Quantcast
Channel: テレビ番組 時事ネタなど書いていきます。はい。
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2031

ここまで堕ちたか大阪維新の会 藤井聡教授に対するBPO申し立て

$
0
0

読売テレビ「そこまで言って委員会NP」が東京で放送されないのは、
それが無理だからで、
確実に言論封殺で潰されることが予想されるからです。
そして、現在、東京では放送できないであろう番組はあと一つ、
朝日放送の「正義のミカタ」があります。
この「正義のミカタ」で残念な出来事がありました。
レギュラー出演していた
藤井聡京都大学大学院教授・内閣官房参与が出演できなくなったのです。
私もこの報道は紙面で読んでいました。

藤井教授に対して、大阪維新の会により、BPOに申し立てが行われました。
放送法4条に違反するというのです。

大阪維新、BPOに申し立て ダブル選めぐり朝日放送番組を問題視
http://www.sankei.com/west/news/151016/wst1510160100-n1.html

藤井氏が自民党推薦のダブル選候補者らに送ったとされるメールの内容を大阪維新が入手した結果、藤井氏が番組内で、自民側の公約が優位に放送されるよう働きかけた経緯が判明した

なぜ、メールが送信したことが、
「自民側の公約が優位に放送されるよう働きかけた」
になるのかがよくわかりませんが、
問題は"事実"のみで判断されるべきです。

藤井教授は、なぜ維新が自身の私信を入手できたのかを疑問視しています。
そこに違法行為の疑義があると。
また、放送法4条は「政治的な公平」を求めていますが、
維新はそれが放送法違反だとしているものの、
教授は「政治的な公平」なものとなることを意図して
TV局に助言したに過ぎないとしています。
そして、そもそも、放送法4条の規定は
「番組全体」「放送全体」についてのもので、
「出演者個人」に向けてのものではないと。
常々、虚偽を用いて人心を誘導しているテレビ朝日「報道ステーション」や
TBS「サンデーモーニング」が放送法違反でなく、
朝日放送「おはようコール」で
それ以上の公正でない内容が放送されたのでしょうか?

私はこの維新が問題視している「おはようコール」は、
教授の初回出演のみの視聴なので、
その後、何が放送されたのかはわかりませんが、
彼は今まで、テレビなどでデータを元に現代社会を解説してきました。
テレビなどの外では、
やや感情が前面に出てしまうこともありましたが、
それも、いわゆる都構想住民投票の時に、
維新側から言論を封じられようとしていたからです。
私が住民投票前に、反対の意志を表明したのは、
どちらがより事実を踏まえているかを評価したもので、
特に藤井教授が示したデータが、
維新の根拠の薄い展望よりも優れていたからです。
もしも、それが誤りであったり、
それよりも具体的で優れた未来が提示できるなら、
彼を論破すれば良いだけ。
私も直ちに考えを変えます。
それを行おうとしないのは、
出来ないからでしょうか?
発信力では橋下徹代表も劣らないはず。
その努力を行おうとせず、言論を封じようとする。

公党による窃盗の可能性も含めた私信入手に基づく、自分たちに批判的な言論人のTV出演を取りやめさせるための不当な圧力

だと教授は言います。
私信入手の経緯については不明な点があるものの、
彼のTV出演を取りやめさせたのは事実です。
彼が虚偽を用いて反維新への投票を呼びかけたのであれば話は別ですが、
言論による反論を行おうとせず、
BPOという他力を以てその封殺を企図したのは事実です。

大阪府知事選、大阪市長選は11月22日投開票です。
それまで、大阪府民、大阪市民は事実に重きを置いて、
投票先を決めて下さい。
私の場合、今回の大阪維新の会BPO申し立てという事実が、
その評価を大きく低下させました。
新しい事実が出てこない限り、
私は馬脚を現したか、
ここまで堕ちたか大阪維新の会という判断をすることになります。

住民投票では、感情的には維新寄りでしたけれど、
その先にある未来に強い懸念があるため、
大嫌いな柳本が看板で期待できない大阪自民でしたけれど、
私は都構想に反対の立場であることを表明しました。
今回のダブル選挙では、
とりあえずは維新の主張も聞かねばならないとは考えていたものの、
特に前回とは違う具体的な考えが出て来る訳でもないようですし、
しかも、この有様。
単純な算数や数々の証拠を無視して党のイデオロギーを優先し、
南京大虐殺は事実だと宣言する売国政党日本共産党が乗っかってくる
自民の推薦候補ではありますが、
現状、こちらに一票を投じなければならないようです。
通信傍受の可能性、
また、通信の秘密を守らず、
私信を発信者に無断で公開して良いのか、
公党による違法行為が行われたのであれば尚更です。
この件では、大阪維新の会が鬼の首を取ったかのように、
メールを公表したのでしょうけれど、その事自体が、
この政党の本質を表しているともいえるかもしれません。
自らの考えを実行するためなら、
手段を選ばない集団になっている可能性があります。
この事件で、大阪維新の会は
大きなダメージを負うことになるのではないかと思っています。



大阪維新の会による藤井のTV出演の取りやめ誓願含意を含む不当なBPO申し立てに、遺憾の意を表明します。

京都大学大学院教授 藤井聡   
http://satoshi-fujii.com/shinnihon2-151017/





Viewing all articles
Browse latest Browse all 2031

Trending Articles