ここのところは月に100本前後のライティングを行っていて、
そんな中でも、医療や病院関連の仕事もたくさんあります。
特に今月多かったのが乳がんについてのもの。
検診から再建術についても勉強することになりました。
北斗晶さんが乳がんを公表、右乳房全摘出手術が実施されました。
彼女は年1回の乳がん検診を受けられていて、
それでも、温存手術ではなく全摘しなければならなくなりました。
このケースが大きく報じられ、
「検診を受けていたのに」という部分も社会には衝撃を与えているようです。
【またね】と言わせて下さい。
http://ameblo.jp/hokuto-akira/entry-12076321816.html
北斗晶さんは約6500字にも及ぶブログの中で、
このようなことをお書きになっています。
最後にこれだけは言わせてください。
女性の皆さん、若かろうが年を取っていようが乳癌検診に行ってください!
乳癌の専門医にしか分からない自分では直視出来ない、触っても分からない乳癌の位置もある事を、このブログを読んでくださった皆さんにも知ってもらいたいです。
毎年検査していても1年で進行の早い癌だと乳房を全摘出しなければならないほど大きくなってしまう癌もあるんだという事を知って下さい。もちろん、癌の出来た位置にもよりますが…。
検診しても無駄なんだ。
そんな認識が広まることを危惧します。
2014年の統計では13,240人が乳がんで亡くなっています。
北斗さんは女性の12人に1人が乳がんにとお書きですが、
それほど、女性にとって乳がんは身近ながんなのです。
乳がんは骨、肺、肝臓、脳に転位しやすいとされています。
命に関わるがんだという認識が必要です。
医療分野に限らず、物事の予測で「100%」になることは珍しいでしょう。
そして、同じくどの分野でも「100%」に近づける努力は可能です。
そのための検診です。
そして、北斗さんはこのようにも仰っています。
乳癌は遺伝だから、身内に乳癌の人はいないから大丈夫と安心しないでください。
家族歴という言葉があります。
がんと遺伝の相関関係について話される時にも出て来る言葉ですが、
最も新しい研究では、遺伝子に癌になり得る因子があるとして、
その因子が遺伝する確率は5%程度だとされています。
その程度なんです。
近い血縁者にがん経験者がいるかいないかなど、
安心するだけの根拠になるはずはありません。
検診が必要になります。
残念ながら、北斗さんは検診での発見は出来ませんでしたが、
その発見に有効なのは検診でしょう。
検診では視触診とマンモグラフィー、
乳房超音波などが行われることになります。
恥ずかしい、痛いのではないか、お金もかかるという心配もあるはずでずか、
命には代えられないはずです。
そして、検診に加えて、欠かせないのが自己検診です。
そして、自分の体の小さな異変を見逃さないで。体は正直です!
何かがおかしいと思ったら、その勘は当たってるから。
と、北斗さんは仰います。
その他、YouTubeには
自己検診の参考になる動画がアップされていますので、ご覧下さい。
乳がんは触診でも発見出来る可能性がある数少ないがんでもありますので。
自身の体に興味を持たねばなりません。
北斗さんは定期的に検診を受けていたことから、
異変に気付きつつも、乳がんについて考えられなかったとのこと。
この事例にもあるように「100%」はありませんので、
彼女の仰るとおり、「その勘」を重視するべきです。
「その勘」が外れていたなら、それで安心出来るはずです。
今月、私が乳がんについての書き物を続けているのは偶然ではありません。
毎年10月は「乳がん月間」なんです。
乳がんの正しい知識を広め、
乳がん検診の早期受診を推進するピンクリボン運動、
そして、10月1日にはピンクリボンデー。
毎年、啓発活動の一環でこのようなライトアップも行われます。
私も乳がんによる年間死者数を見てあらためて驚かされました。
昨年の全国の交通事故による死者数が4,113人、
これと比べて、13,000人の乳がん死者数はどうでしょうか?
しかも、交通事故死が老若男女問わず起きるの対し、
乳がんの場合はほぼ20歳以上の女性のみです。
この現実を踏まえた認識が必要になります。
これも書き物を続ける中で知った事ですが、
認定NPO法人日本乳がんピンクリボン運動(J.POSH)という組織があります。
ここが10月第3日曜日に行うよう働きかけているのが
ジャパン・マンモグラフィーサンデー(JMSプログラム)です。
平日働く女性にも乳がん検診をと、
医療機関や自治体の協力で日曜検診が行われます。
乳がん検診マンモグラフィー検査を受けられる日曜日 J.M.S
http://jms-pinkribbon.com/jmsclinic.html
全国の医療機関で実施されますので、
上記リンクからお近くの実施機関を探してください。
早期乳がんの治療法は確立されています。
初期であれば治療法の選択肢も広がり、
温存法も選べます。
それよりも何よりも、
乳がんで死なずに済むのです。
自分自身に言い訳を用意せず、
自分のために、大切な人のために乳がんで死なないためには
どうすればいいか、考えてみてください。
※追記 北斗さんのブログを更新されました。
ご心配をおかけしてすみません。
http://ameblo.jp/hokuto-akira/entry-12077374612.html
見なくてもいいんですよね。
それと、今はご自身のことだけ。
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