矛盾については気付かないふり。
実にご都合主義です。
韓国も日本の「平和憲法」を賞賛しているようですが、
そんなにありがたいものなら、
自国憲法にも制定して、北からの脅威の備えにすればいいのです。

この法案については、数々の芸能人も意見を表明しています。
諸外国とは違い、日本では政治的な発言は極力避けるのが常識でしたので、
これは良い傾向であると思います。
ただ、これも事実を認識した上での意見であるべきです。
現実には、事実を知ろうともしていない発言ばかりですね。

先日、笑福亭鶴瓶さんが「家族で乾杯したいから」と、
自身の番組名に掛けて反対意見を表明しました。
なぜか芸能界には同様の考えの方が多いようで、
しかし、どの言葉からも私の疑問に対する答えは汲み取れません。
もしも仮に「家族で乾杯」出来なくなったとして、
彼の頭の中では、
それが「日本の責任」により招いた事態だとなっているようです。
なぜか、他国からの驚異の影響については考えません。
彼らは、航空自衛隊が露中機に対応するため、
年間1日平均2.6回の割合で
スクランブル発進していることを認識しているのでしょうか?
日々、常に驚異は存在し続けているのです。
ただ知らないだけ。
知ろうとしないから知らないのです。
新安保法制も、その中身を知ろうとしない、
知りたくないのです。
日本共産党などは「対話で」と言います。
しかし、何をどう交渉するかは絶対に言いません。
そして、その主張を繰り返している連中が、
現在の問題、たとえば、尖閣やガス田などの東シナ海の問題、
南シナ海の問題、そもそも、中国の軍拡について、
対話で解決を図ろうと努力しているでしょうか?
私は、その事実を知りません。
具体的な考えがないのであれば、
誰かが考えてくれるだろう、
誰かが上手くやってくれるだろう、
という無責任な考えに過ぎません。

他人事だと思っているから、
他国からの脅威について考えない。
朝鮮半島情勢のように、
自国と関わりなく起こる紛争の影響についても考えられないのです。




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