ももクロ「男祭り」 女性団体の異議について考える

関係ないんですけれど、アンジュルムの和田彩花さんが
15日の「坂崎幸之助のももいろフォーク村NEXT」にご出演、
ももいろクローバーZと「スキちゃん」「有頂天LOVE」を歌いました。
残念ながら、体調がよくないとのことで(咽頭扁桃炎？)、
有安杏果さんは不参加でしたけれど、
5年間、スマイレージからアンジュルムと見てきた中で、
指折りの嬉しい出来事ですね。
私がスマイレージの4人に気付いた頃、
「Z」が付く前の6人時代の「ももいろクローバー」とはよく共演していて、
ライブでも同じステージに上がっておられましたし、
両方を応援しているファンも多かったですし、
お互いのファン同士の共感もありました。
私もどちらも「楽しいアイドルユニット」として見ていましたし、
共通点も多い2組でした。

私は和田さんを自制心の強い方だと思っていて、
真の感情をあまり見せてない方なのでしょう。
ただ、本当に嬉しい時には、
誰の目から見てもわかるような喜びを見せ、
この共演はそんな彼女の心の底からの笑顔が見られたと思っています。

この番組では、視聴者からのお便りには、
スマイレージとももクロをほぼ同期の「戦友」だと書かれていましたが、
ももクロ側から和田さんを「あやちょ」と呼び、
和田さんとももクロ4人が皆昔なじみとして、
これが旧交を温める機会になればと思います。

ももいろフォーク村 アンジュルム 和田彩花オフィシャルブログ「あや著」
http://ameblo.jp/angerme-ayakawada/entry-12084614402.html

どうやら、高城れにさんの要望により、
和田さんのゲストは決定したようで、
彼女は多数の和田さんグッズにあふれ、
部屋には等身大のバスタオルまであるとか。
元々、ももクロはアイドル好きなんでしょう。
つい先日も、Ustreamで有安さん以外の4人が
「夢見る 15歳」と「有頂天LOVE」を無伴奏、
フリ付きで歌われていました。
ある程度のフリコピがお出来になるあたり、
これらの曲が彼女たちの体の中に入ってしまっているのでしょうね。
いつか、アンジュルムでも、
ももクロの曲が出来る日が来ればと願います。



さて、前置きが長くなりましたが、
10月31日、大宰府政庁跡で行われるももいろクローバーZの男性限定ライブ、
「ももクロ男祭り2015 in 太宰府」が話題になっています。
この開催が太宰府市の男女共同参画推進条例に反するのではないかと、
地元の女性団体が苦情を申し立てました。
そして、この問題について作花知志弁護士は

ももクロの「男性限定ライブ」が波紋 「憲法違反の可能性あり」と弁護士が指摘
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151015-00003814-bengocom-soci

という意見を述べています。
おそらく、彼の意見は正しいと思います。
もしも、争われるのであれば、
ここにどの程度、市が関わり、公費が支出されたかが争点になるかと思います。
ただ、世の中を見てみましても、
「男性限定」よりも「女性限定」企画のほうが多数行われていて、
その中には、

戸田市創業ゼミナール 女性社長になるための創業123
http://coccoto.jp/todasogyo-second

こういったものもあります。
これは埼玉県戸田市主催の企画です。
ここに女性限定にするだけの「合理的理由」はあるでしょうか？
この種の起業家や管理職養成のためのセミナーは全国で多数行われていて、
それはそれらに女性が少ない、
増やすべきだという国や自治体の方針によるものでしょうが、
女性向けへのプロモーションを強くするのならともかく、
男性を排除するだけの理由があるとも思えません。
子育てなどをこなしつつというのであれば、
それは男性にも必要な情報になります。
むしろ、男性にこそ必要な情報も多いのではないでしょうか。
ももクロの太宰府ライブの主催は
スターダストプロモーションです。
太宰府市ではありません。
これら自治体主催のものとは企画の性質が全く異なります。

そして、大宰府政庁跡を確認してみますと、
そこは奈良時代、平安時代の礎石が並ぶ公園であることがわかりました。
ここでオールスタンディングライブが行われるわけですが、

トイレは4カ所しかないようです。
この問題はどうしますか？
公費で多数の仮設トイレを設置すべきでしょうか？
もしも、ライブが中止になるようなことがあれば、
太宰府市の経済のマイナスになるでしょう。
この「男祭り」には全国からファンが訪れ、
太宰府市にお金を落としていきます。
市の経済にプラスの影響を与えるでしょう。
また、ももいろクローバーZは、
このように



以前から「男祭り」と平行して女性限定の「女祭り」も行っています。
ももいろクローバーZやスターダストプロモーションに性差別の意識は皆無です。
さらに、この太宰府市での「男祭り」においては、

ライブ・ビューイング「ももクロ男祭り2015女性限定非公式のぞき見大会～LockerRoom～」
http://liveviewing.jp/contents/momoclo-nozokimi/

が開催されます。
当日の映像が全国の映画館でライブビューイングの形で生中継され、
これに参加出来るのは女性のみ、
これには企画・制作でスターダストがクレジットされています。
この件についての苦情はないのでしょうか？
映像元は団体が問題としている大宰府政庁跡での「男祭り」なのに。
私にはこの女性団体が、
「太宰府市が関わっているアイドルイベントが男性限定」
という部分だけを見て、脊髄反射の如く、
市に苦情申し立てをしているように見えてしまいます。
事実上、このタイミングで
女性も参加出来るように変更することは不可能だと思います。
団体の主張通りにするのであれば、
中止という選択肢しかないでしょう。
それが太宰府市にとっていいことなのでしょうか？
この女性団体にとってはどうなのでしょうか？
私にはこの苦情がただの短慮に思えてしまうのです。